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受話器が熱くなるほど長電話。ただし恋人同士の会話ではない。

合理的なことがお好きな私は会話も行動も無駄を省きたくなる性分。しかし、一番の無駄は自分の存在だったとしたらどうしようかと思案。

って、そんなこと考えても仕方ないので今日もレッツゴー。

さて本題です。

先日の土曜日に、本職で就活生向けのインターンシップをしました。11名の学生が来てくれてインターシップを堪能してもらいました。

笑いあり・成長ありの濃密な6時間を提供していたわけですが、このインターンシップの特徴は、終了後2〜3日以内にフィードバックをすることです。電話でのフィードバックに加えてデータにして書き起こし、参加してくれた就活生に送ります。

フィードバックをデータに書き起こすのは結構大変な作業です。褒めるポイントだけでなく次の成長に繋げるための指摘も必要。データ生成はある程度自動化していますが、評価コメントの作成はやはり手作業になるので。

そこまでしてでもデータ化する目的は以下の理由です。

①自分だったら嬉しい

②いつでも振り返ることができる

③思い出して元気になれる

しかしそんな作成作業前に、軽微な事故がありました。フィードバックの元になる参加者評価を毎回スタッフに依頼しているんですが、今回そのデータが消失したんです・・・。なんてこったい!と確認を怠った自分を責めたwww

ってことで後悔してても仕方ないので、評価してくれたスタッフに電話をし思い出せる範囲で評価点とフリーコメントを教えてもらい、何とか情報をかき集めました。

そこから私が評価コメントを総合して作成するので、予定していたフィードバック予定から2日遅れでようやく完成・・・。やっちまったぜ。

しかし完成に漕ぎ着けたので昨夜ようやく参加者に電話。ちなみに電話を入れるのも理由があって、ただデータだけを送ってしまっては評価コメントを誤解されるかもしれないのでそれを防ぐ意味もあります。

褒める部分との文章構成でポジティブに受け止めてもらえることはできますが、伝わるメッセージにするため結構直球で指摘を書くので、人によっては誤解してネガティブに捉えられる恐れがあるためです。

さてフィードバックの初っ端に電話したのは女子学生。

挨拶もそこそこに『参加してみてどうだった?』『自分の取り組みで評価できることと反省点は?』という流れで話し始めました。その答えを聞きながら助言を加えつつ、フィードバックで用意した部分を伝えていきます。

彼女は一見、上品な感じで大人しく真面目という印象で、悪く言えば可もなく不可もなく。イベントでの評価もそんなところを指摘に加え、『〇〇さんらしさ・個性が見えなかった』と伝えたのですが、そこから話題の方向性が変わり相談の場に。

彼女曰く『自分らしさを出さずに協調性を優先していた』と。

それはどう言うことなのか?気になったので掘り下げていきました。どうも周りの友人や先輩から『〇〇って個性的だよね』『』と言うことをよく言われてるらしく、就活という場面では極力それを抑えるように意識していたとか。

他にも『フワフワしている』『不思議ちゃん』『変な子』などと評されることが多かった様子。また、かつて所属していた部活はピリッとした空気があって厳しいムードだったのですが、そこでもその空気を読まずによく怒られていたと。

そこで彼女から出た相談が『そんな自分でも就活を上手く乗り切りたい』と言うことだったのです。

しかしその言葉の裏には個性を押し殺しているフラストレーションや、協調性とどうバランスを取れるかや、自分らしさを出すにはどうすればいいのか?といった心の葛藤があるように私には見えました。

私自身は平均的な人間よりも個性ある人間を好む傾向があるので、その個性を抑えるよりも上手に使えないかな?と考えながら彼女と話をしていったわけです。

彼女と話す中で見えてきたことがあります。それは以下の3つです

① パフォーマンスを最も発揮できる環境が何かは理解できている

② しかし、自分の個性的と言われる理由を言語化できていない

③ 自分の武器を理解できていない状態で戦おうとしている

まず①ですが、彼女自身は集団で何かに取り組むのが苦手とのこと。それよりも自分一人で考えて行動することが最もパフォーマンスを発揮できることを彼女は自己理解していました。

ならばその面を活かすにはどうすれば良いか?

一人でパフォーマンスが発揮できるなら、そもそもそのチカラを持ち合わせているわけです。しかし集団だと自分の突拍子もない考え方独特な発想を抑え込んでしまっています。

だからこそ、その考え・アイデアが浮かぶのならまずはオモテに出そうよってことを伝えました。それがオカシイかどうかは出してみないと分かりません。というか世の中の新しい物事は常人では思いつかない発想が起点となることが多いです。

だからこそ臆することなく出そうよ!ってことを伝えました。それをオモテに出さない限り誰も評価できません。自己評価で完結してしまってはせっかくの自由な発想がお蔵入りになるだけです。もったいない。

次に個性の自己理解ができていないことについて。彼女は周囲からの評価が抽象的(フワフワ、個性的、独特)が言語化できないことにも悩みを吐露してました。ならばまず言語化しようよ、と。

個性的とは自分の発言のことなのか?はたまた発想・考え方なのか?それとも雰囲気なのか?分からないなら周りの友達に聞いてみて、それをメモに取って整理すればいいんです。幸い彼女は友達は多いみたいですし。

ってかそれだけ個性的という評価を受けながらも友達が居るってことは、それは迷惑な存在としての個性ではなく、相手から魅力的と思われる個性では?と私は思いましたけどね。

例えば友人の立場から見て面白い・ユニーク・楽しい・・・そのように思わせる素質があるのでしょう。ならば何が面白いと思わせているのか?どこが楽しいと思ってもらえるポイントなのかを考えれば自ずと自分の個性を理解できるハズです。

そしてそれを理解して言語化できれば自然と③で書いた自分の武器を分かることができます。

あとは彼女が個性を自分の武器として使えるようになれば、集団の中でも協調と個性を使い分けできるバランス感覚を養うことができます。協調が必要な場面と個性を打ち出す場面・・・一見相反するものです。しかし場面は常に変化します。その変化に応じてどっちを出すかを適切に判断できれば彼女にとって良い結果に繋がる気がします。

そうすれば自分が最もパフォーマンスを発揮できる個性的な部分をアピールしながらも、集団(組織)のなかに入って上手く立ち回ることができるでしょう。

こんな話をしていたら、気づけば1時間15分話してました。そりゃ受話器も熱くなるわ。最長記録更新です。

今回は以前の電話よりも、彼女は少し砕けた感じで話してくれて普段の彼女が垣間見えました。イベントなどで見せてくれていた彼女とは全く異なる一面だったのでとても興味深かったです。

だからこそ1時間超の会話さえもアッという間だったなぁと回想。私も彼女の姿をイメージしながら言葉を引き出していたので良い刺激になりました。

かく言う私も周囲から浮くタイプなのは自覚しています。だからこそ同じようなタイプの相談を聞くと、熱量も高まるってもんです。私自身も集団(組織)に馴染めるように経験を積んできたので、その経験から彼女の今後に活かせる素材が提供できたかな?🤔とは思います。

もし個性を押し殺すことで悩んでるなら参考にして下さいな。

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