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白く大きな十字架の塔/日本聖公会 東京聖三一教会 vol.01

京王井の頭線 池ノ上駅から、少しゆるく、おしゃれなお店もある通りをしばらく進むと下り坂に。なにやらピリッとした空気が漂う場所を覗き込むと、そこはアンゴラ共和国大使館であり、その奥に大きな十字架が見えました。

都内でも有数の大きな教会の塔(だと思う)

教会の正門は住宅街をぐるりと回って、聖堂のちょうど横側になります。

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ゲートをくぐり、現れた姿は…

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昭和モダニズムに通じる四角い聖堂。
階段までのアプローチにもしっかりと根を下ろした木立が心地よく、「近くで塔を見たい」と逸る気持ちをやさしくなだめるような雰囲気があります。

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階段の下から見上げますと、より一層、塔のモダニズムが引き立ちます。

こちらが竣工したのは1961(昭和36)年。設計は建築家の石本喜久治。白木屋本店や広島市民球場などを設計したモダニズム建築の名手です。

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塔の正面から真上に見上げると、その迫力と強い美しさ、「ここに教会があります」という主張、すべてを感じました。
四角にバッテン、丸に横線というコンクリートのくり抜き文様も印象的。こういった文様のある塔は長崎県のカトリック八幡町教会でも見かけました。
(カトリック八幡町教会はまた今度)

遥かなる眺望

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この塔の下、踊り場からは渋谷方向の景色が一望できます。
なんでも、世田谷の中でも標高の高い位置に建てられているとのことで、とても清々しい景色が眺められます。

お庭にも歴史建造物が!

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現在、子ども文庫閲覧室や、牧師執務室などとして使われている聖堂横の洋館。こちら杉村米次郎邸として1937(昭和12)年に建てられた歴史建造物。こちらもなかなか見所いっぱいの洋館です。(つづく)

date: NOV 22,2020

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