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身体に向き合うということ

先日春分の日にお茶とお灸を発酵菓子カヌカさんにて開催しました。

佐世の葉温灸院の吾郷希穂さんにお灸講座をしていただきました。

手、腕、足の肩凝りや胃腸、冷えなどに効くツボを教えてもらい、せんねん灸を使って緩めていきます。

だいたいこの辺りというところを教えてもらい、凹んでいたり、触って痛気持ちいいとか違和感を感じるポイントを探ります。
きほさんが伝えるのは、生きたツボ。
グリグリすると生きたツボが散ってしまうので、強く探らないのがポイント。

直感に従って!と、きほさん。

自分の違和感を感じるポイントにマジックで印を付けて、そこにお灸を置きます。
2〜3回同じ場所にお灸を据えることで緩むそう。
でも熱さをすごく感じる場合は途中でやめたり、一回でも可。

逆によくないところは、一回じゃ熱を感じなかったりします。
実際胃腸に効くツボは、私は3回目でようやく熱いと思ったのでした。

お茶は、ウェルカムティーに柚子煎茶を。
お灸講座後は、野草番茶"ひ"をお出ししました。


参加者のみなさんから様々な質問が飛び交い、それも自分にとってもとても学びになりました。

今回はセルフケアが目的の講座。
なので、誰でも気軽に導入しやすいせんねん灸で。

お灸には、熱を入れるもの、熱を抜くもの、の2種類あるのだそう。
せんねん灸は、基本的に熱を入れるお灸。
温めた方がいいツボや症状に据えるお灸です。

本当にとてもいい講座でした。

それから、私も生活にお灸を取り入れています。
足や手は自分で。

私は背中にすごいコリコリの筋があり、佐世の葉温灸院できほさんに鍼もしていただいているのですが、講座の際家でできることとして、その筋に沿って3箇所くらいに3回ずつくらいお灸を据えると結構緩むよと教えていただいたので、旦那に手伝ってもらってお灸をしています。

お灸直後から、硬かった箇所が少し柔らかくなります。すごい!

もちろん、私は元々姿勢が悪かったり、動きの癖、職業病みたいなものもあるので、生活改善が第一。
緩めたところで、同じことをしていたらまたすぐ凝ります。
とは言え、すぐすぐ改善できるわけでもなく、自分の癖と向き合いながら、セルフケアとして緩める。
そしてウォーキングやスクワットで筋力も付けていく。

鍼灸医学というのは2000年前に中国で生まれたもの。
実に長らくここまで続いている、というのにはやはりちゃんと実感できる効果があってこそ。

私自身も病院で検査しても異常もなく結局痛み止めの点滴で止めた胃痛があったのですが、
鍼灸でグルグル胃が動き出し、改善したことがあったり、講座を受けられた方でも病院で薬を出された頭痛が一発で改善したという話が。

決して西洋医学がだめで、東洋医学が素晴らしいというわけではなく、適材適所でその時何が必要なのか、どこが原因なのか、そういったことで使い分けていくのがいいのかなと思っています。

ただ、鍼灸は今までの経験で、凝りだけとか表面的なことだけでなく、全身の繋がりを感じたり、ここが痛いのにここに鍼刺すんだ…からの、患部がビリビリくる感じ、胃腸が動き始める感じなど、体感して色々納得できる治療法だと思っています。

あとは、きほさんが言われた、気持ちが前を向かないと何をやっても効かない、というのも印象的でした。

病気とは気を病むと書きます。
卵が先か鶏が先か(気が先か病が先か)ということもあるとは思いますが、本当に気と身体の繋がりも侮れません。

頑なな人はやはり気も滞り、そうすると身体も滞る。
気の巡りをよくする、ということは身体の巡りもよくすることと繋がるし、逆も然り。

SNSとかで他人の批判が多い人なんかも、私は気の巡りや血液ドロドロしてるんじゃないか、と思ったりしている…知らんけど。
もれなく自分もそうなった時は、多分気が身体が滞ってる時だと思います。
でも、愚痴を外に出すのも大事な時があるので、要は出した後の心持ち。

もちろん、普段の姿勢や仕事での動き、食生活など物理的なところからくることも多々あります。

どちらが原因にせよ、自分を観察する、それが出来るのが鍼灸な気がします。
身体を通して自分を知ったり、気の巡りで身体を知ったり、精神と肉体は絶妙なバランスで成り立っていると感じます。
どっちに偏ってもいけない、中庸に。

野草料理教室に通っていた頃、食べ物の陰陽についても少し座学的な感じで学んでいました。
そちらでも大事なのは中庸。

身体が陽性に向かうと、陰性のもの、陰性に向かうと陽性のもの、などでバランスを取ります。
中には極陽、極陰のものもあり、そういうものを取りすぎると身体が乱れ、心も乱れる。

要は何事もバランス。
偏りないように、自分を観察し、自分で出来ることは生活でやっていく。
酷くなれば、鍼灸なり、場合によっては病院で処置するなど、人の力を借りて。

と、話がどんどん長くなりそうになってきました。

そんなお灸講座(とお茶)のお茶とお灸、4/3(水)に朔ト梟さんでも開催します(要予約)。

生活にいかせるお灸講座。
是非いろんな人に受けてほしいです。

お灸をすると、温まって緩んでとっても眠くなります。
本当はそのままぐっすり寝るところなのですが、なんだか書きたくなってnoteを開いてしまいました。

お灸をして三年晩茶も飲んでポカポカ状態なので、寝るとします。

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