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熊本にルフィ像が設置されますが皆さんどうでしょう。

先日、熊本県益城町の復興関連イベントにお招き頂き
『ワンピースマニアが語る熊本復興とワンピース』
という演題でお話ししてきました。

終わる頃には立ち見の方もいて、いろんな人に褒められたからよかったです。できれば褒められたい。

ただの一ファンではあるけど、こういうワンピースの面白さや、ワンピースが与える影響を話すの楽しいのでまたやりたいです。
全国の偉い方々、講演会に呼んでください。

さて、その中で避けられなかった話題の一つが
「ルフィ像はいるのか、いらないのか」でした。

物議を醸したあれです。(今も醸してるぜ!)

ルフィ像に約1300万円お金を使うことがよかったのか、悪かったのか。
それは実際に設置されて時間が経ってからでないとわかりません。なので「使い道が違うだろ」とも言えないし、「絶対に合ってる」とも言えないのが実情です。
しかしワンピースの市場規模の大きさを知っており、また、ワンピースイベントに行きまくっている身としては「そんなに心配しなくていいよ」というのが素直な感想です。

なにも1300万円を捨てるわけではありません。
それを観光資源にするという意味合いもあります。活用・運用です。

皆さんはワンピースの発行部数をご存知でしょうか。
今月現在で4億4000万部です。とんでもないんです。
聖典本を除くと、これまで最も読まれた本はドン・キホーテで約5億部といわれており、それに次ぐハリーポッターは約4億5000万部といわれています。
作品として面白い面白くないはさておき、ルフィの冒険はまだ続きます。
ワンピースはもうすぐ世界で一番読まれる本になるのです。そんな本が今我々が生きている時代に、ここ日本から発行されているってすごくないですか。
様々なコラボイベントをはじめ、とどまることを知らないエンターテイメントコンテンツでもあります。

そんな中、漫画やアニメの聖地や関係各所を訪れるオタクツーリズムは年間100万人以上ともいわれ、経済効果はオタク以外の方からすると信じられない額に・・

例えば、「らき☆すた」の聖地で知られる埼玉県久喜市は経済効果22億円以上、茨城県大洗市は「ガールズ&パンツァー」の効果で7億円以上・・どちらも多くの方に幸せを与え続ける素晴らしい作品です。これらの作品は「聖地巡礼」ということで大成功した例ではありますので少し違いますが、先程書いたように、ワンピースの市場規模は桁外れに大きいです。
短期的な爆発力は劣るにしても・・1300万円・・麦わらの一味全員の像を被災地各地に設置する方向とのことだったので、単純に1億円以上かかると私は思ってますが、経済効果の面では心配するほうが不自然なように感じます。短絡的でポジティブすぎますよね。でも私は希望も持ってあえてそう思いたい。

そして頑張れば熊本県はワンピースの聖地になり得る可能性はあります。
相当な企画力と情熱と多くの方の協力がいるけど・・・そこまで成熟させる気概でいってほしいです。

何年かかっても1億投資して、10億の経済効果があったとしたら、それは絶対にやったほうがいいですよね。もちろんここからは熊本県の担当の方々の腕の見せ所ですが、県庁の方もすごくよく考えてくださってました。展開が楽しみです。

「像」で思い起こさせる地域再生の例といえば鳥取県境港の「水木しげるロード」があります。シャッター街にピーク時年間300万人、5年連続200万人が訪れるようになりました。これは水木しげるさんという知名度と、あれもこれもと矢継ぎ早の企画、担当と町の方々の情熱によるものです。
ルフィ像にそのような可能性がないと誰が言い切れますでしょうか。

また、県庁プロムナードは観光地じゃないから誰も行かないという声もありました。これは私を含めオタクの方々ならわかると思いますが、場所は本当に関係ありません。どこであれそこが目的地なんです。
昨年開催された”京都麦わら道中記”というイベントでは、同じ役所である「京都市役所」に行列ができました。たくさんの人が笑顔で写真を撮り、SNSにあげる姿を私も見ています。
尾田さんの熊本県民栄誉賞受賞の記念という前提もあるので、ルフィは県庁プロムナードで不自然でないかと・・歴代の受賞者はそこに栄誉を称え「植樹」という形で名前が残っています。植樹でもいいけど、尾田さんの場合はルフィ像の方が活きる・・というかルフィ像を建てられるというのは熊本県にとっても凄くチャンスでしょう。それができるのなら絶対にやったほうがいい。

