池波正太郎

小説修行  池波正太郎さん「だれも知らない」

 小説修行&タイピング練習の短編打ち写し。
 20回目は、一平二太郎の池波正太郎さん。

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 前々回の宮部みゆきさん、前回の司馬遼太郎さんと同じ『剣が謎を斬る』(光文社文庫)から「だれも知らない」
 江戸の仇討ちと殺し屋の暗黒街ものの一編。
 諸行無常というか、盛者必衰というか……。切ない話です。

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「だれも知らない」のデータと感想。
(一太郎より。括弧内は1枚あたりの数)
 
 三人称多視点(著者説明の神視点あり)
 原稿用紙換算42枚
 総文字数12416(296※少なめ)
 425文※最小!(10.1※少なめ)
 322段落(7.7※多め)
 平均文長29文字
 平均句読点間隔11文字※少なめ
 文字使用率、漢字30%カタカナ0%

池波正太郎

 
 
 司馬さんと同じように、読点での改行が多い(必然的に段落が多くなります)ですが、文は逆に少ない(最小値)のが特徴的ですね。
 
 池波さんの物語は、飲み物に例えると私にとっては芳醇なウイスキーです。
 
 ちなみに司馬さんは水(生命の維持に必須。笑)、藤沢さんは日本酒、浅田さんはカクテルです!

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第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞して自衛隊ミステリー『深山の桜』で作家デビューしました。 プロフィールはウェブサイトにてご確認ください。 https://kamiya-masanari.com/Profile.html 皆様のご声援が何よりも励みになります!