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#不思議な動物園 DMについて

今回は展示のDMについてのお話です。
今回の展示は基本的に黒い線だけのイラストになります。ですのでDMももちろんモノクロなので、どうしようかと色々と考えておりました。(元々展示の時も黒が重要だからと講師の方から助言をいただいてました。)そんな中で黒インクでも実は色々あるというのをデザインのひきだしの津田さんのTweetで知りました。

私が気がついたのは2019年11月25日で引用RTしました所、お忙しいのに詳しい濃い墨インクのTweetをしていたので、メモしました。

青系とか色々あるんだな…!と元々は印刷会社に勤めていても知らないことがたくさんあるんだな、そして使ってみたい!と強く思いました。インクを指定して印刷なんて納期的にどうなんじゃ…東京で数人、印刷会社の方は知っているがどうしようか。。と悩んでいくうちに時間は流れるので、いつも仲良くしていただいている活版印刷の緑青社さんに相談しまして
●情報面は印刷通販、イラスト面は活版
という感じで印刷をしてもらうことにしました。情報面の方は普通のCMYKのKインクですね。活版印刷でお願いする場合は紙の手配もありますので、そういう意味では印刷通販で片面印刷→そのまま緑青社さんに発送という感じで紙の手配も省けます。

2019-DM01_アートボード 1

印刷通販だと少し安上がりになるので、ちょっと変わった事を取り入れたいけど、ハガキフォルダーに入らないというのが個人的に嫌いで(保存に困るから)サイズを郵送できる範囲の小さいサイズに変更しました(140x100mm)。あと、印刷会社によって角丸が汚い場合もあるので、ガッツリ一番大きい角丸10mmで丸くしてもらいました。印刷会社はグラフィックさんでグランヌーボ スーパーホワイト180kgという紙を使用しました。塗工紙なので乾くのに時間がかかるのですが、色の発色がグロスかかった発色になる紙です。ヴァンヌーボに近い紙と書かれていて、使ったことがなかったのと少し安くなるので使ってみました。後からイラスト面で乾きづらいと聞いたときには、選んで申し訳ない…!と思いましたが、刷り上がってすごく綺麗だったので、丁寧に対応してもらって感謝しかありませんでした。

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出来上がったDMです。イラスト面のインクはサタンブラックです。もし会場や郵送でDMを手にとっていただいた方は、裏と面のインクの違いを楽しんでもらえたらと思います。パッと見は活版だとわからないのもお気に入りのポイントの一つです。モノクロでも、無料で配るDMでも丁寧に手間をかけて仕上げた作品の一つをご覧になっていただきたいです。(増刷は考えてないので無くなったらおしまいです。)

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デザイン/イラスト…亀山鶴子
印刷…イラスト面/緑青社 情報面/グラフィック
紙/グランヌーボ スーパーホワイト180kg
サイズ/140x100mm 角丸(4箇所まで)半径10mm

ご褒美に美味しいものを買ったり飲んだりしたいと思います。