お金全然関係なく、毎日一人でもそこを訪れるならそれで意味があることだし。未来永劫そこにルフィがいるってすごいことですよ。連載終わっても、私たちのひ孫の時代もそのひ孫に時代もずっといるんですよね。感慨深い。風化させないの大事。

少し長くなりましたが、そもそも私達県外の人間がどうこう言う問題でもないんですよね。当たり前ですけど。

要は、一番大切なのは熊本の被災された方々がどう思うかです。
お金の使い道としてどうなのというご意見であればこれまで書いたように「そこまで心配しなくていいんじゃないかな」と私は思います。
復興は時間がかかってしまうのでお金だけが全てではありません。
人々の元気や笑顔も同時に底上げして目指していくものと思います。
ルフィ像はその両方も底上げする可能性が大いにあると私は思っています。

益城町の講演会に招待された時、実行委員会の方から頂いたメールの中にこういった文言がありました。

「~~~熊本はご存じのとおり尾田先生の故郷で、ワンピースもあらゆる復興支援に協力していただいております。先日ルフィ像の設置が発表されましたが、近隣の被災市町村にも仲間のキャラ像設置が今後計画されていく予定です。
しかし、ルフィ像設置に関しては残念ながら一部反対の声も聞かれました。尾田先生が報道をどう受け取られたかは分かりませんが、少なくとも地元熊本の人間は今までの支援に心から感謝しており、これからの支援についても胸をわくわくさせながら期待を抱いているのは確かです。
ルフィ像を含めワンピースによる復興支援はとても夢のある話ですので、是非ご協力お願いします。」

と・・

もう何も言うことはないです。(さんざん言うたけど)
これが全てだと思います。
私は大いなる期待と希望を持って熊本も、益城町も、ルフィ像も応援しています。

というか超そもそもの話をすると、尾田さんのお金で、尾田さんがOK出してるんだから口出しできる人なんていないんですよね。いやほんと。。

※”ワンピースのあらゆる復興支援”というのはこちら(一部です。もっともっとあります。)↓

実際に益城町に行くと、一見本当に普通の町でした。
しかし空き地がちらほらあり、聞くところによるとそこは何も綺麗な更地ではなくて、崩れた家などを整理した場所であり、綺麗な更地に「なってしまった」場所でした。震災後、町の人口は1500人も減り、報道も減ってしまっている今、まだ2000世帯以上が仮設暮らしを続けているそうです。



熊本地震から約4か月もの間、指定避難所になっていた広安西小学校をご存知でしょうか。多くの方が避難し、実際に生活をされていた小学校です。

そこにはスクールバス「Goingましき号」が寄贈されました。

ルフィや麦わらの一味が描かれたそのバスは子どもたちを乗せ、被災地と呼ばれるようになってしまった町を今日も走っています。

(画像はワンピース公式Twitterより)

ホントにたくさんの支援をワンピースはしてくれています。被害が大きすぎてそれでも微力かもしれませんが、最大限のエールを送り続けています。

被災地復興のシンボルとして設置されるルフィ像。
設置されて、たくさんの人がルフィの前で笑って写真を撮る姿を見るのが本当に楽しみです。そしてそうなって初めて”被災地復興のシンボル”として育っていくことでしょう。設置されてよかったなって思えるようにファンは応援しましょう。

ワンピースファンはイベント慣れしていて目が肥えてます。
ルフィ像だっていい出来じゃないと物議醸しますし、ただ置くだけでも物議醸します。県の担当の方々、すんばらしい企画に期待してます!

長い道のりかと思いますが一日も早い復興を心からお祈りいたします。
一緒に頑張りましょう!へそ!!

サポート頂いたら私は遠い遠いジャンプフェスタに行けます。