かみはら@女性に寄り添う美容健康ライター

「寄り添う文章で読者を笑顔に」/美容健康ライター/薬機法を意識しながらエビデンスに基づ…

かみはら@女性に寄り添う美容健康ライター

「寄り添う文章で読者を笑顔に」/美容健康ライター/薬機法を意識しながらエビデンスに基づき執筆/コスメ薬事法管理者/作りおき料理コーディネーター/SEO対応/ライター歴8年/元役員秘書/お仕事はTwitterDMまで https://twitter.com/kamihara0730

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

恋が下手な教師から教わったこと

10代という多感な時期に読んだ文章の中には、心の奥深いところに残って長い間消えないものがある。20年以上経ったいまも忘れられない文章を紹介したい。 高校生の頃、学校の先生がリレー形式でおすすめの本の紹介文を書き、生徒全員に配るという企画があった。私は先生たちの本音が垣間見えるこの企画が大好きだった。 授業中に笑わない古典の先生は、『源氏物語』を紹介していた。 「古典の本当に面白いところは、高校の授業では教えられない(笑)」 という文章が添えられていて、 「あ、実はお

    • 『渡鬼』の名セリフから学べること

      私の母は、橋田寿賀子ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』が大のお気に入りだった。言わずもがな、平成2年にスタートし、岡倉家の5人姉妹とそれぞれの家族のひきこもごもを描いた名物ドラマである。 義理の両親と同居して何かと悩んでいた母にとって、嫁姑問題をリアルに投影してきた『渡鬼』は、共感必至のドラマだったのだろう。毎週欠かさずドラマを見る母の隣で、私も自然と一緒に見るようになった。 ドラマの中で私がもっとも印象に残っているのは、5女の長子に向かって姑の常子が言ったセリフである。 常

      • 自分を褒めていますか?

        先日の土曜日、夫が所用で終日不在だったため、息子と二人の休日を過ごした。 「よし、ごはんは簡単なものにしよう。後はダラダラ過ごすのもいいかも」と前日から考えていた。 朝、6時半に起きてゆっくり朝食をとる。平日は5時半に起きてお弁当を作っているので、これでもよく寝た方だ。洗濯機を回したら、休日のルーティンである水回りの掃除をした。 その後は日課のストレッチをじっくり。そうこうするうちに息子が起き出してきて朝食を出す。 さて、これからどうしようか。車は夫が使っているからな

        • ちくわ記念日

          私とSちゃんは大学で出会い、すぐに意気投合した。私たちは考え方や趣味嗜好がとても似ていた。 同じバッグ、同じブーツ、同じ文房具。一緒に買いに行ったわけではないのに、たまたま同じ持ち物を持っていることがよくあり、気づく度に私たちは驚いた。一緒に買い物へ行くと、同じ洋服に目が留まり、おそろいで色違いを買うこともあった。 就職活動に備えて一緒にリクルートスーツを買いに行ったときは、何軒もお店をまわったにも関わらず、2人して同じスーツが気に入り、またしてもおそろいを購入した。

        マガジン

        • エッセイ・コラム
          22本
        • 子育て
          8本
        • レシピ
          2本

        記事

          早起きは三文の徳?

          「早起きは三文の徳」ということわざがある。言わずもがな、「早起きするとよいことがある」という意味だ。 今朝は早起きでちょっとすごい体験をしたので、ここに書き留めておきたいと思う。 私は毎朝、家族の誰よりも早く起きて料理や洗濯などの家事をしている。今朝も6時前に起きて朝食の準備をしていた。 すると、キッチンに数ミリの小さなG(ゴキブリ)を見つけた。Gは非常に苦手だけれど、赤ちゃんサイズなら恐れることなく退治できる。Gを退治した私は何気なく足元へ目をやった。すると、今度は床

          旅はみんなを笑顔にする~コロナ禍の修学旅行で気づいたこと~

          息子が修学旅行から帰ってきた。高止まりの感染状況が続く中での県外への修学旅行。出発する直前まで「本当に行けるのだろうか?」と心配したし、出発後も「どうか元気で帰って来て欲しい」と祈るような気持ちだった。 コロナが流行し始めてこの2年余りで、修学旅行が”当たり前の行事”ではなくなったことを改めて実感した。 無事に帰ってきた息子から「楽しかった」という言葉を聞いた時、世界で一番うれしいお土産をもらった気分になった。 先日、『旅はみんなを笑顔にする』というJALのCMを見た。

          旅はみんなを笑顔にする~コロナ禍の修学旅行で気づいたこと~

          コロナ禍の帰省をどう考える?

          コロナ禍以降、長期休暇の度に、帰省するかどうかで悩んでいる。夫の実家は近いのでいつでも会えるけれど、私の実家は県外にある。 帰省した場合、県外移動はどれだけ気をつけても感染リスクがゼロではないだろうから、「もしも感染したら」「周りの人に迷惑をかけたら」と心配してしまう。 帰省しない場合、「(自分の)親に会えない」「孫の顔を見せてあげられない」と後悔の念に苛まれる。 悩んだ挙句、思い切って帰省したこともあるし、帰省を諦めたこともある。帰省のために移動するときも、「本当に帰

          父との交換日記

          子どもの頃、父と交換日記をしていた時期がある。仕事で多忙な父とは親子のコミュニケーションが少なかったため、母が考えついたことだった。 私はこの交換日記が苦痛で仕方がなかった。父が書く内容は硬いものばかりだ。「世の中で一番大切なものは何だと思いますか?」といった父の質問に対して、真面目に返事を書かなければならない。 あるとき、私と友人との間で小さなトラブルがあった。その話を母から聞いた父は、交換日記に「パパはそんな子はキライです」と書いていた。「父は私のことが嫌いなんだ…」

