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20230218 いざとなったら自分だけでは

(千葉)県主催の避難所開設・運営コースに参加してきた

参加者していたみなさんは、背景は様々で、ほとんど自主参加
自分たちの住む地域や関係のある人たちを守りたいという想いのある本当に素晴らしい皆さんだった

前半は避難行動や、避難所とはどういうところで、どうやって運営するか、その時の注意点的な一般論的な座学だった
この短時間ですべてを解説できるわけもないので、そんなものだと思って聞いていた

※ただエリアの情報のパートに関しては「如何わしいSNSなどの情報」にとらわれずに行政の発する信頼性のある情報に従えというくだりには内心いらだちを覚えた。
※311直後、政府がメディアを通して「直ちに影響はない」by枝野 を繰り返す中、私はネットからメルトダウンの可能性の情報をつかみ3/15に東京から避難をした経験がある。

もちろん虚実混交のネット情報を安易に信じてはいけないが、非常事態では現地の情報を個々に揚げるSNSの情報は改めて非常に役に立つだろうと思うので、あえて書いておく。

さて、一通りの座学が終わるとHUGというロールプレイWSが始まった。

HUG:心を通わせるために互いに抱き合う仕草?
ということでどんな意味のあるロールプレイWSかと思いきや
Hinanjo Unei Game の略だった件(◎_◎;)

以前(30年前に)営業職のロールプレイWSを作っていたので、この手のWSの落としどころはなんとなくわかっていたが

このWSはえげつない

※ある地域で自治会役員を務めるあなたが、在任中に大きな地震にあい、地域の小学校を避難所として開設・運営することになったという想定

不確かな背景、参加者の関係性が全く分からない中、事前に準備がなされていないところに、突然の災害が起こり、時間を追って課題が降りかかってくるという想定

参加者は思いはあれど初めて集まった人たち同士、課題を一つ一つ議論していくが結論が出ないまま、次の課題がどんどん落ちてくる。実際の現場では待った無しで、すべてが初体験のことばかりだから、そういうことになるんだと思うが

もちろんWSなので正解を求められるわけではないが、参加者それぞれが抱えている人命の大切さの意識が思い起こされて、実際の過去の体験から、フラッシュバックが起こり心拍が上がってしまう参加者もいた。

ヤバイヤバイヤバイ

この避難所(WSではあう小学校)の運営にいったい何が必要なんだろう
(◎_◎;)(◎_◎;)(◎_◎;)(◎_◎;)

いやあ~、うまくできたWSだ。そこまで意図して作られてないと思うが、優先順位を考える中で、あえてその課題に対処しない選択をするという、トリアージ的な対応の必要性に氣づかされる場面もある。
ひとつの例としては、県の災害対策本部が必要であろう設備の供給を通達してくる場面があるが、その設備の設置に関する必要情報が提供されないために対処できず、災害対策本部に問い合わせして回答がくるまで検討できないなど。

避難所として仮定された小学校に、災害支援のための設備や避難してきた人達の避難場所の配置を
参加者同士がディカッションしながら避難所としての形を整えていく


何を話し合って、何を決めたか、決めなかったのか、
それを記録していくことがいかに大切かを体感できた

やられた~

これだけ意識の高い人たちが集まっていても、実際に被災した場合には事前の準備無しでは全く歯が立たないということを思い知らされた

個々が防災グッズや備蓄をしていたとしても、根本的なインフラが機能しなくなった時の為の地域協力体制の必要性、そしてその準備の大切さなど、本当に大事なことに氣づかせてもらえた

では自分の住んでいるこのエリアで何ができるんだろう?

国防も大事かもしれないが、災害が起きたらどうするのかのほうがよっぽど大事だと思う

自治の根本は安全と安心

この国で一番順位が高いことは災害対策だと

改めて思った

一緒にWSに参加して頂いた皆さん、開催いただいた講師、スタッフのみなさんありがとうございましたm(_ _)m

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