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【今の俺がいちばんカッコいいはずだ。】

1ヶ月丸々期間工として働いた11月。

10月の台風19号の影響もあって、何日か操業停止になっていた空白の期間を埋めるために、挽回計画として11月はフル残業、休みは6日だけだった。

月初めに指導員のサポート期間を終え、一つの工程を一人で受け持った。

慣れない重労働に悲鳴を上げながらも、日々書くことだけを頼りに1ヶ月やり抜いた。

毎日、今日、明日をどう充実させるかだけを考え、時にはがむしゃらに行動してきた。

隔週で変わる早番遅番の不定期な生活サイクルの中でも、身体、精神はいつになく健康で、活きいきしているのが自分でもわかる。

もちろん三食の健康的な食事、快適な大浴場のおかげもあるが、なんといっても全力でやりたいことにエネルギーを注ぐ方法がわかったことが生きる活力を与えてくれている。

東京で俳優をしていた頃は、自由な仕事をしているはずなのに、好みではない表現の仕事のオーディションを受けたり、好みではない監督のワークショップに行ったり、好みではない業界人のパーティーに行っては、いつも何かに追われては見えない予定にスケジュール帳は埋まりきっていた。

映画、本、音楽、色んなものからたくさん学ぶも、そのエネルギーの発散方法がわからず、頭でっかちになる一方で、そのガス抜きをするために、お酒や女性も芸の肥やしだと言い聞かし、居酒屋やラブホテルで表現をしていた。

夢を追う仕事だからお金がないのは当たり前と開き直り、多額の借金を積み重ねては、日々のアルバイトさえもまともにこなそうとせず、自由な精神を、とペラペラな能書きを垂れていた。

現在、単調な仕事ながらしっかりとお金を稼いで、空いた時間を使って自分の居場所に最大限エネルギーを注げている。

エネルギーをどこに発散したらいいのか、紆余曲折、遠回りしてきたが、今はその道中で踏まれた様々な足跡を綺麗に磨いては、ヴィンテージとなって、今に帰ってきている。

12月になり、世間も一層慌ただしくなる中、自分の中の忙しくて楽しい師走は来月も再来月も続いていく。

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