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デザインについて備忘録

建築からすっかり身をひいてもたまには手の届く範囲でちいさな物をつくったりする。

ひさしぶりに図面を書いているとかつて恩師に言われたことを思い出した。

「顧客の要望やマーケティングの結果をまとめる事をデザインと呼ぶ人もいるけど、そもそも僕たちが生み出そうとしている"物や事"ってなんだろう?って根本から考えてデザインした方が面白いよ。まだ言葉になっていない現象を露わにするほうが面白いよね。」

正直むねに響いた。

これは前者の編集的なプロセスを否定している訳ではなくて、大なり小なり世のあらゆるものは誰かによってデザインされているというのが事実としてある。
まだ世に露わになっていない価値を不断の努力をもって自身の仕事に見出すことができるか、それがデザインという仕事なのだと受け取りました。

物と者に誠実でいなければならない。
触れるひとにやさしく、単純でも過剰でもなく、どの部分にもちゃんと意味があり、それは物としての意味があるように妥協せず丁寧に作りたいと思います。

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