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〔読書日記〕4/23 世界本の日。「がちょうのペチューニア/ロジャー・デュボワザン」

がちょうのペチューニア
ロジャー・デュボワザン 作 まつおかきょうこ 訳 冨山房


今日は、世界本の日です。

というわけで、私が本を読むときの一つの指針となっている「がちょうのペチューニア」について。

ペチューニアは、ある農場でくらしているおばかさんのがちょう。
あるひ、ペチューニアは一冊の本を拾います。

農場の人が、「本を持ち、これに親しむものは賢くなる」と言っていたのを思い出したペチューニアは、これを持っていれば賢くなる!と思い込み、昼も夜も本とともに暮らします。

そして、なんだかとっても賢くなったような気がしてきたペチューニアは、農場の動物たちに次から次へと明後日の助言をしますが・・・。

そして、大騒動の末に「本は、中身を頭や心に入れなくちゃ。」と悟るのです。
そして、すぐさま、勉強にとりかかります。
「いつのひか、ほんとうに かしこくなれるようにー
そうなれば、きっと みんなを しあわせに してあげられるでしょう」

私は子供の頃から暇さえあれば本を読んできました。
そして、自分が頭でっかちになりがち、机上の空論に陥りやすいことにも気づいていて、本を読んでいる暇があるのなら、身体を動かして具体的に手を差し伸べて実のあることをなすべきなのかもしれない、という焦燥感にかられることも多いのです。

だから、ペチューニアの悟りは、私の福音。
本の中身を「頭」だけでなく「心」にも入れるというところが味噌。
私は、頭も心もほんとうに賢くなりたい、だれかを幸せにするために。
そう思うのです。