          子育て中に救われた忘れられない絵本8選

          子育てをしてよかったと思うことのひとつが、素敵な絵本にたくさん出会えたことだ。 子育ては想像をはるかに超えて大変だったけれど、絵本のおかげで楽しい時間を過ごせたことが何度もあった。子どもを寝かしつけるときも、よく絵本に助けてもらった。もはや絵本のない子育ては考えられない。 親子で繰り返し読んだ忘れられない絵本を紹介したい。 「バムとケロ」シリーズ(島田ゆか著)しっかり者のバムと、いたずら好きなケロちゃんとのやりとりが楽しい絵本。細部までこだわったかわいい絵は大人も子ども

          子育て中に救われた忘れられない絵本8選

          読書感想文にも!中学生におすすめの本11選

          我が家では不定期で中学生の子どもへ本をプレゼントしている。毎年夏休みになると、読書感想文におすすめの本も紹介する。 夏休みの読書感想文が嫌いな子どもは多いだろう。宿題だからと仕方なく本を読んで、どうにか読書感想文を仕上げている人もいるかもしれない。 でも、読書感想文を書くために読みたくもない本を仕方なく読むなんて、あまりにもったいないのではないだろうか。10代という今の時間は二度と戻らない。だからこそ「10代の時に読んで良かった!」と心から思える本に出会って欲しい。そんな

          読書感想文にも!中学生におすすめの本11選

          深夜の病室に笑顔を灯す

          忘れることのない大切な日々を、いま振り返って。 小さく生まれた赤ちゃんの子育て寒い冬の夜、里帰り出産で実家に戻っていた私は、あたたかい部屋で生後1ヶ月を過ぎた息子と過ごしていた。ほ乳瓶を使って授乳していると、突然、息子の顔色が蒼白になった。呼び掛けても反応がない。 私は動揺のあまり、泣きながら出産した病院へ電話をかけた。状況を伝えると「すぐに病院へ連れて来てください」とのこと。実家から病院まで、車で40分はかかる。その間に何かあったら…。必死に不安を振りほどき、母に付き添

          「18歳から大人」まであと少し。これから大人になるあなたへ

          1年が経つのは何と早いことだろう。 年齢を重ねるごとに思う。子どもが幼い頃は子育てが永遠に続くような気がしていたけれど、気づけば息子は思春期。あと数年もすれば成年になり、親元を離れていく。 今年はライターとして必要不可欠な知識である薬機法や景品表示法、健康増進法、特定商取引法などについて学んだ。 残念なことに、これらの法制度を無視した悪質な広告や勧誘は数多く存在することも改めて分かった。特に、若い世代の方は社会経験が浅い分、悪質なビジネスのターゲットにされやすい。 2

          「18歳から大人」まであと少し。これから大人になるあなたへ

          「落ちないりんご」に「いい予感(いよかん)」~ゲン担ぎで受験生にエールを~

          最近、受験生と食に関する記事を寄稿する機会があった。我が家でも来年はいよいよ子どもが受験生になるため、書きながら大いに勉強になった。 受験シーズンが近づくと思い出すのは「落ちないりんご」である。台風で甚大な被害を受けたりんご農家の方々が、強風に耐えたりんごを受験生の縁起物=「落ちないりんご」として高めの価格で販売し、大ヒットした。 わが子に限らず、受験や就職活動を控えた人が身近にいると、「落ちないりんご」のようなゲン担ぎの商品を購入する気持ちがとてもよく分かる。 受験や

          「落ちないりんご」に「いい予感(いよかん)」~ゲン担ぎで受験生にエールを~

          フェムテックと薬機法

          人気アパレル企業の吸水ショーツが女性の間で話題になっている。この企業が販売している吸水ショーツとは生理ショーツのことで、いま注目を集めているフェムテックの商品である。 FemTech(フェムテック)とは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語。生理など女性の健康課題をテクノロジーの力で解決する製品やサービスを指している。 国内外でフェムテック市場は拡大しているが、現状の日本では法制度の壁がある。 「薬機法」や「生理処理用品製造販売承

          令和の時代、私たちが旅をする理由について考えてみた

          ご縁により、愛媛県松山市とANAが連携し実施したモニターツアーについての記事を書かせていただいた。記事についてはこちら。 このモニターツアーのように、最近は観光が主目的ではなく、SDGsにつながるサステナブルツーリズムを提供する旅プランが増えている。 世界中の人々がコロナ禍で自由に旅へ出られなくなるという経験をした。今後も新しい生活様式に基づき、感染対策を講じた旅が求められるだろう。旅のスタイルは確実に変わりつつある。そのような中で、私たちが旅をする理由とは何なのだろうか

          令和の時代、私たちが旅をする理由について考えてみた

          この街で散りゆく紅葉を愛でながら

          最近はよく仕事の合間を縫ってウォーキングをしている。行き先は地元の神社・仏閣である。 神社・仏閣へ行く理由はいくつかある。単純に神社・仏閣が好きであること、石段があり、運動不足の体に少しでも負荷をかけられること、美景を楽しめることなどが挙げられる。 とりわけこの季節は境内の紅葉が美しく、散りゆくモミジやイチョウを贅沢な気持ちで眺めている。遠出をしなくても近くに紅葉スポットがあることを幸せに思う。道すがら、愛媛が誇る松山城も遠くに望める。 先日はお寺の前に観光バスが止まっ

          この街で散りゆく紅葉を愛でながら