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「やりたいこと」に悩んでいるのではなく、「成功するか」が気になっている。

アメリカ旅行中に元シェアメイトからこんな相談を受けた。

「なんか最近もやもやして...これでいいのかなって。」

彼女は私から見るとスーパーウーマンだ。

現在のアフリカでのインターンを経て、大手コンサル会社に就職する。

勉強だってできるし、なんならリケジョってやつだ。

私にはないたくさんのものを持っているし、たくさんの挑戦だってしている。

でも、定期的に彼女は悩んでいる。

一旦ベルトコンベアに乗っちゃって、勝手に毎日進んじゃってる感じがしてこの1週間。
自分の足でちゃんと歩いて、進路決めていきたい。
新しい事覚えて、目の前の課題こなしてくと1日終わる感じ。

わかる、めっちゃわかる。

本当は、もっとかっこよく、キャリアウーマンって感じで、スパパって仕事を終わらせて、フライデーナイトはしっかり遊んで、なんならクリエイティブな仕事して〜...

サラッサッサー、スパパパーッ、こんなイメージで社会人は訪れるものだと思っていた...

ってなわけにはなかなかいかないのが社会人初年度だった。

というか今もそうなんだけど。

こんな悩みを彼女だけでなく、周りのインターン経験者や社会人1年目の人からよく聞いた。

(...はあ、まじやってられない。)

って感じになるのですよ。

とっても理想のビジネスウーマンなんて無理だった、幻想だった。

まずは目の前の課題をこなすのに精一杯だし、毎日NewsPicks読まなきゃだし、ご飯はコンビニ弁当になるし、恋愛もなんかうまくいかないし...とか、いろいろ抱えるんです。

あれ、このまま5年後10年後どうなるんだろう?

待て待て、私のやりたことってなんだっけ?

以下、ループ。

このループにハマっている人が陥るのって、きっと、「やりたいこと」に悩んでいるのではなく、なんとなく「成功まで最短経路で向かえているのか不安」になっているんだと思うんです。

大切なのは、もしかしたら、「成功」とか「幸せ」を漠然と思い描くことではなく、まして「やりたいこと」を何度も何度も探すことではなく、認知の歪みを正すことかもしれない。

まず、成功ってなんだっけ?

そもそも最短経路で行かなきゃならないんだっけ?

この道は間違ってるかもしれない、絶対に正解の道を進みたい。

もちろん寿命というものがあるので、そう思ってしまうのは免れないし、どれだけ決められた寿命の中でパフォーマンスをあげるか結果を出すかはプロとして大切だと思います。

でも、最短経路なのかどうかを悩んでいる暇があったら、目の前のことに全力で取り組めるような思考にした方が楽なんじゃないかなと思いました。

「やりたいこと」に悩んでいるのではなく、「成功するか」が気になっている。

だけかもしれない。

それだったら、いつまでも、無駄に"やりたいこと探し"をするよりも、手を動かしながら、なんで自分は成功したいんだっけ、最短経路ってなんだっけ、って考えてみるのもありなんじゃないかなと思いました。

イチローの記者会見で、「成功すると思うからやってみたい。それができないと思うから行かない。」という判断基準では、後悔を生むだろうなというふうに思う。

私もこれを聞いて、ぐさっときた。

何しろ、すぐに正解が手のひらのうえで得られた気になってしまう時代だから、どこかに実は正解があるんじゃないかと思ってしまう。

これを外せば、よくわからない「やりたいこと探し」のループから抜け出せるのかなと思った。

友人とシーシャに行きます。そして、また、noteを書きます。