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「保険は損する」は正しいのか?

ワイちゃんである。
昨今、リタリコなども発達の特性を持ったお子さんのいるご家庭向けに
ライフプラン相談会などよく催しているので、保険の見直しをする機会も
多いのではないだろうか?

そこで何とはなしに入っている、もろもろの保険の見直しという
話も出てくるであろうと思う。

保険の要不要を問う際によく出てくる話が、

「保険は損する」

というフレーズである。
ワイちゃんは「損するだとか得するだとかの話ではない」と
流してきたが、納得いかない、という人も多かろうかと思う。
というわけで、ぶっちゃけどうなのか、というところを
書き連ねてみたいと思う。

実際のところ、損をするか得をするか、というのは
視点をまず定義しないと難しい話である。
純粋なキャッシュフロー(CF)から見れば、
損をする、といえる。

例えば、次のような話を考えてみてほしい。

「あるところに集落がありました。
この集落には100軒の家がありました。
とても恵まれた土地で皆同じような暮らしぶりでしたが、
一年に一度、近くの山から龍が下りてきて
一軒を襲います。
そしてのその人はすべての財産を失うのでした。」

こんな場合、1/100で一文無しになる可能性が
あるため、その人の財産価値は期待値的に99%評価と
考えられる。
で、集落の人たちが全財産のうち1%ずつ出し合い
災難にあった人へ被害を補償する制度を作ったとする。
そうなると、入っても入らなくとも財産は99%評価となるので、
被害額を1%に限定できるという特典がある以上、
制度に加入しないという選択肢はほぼないといえる。

これが、純保険料だけの保険制度に近い話であるが、
現実は純保険料に加え、代理店へのコミッションなどに利用される
付加保険料があるため、確率以上にCFにマイナスの影響があるのは
まちがいない。

ただ、冒頭に述べたとおり、保険の本質は
損得ではなく、CFへの影響の限定である。
「保険は損する」とセットになってよく言われるのが
「貯蓄しておけばいい」とのセリフであるが
これも良い悪いの両面がある。
例えば、病気に備えて200~300万円貯蓄しようという
話が出たとする。
本気で貯蓄で備えようとすると、もうこのお金は使えないことになる。
当然リスク資産にはおけないので、現預金で持っておくこととなると、
インフレによる資産減少のリスクを負うし、
貯蓄額を超える治療費が必要となった場合、ほかの目的で
形成していた貯蓄へと損害が広がる可能性がある。

もっとも、医療制度は超長期の時間軸においてどのように変遷していくか
確たる話はないので、現状の医療保険が将来にわたって有効かどうかは
わからないものの、貯蓄だけで備えた際のリスクを十分に検討する
必要があるのはご理解いただけるのではないか。

そもそも、貯蓄も、投資も、補償(保障)も目的は人生を豊かに
安心して過ごせるようにするためであるのは疑いようもない。
したがって、しっかりとしたライフプラン(保険云々は別として)を
たて、その目標に進むために何が必要か、不要なのか、といったことを
家族を交えて話し合ってから、専門家も利用しながら
解像度を上げていくような運びが望ましいといえる。

ちなみに、ワイちゃんの浅い話とちがってきちんとした
専門家さんも最後に紹介しておく。
何か相談してみたい、というときにはかなりおすすめだと思う。
なお、お二人とも面識はない。

note、アドレスはると全部ポスト出るのね。。。
微妙な仕様だわ。。。

岩切健一郎さん
X:@hokennobro
発達障害の当事者でもある、著名なFPさん。

富山俊太郎さん
X:@AACSTomiyama
一般の方向けになるけども
とかく解像度の高いFPさん。

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