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開始ボタンを「えいや!」と押すことで自分の背中も押す 【ユタカジン】

お久しぶりです。かめりんです。お元気でしたか?
前回はかめりん初回記事をお読みいただきありがとうございました!
これからも定期的に更新していきますので、ぜひ楽しみに待っていただけると嬉しいです。

この記事は、タスクシュート協会が運営するマガジン「ユタカジン」への寄稿記事です。
このユタカジンは「自分らしい時間的豊かさを追求する」をテーマとして、タスクシュート協会メンバーが、時間や習慣、タスクシュートなどなどにまつわるお話を連載していくマガジンです。

さて、最近話題沸騰中の『先送り0』。あなたは実践していますでしょうか?今日はそれにまつわるお話をしようと思います。


「先送り0」というゲーム

「先送り0」は、

① 1日の初めに今日やることを決める
② 1日の終わりにその中で先送りしたものの数を数える
③ 1分でも手をつけたら「先送り」とはしない

『先送り0』

というルールの元で、自分で決めたことにちょっとでも着手して翌日以降への先送りをゼロにすることを目指す、生活の中で実践できるゲームです。

忙しい中でどうやって先送りをゼロにしようかな?と考えて難易度調整しつつプランを立てたり、見積もり時間が違っていたり緊急のお仕事がやってきたりしてプランがずれてきたら「1分着手」を適用してサクサク手をつけたり。
人それぞれ、いろんな工夫の仕方がありますね。

ただしそうは言っても、なかなか手をつけにくいと感じるタスクに直面することもあるかもしれません。生活していれば当たり前なことです。決して自分を責める必要はありません。
今回は、そんな「手をつけにくい」タスクに対しての僕なりの工夫をお話しします。
もしこれからの「先送り0」ゲームの中で厄介なタスクに直面しちゃったら、以下の方法を試してみてください。そして効果があったかぜひ教えてください。

どうしても現れる「やりたくない」タスク

「やりたくない」と思ってしまうタスクは、サクサク手をつけられるタスクと何が違うのでしょうか。
おそらく無意識のうちに、そのタスクに付随する(ネガティブな)できごとを想像していたり、完了までに長い道のりがあるように思え、足がすくんでしまっているのでしょう。
着手すれば案外大したことがないことが多いという経験があるにも関わらず、やっぱり少し躊躇ってしまうこともたまにくらいあったりするものです。

順調にタスクをこなしていってプランをログにしていっているときに、「やりたくないな」と不意に思ってしまうタスクに直面すると、ふと壁にぶつかるような感覚を感じます。
そうするとなんとなく、その後に並んでいるタスクを上に引っ張り上げたりして「やりたくない」タスクをほんの少し後回しにしたりすることもあります。翌日に先送りしているわけではないからセーフ。タスクシュート的にはこういうやり方もアリ。
でも、「やりたくない」という自分の心の中の動きには気づいています。

「えいや!」と開始ボタンを押してしまう

残りのタスクもこなしていって、あとはその「やりたくない」タスクに着手すれば先送りゼロも達成できそう。ちょっとした勇気が欲しい、そんなときどうするか。

とりあえず、開始ボタンを「えいや!」と押してしまうのです。

そうするとどうなるか。それはもちろん、開始時刻が記録され「その作業をやっている」ことになります。
少しの間、手が動かないかもしれません。でも記録上はそのタスクをやっていることになっています。記録と現実がちょっとずつずれていく。
だんだんともどかしくなって「やりたくない」と思っていることがなんだか馬鹿馬鹿しく感じてきます。そうすると、案外すんなりと手をつけることができたりするものです。
開始ボタンを押すことで自分の背中もそっと押すのです。

やる気があるから着手できるのではなく、やり始めてだんだんとやる気が出る、という話をどこかで聞いたことある人も多いと思います。
しかし一方で、
「そんなことわかってるんだけど、その着手にハードルを感じるから困っているんだ」
と思う人も少なからずいるかもしれません。
開始ボタンを押すことは、着手するための一手を限りなく小さくしたものと、と考えられます。ほんの少しの指の動きだけで十分なのです。

また、開始ボタンを押す(開始時間を記録する)という行為は、タスクシュートを実践する上でどのタスクにも共通する基本行為です。どんなタスクでも同じ行為から始められるので、タスクごとの重みづけをしにくくなる効果があるのかもしれませんね。

「えいや!」が通用しないとき

それでも「えいや!」と開始ボタンを押しづらいときもあったりします。本当に困ったもんです。

要因はいろいろあるのでしょう。
無意識のうちにこのタスクに対するネガティブなイメージを膨らませすぎていたり、実は先送りが続いていて、今日こそは着手するぞと力んでしまうタスクだったり。
もしくは、単に体調が悪くて早く帰りたいと思っているからかもしれないし、単に寝不足で思考停止してしまっているのかもしれない。

原因はいろいろ考えられますが、きっとすぐにそれを解消するのは困難でしょう。ではどうするか。

そういうときは、手をつけることは一旦置いておいて、
あえてその「手をつけられない時間」を記録してみてみるのです。

そのログをタスクシュート上でじっと眺めてみて「ああ、自分は今これに手をつけられない状態なんだな」ということを確認してみるのです。
そうすると、意外なことにフッと心が軽くなり、すんなりと「やりたくないタスク」に入れたりするものです。

以下の画像は、2024年2月19日の実際の僕の記録(TaskChute Cloud)です。手をつけたくないことをそのまま記録しています。

実績欄を見てみてください。
不思議なことに、手をつけられないと記録を取ってから、実際に手をつけ始めるまでたったの2分でした。
そしてなぜだか、どうしても手がつけられないと思ったことを94分もやっているのです。もはややりすぎかもしれません。
なぜこんなことになったのかと問われてもよくわからないのですが、ログに残っているから仕方ありません。
しかも、こういう現象(?)は1回だけではありません。過去にほぼ同じようなことを呟いていました。

またしても着手したくなかった時間は2分のようです。とても短い。
「手をつけたくない」と強く思っているつもりでも、案外その心の壁はすんなりと溶けてなくなるものですね。

手をつけられない時間を記録する方法は、少なくとも僕の中では再現性のある「やりたくない」タスクを乗り越える方法です。
あなたにも有効かどうか、ぜひ試してみて教えてください。

開始ボタンを「えいや!」と押してみる。
「えいや!」と押せなければ「手をつけられないことを」を記録してみる。
どうにかこうにか上記のような工夫も取り入れつつ達成する「先送り0」。
おめでとうございます。その気持ちよさを存分に味わってください。

では、今日お伝えした工夫をもってしてもなお着手できないと思ってしまう日はどうすればいいでしょうか?
そんな時はもういっそ「ネクストッ」と小さく叫んで、潔く1日を閉じてしまえばいいのです。
そうしてまた、次にやってくる「今日」を「プラン」から始めればいいのです。

もしもしかめよ かめりんでした。


ここまで読んでいただきありがとうございました。
明日以降も続々と「ユタカジン」に記事がアップされていきます。
ぜひ本マガジンをフォローして日々のささやかな楽しみにしてくださると嬉しいです!

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