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歯科医の司会。

助手「ちょっと。」

ワイ「なんですか?」

助手「なんなの、このくだらないタイトルは?」

ワイ「思いついたので書きました。私のクリエイティビティに火がついたのです。」

助手「ただのオヤジギャグで炎上必至だよ。」

ワイ「それはさておき。」

助手「さておかないで。」

ワイ「私は会社勤めをしております。」

助手「知ってるよ。」

ワイ「採用担当として多くの期待に応えてきました。」

助手「誰も期待してないよ。」

ワイ「時に企画し、時にイベント進行をこなし、時に応募者と会話を深めています。」

助手「『時に』って気が向いた時だけって意味よね?」

ワイ「応募者とは長ければ20〜30分くらい電話で喋ります。」

助手「長すぎない?」

ワイ「相手を知るためには時間をかける必要があります。」

助手「アナタこの前、目当ての女子に電話かけても全然相手にされずにガチャ切りされてたよね。」

ワイ「魅力を伝えるには時間が短すぎました。」

助手「伝える魅力は皆無だよ。」

ワイ「電話に時間をかけるのは理由があります。それは愛です。」

助手「あんた、そこに愛はあるんか?」

ワイ「愛Fullです。」

助手「ご利用は計画的に。」

ワイ「時間をかけることが目的ではなく、色々と知ろうとすればそれだけ時間がかかってしまうのです。」

助手「それは分かる気がする。」

ワイ「去年はイベント応募のあった70名に電話しまくりましたからね。」

助手「アナタ本当に仕事してる?」

ワイ「これも仕事のうちです。相手に親愛の情を持ってもらうにはそれくらいしないと。」

助手「本命には見向きもされないのにね。」

ワイ「その寂しさをこの電話にぶつけています。」

助手「私的事情を持ち込みすぎだよ。」

ワイ「相手から話を引き出すためには、まず自分が相手に対して興味を強く持つ必要があります。」

助手「インタビューの鉄則だよね。」

ワイ「ちなみにイベントを進行する役割であっても同じことが言えます。」

助手「司会進行のこと?」

ワイ「そうです。司会進行がつまらないとイベント全体がつまらないものになるんですよ。」

助手「睡魔を呼び寄せるイベントって多いもんね。」

ワイ「なぜそう言うことが起きるのか、原因は明快です。」

助手「何よ?」

ワイ「決まったタイムテーブルをその通りにやろうとするからです。しかもそのタイムテーブル自体がつまらない。」

助手「どう言うことよ?」

ワイ「伝えたいことだけを伝えるものになってるからです。」

助手「別に普通じゃん。」

ワイ「それって恋愛で例えると、自分のことだけを伝えようとして相手のニーズや欲求を満たそうとしていない状態です。」

助手「へぇ。」

ワイ「参加者が何を知りたくて、どのような体験を期待しているのかを考えて企画する必要があります。」

助手「時間も限られてたら難しいんじゃない?」

ワイ「それは言い訳ですよ。できないんじゃない。やろうとしないだけです。」

助手「辛辣だね。」

ワイ「自分(自社)のことしか考えないからそうなるんです。進行に参加者の心理動向を組み込めばいくらでもイベントを盛り上げられます。」

助手「そうなんだ。」

ワイ「一方的に話を聞かされるようなイベントが良い例です。参加者の集中力は持たないし、同じフレーズを何度も聞かされるようで眠くなります。」

助手「セミナーあるあるだね。」

ワイ「自分の話術に自信があるならそれでも良いですが、たかだか素人の話術で面白いことなんてそうそうありません。」

助手「芸人じゃないからね。」

ワイ「ならば飽きさせないテクニックを使えばいいんです。」

助手「どう言うふうにすればいいのよ。」

ワイ「①自分が雰囲気を作りの主導権を握る ②参加者を巻き込む(質問する) ③もてなす心を持つ などがあります。」

助手「意外とマトモだった。」

ワイ「イベント成功=参加者満足の提供と言う思考を持てば良いのです。」

助手「けどそれで時間足りなくなったら困るでしょ。」

ワイ「そんな時のアドリブ能力ですよ。重要度が低い内容をカットしたり、話題を増やして伸ばしたり。どうとでもできます。」

助手「なるほどね。」

ワイ「臨機応変に対応する、これが司会進行の鉄則です。」

助手「ちなみにアナタの本命女子にそのアドリブは発揮されているの?」

ワイ「いえ、まったく。なぜでしょう?」

助手「下心まる出しだからだよ。」

ワイ「下心から始まる愛もあります。」

助手「そこ(底)に愛はないね。」


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