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第9回野菜栽培基礎講座募集要項、及び準研修生制度について

*第9回野菜栽培基礎講座の内容を、2024年5月2日に一部改訂しました。
参加を検討されているかたは、改めてご確認いただければと思います。
よろしくお願い致します。

はじめに

第9回野菜栽培基礎講座の募集要項をご覧いただき、ありがとうございます。
当園の経営理念は、「どういう野菜をつくるか=どういう社会をつくるか」です。そんな思いに共振してくださり、共に社会を緩やかに移行していくための「仲間」に講座へ参加して頂けたら嬉しいです。早いもので、今年で野菜栽培基礎講座も9回目の開講となります。これまでに北は北海度から南は九州まで、全国津々浦々から受講していただき、ちょっとしたコミュニティになってきているなと、感じる機会が増えてきました。修了生の多くが各々の地域で地産地消「地循」の取組みを進め、所属するコミュニティでの交流の接続詞として、講座で身につけた学びを活かしてくれています。
いきなり新たな枠組みをつくり物事を動かしていくことは、この仕組みが出来上がっている日本では難しいかもしれませんが、一人ひとりが無数の小さな小循環を生み出していくことで、結果的に社会全体を互換できる大きな仕組みになっていくと、私自身は考えています。そんな自立分散型コンポストシステムをつくっていくことで、ごみの問題を、軋轢を生まない形で緩やかに移行して行き、次世代以降に責任がもてる形でバトンを渡していくことが一緒にできればと思います。
堆肥づくりを勉強したい方、サーキュラーエコノミー政策としての公共コンポストを学びたい方、小規模農業経営について学びたい方、農業分野で国際協力を考えている方、地方創生を行いたい方、コミュニティコンポストを地元で行いたい方、当園の取り組みに参加してみたい方々、食の自給を考えている方、家庭菜園で野菜づくりをしたい方等に参加して頂けた幸いです。


引用:カンキョーダイナリーより


1, 講習内容
生ごみ、落ち葉、畜ふんなどの身近な有機物の堆肥化や農作業をとおして、感性と身体性を向上させながら、各々の今後の生活において確かな素地となる農業技術を身につける。また先進地域や先輩農業者等を講座内で適宜紹介するので、参加者同士で現地へ赴き、レポート等を作成してもらう。また講座内でテーマに添った自身の活動発表をすることで、書く事そして話すことを身につける。
①    有機物の堆肥化原理・・・基礎的な用語や知識の整理、有機物の分類法、発酵管理
②    完熟堆肥づくり・・・土ボカシ、落ち葉堆肥、草質堆肥、改良牛フン堆肥、もみがら堆肥
③    生ごみの活用・・・ケースによる生ごみ処理、生ごみ堆肥づくり
④    野菜づくり・・・踏み込み温床、育苗、野菜栽培、緑肥の活用、不耕起栽培、収穫
⑤    報告会と発表会・・・発表、レジュメの作成
⑥    堆肥化施設やコミュニティコンポスト等の視察・・・学と簡単なレポートの作成(参加については、任意とする。こちらについては、講座内の中間考査終了後を目途に、適宜紹介していきます。)
⑦   公共コンポスト・・・事例紹介、コミュニティコンポストのはじめ方
⑧   ゲスト講師・・・野菜栽培基礎講座に関連したゲストからのレクチャー

資源回収時に考えるポテンシャルマップ


2 進め方
1 研修は講義(オンライン)と実習(オフライン)を併用する形式で行う。
 2 原則、実技実施日に確認テストを行い基礎的な知識確認を行う。
 3 必要に応じて適宜、講義に関連する書籍等の紹介を行うので、生徒間でグループワークを行う。
4 堆肥化施設やコミュニティコンポスト等の視察(任意)。レポートにまとめる。
 5 野菜づくり・・・完熟堆肥による野菜栽培を体験します。希望者は、講義日以外にも農園開放日(野菜栽培基礎講座受講生限定)に農作業を行うことができます。
 6 ワークショップで作成する生ごみ処理ケースで、生ごみ堆肥づくりを体験する。

生ごみ処理ケース

3 持参するもの 
農作業できる服装、筆記用具、その他各自が必要だと思うもの。
 
4 注意事項
①  作業中の事故・怪我に気をつける。体力に合わせて作業をする。
②  掃除をしっかりしましょう。スコップ・一輪車・ホウキなどは、元のところに水で洗ってから片づけること。
③  授業や農作業に関係無いことは、控えましょう。あまりに授業態度が著しくない場合(社会的常識がない場合)には、退学していただく場合があります。
④  数字を大切に扱いましょう。
⑤  挨拶はしっかりしましょう。
⑥  生ごみ以外のゴミは、各自で持ち帰りましょう。(生ごみは、農園のコンポストにどうぞ!)
⑦  無断欠席はやめましょう。事前に連絡をお願いします。
 
5 野菜栽培基礎講座受講費用について
受講費用は一括納付でお願い致します。振込先は、申し込みのあった方へ個別に連絡致します。
出席の有無等の事由で返却致しません。あらかじめご了承ください。



講義費30万円。その他に、資料代、生ごみ処理ケースと基材(*)、栽培体験実習費として、5万円。
受講料合計35万円(税込)
☆視察時の交通費、宿泊費、見学費等は、含まれておりません。☆

領収書については、銀行振り込み明細書をもって領収書の発行に代えさせていただきますので、予めご了承ください。登録番号が必要な方はご連絡ください。
企業で受講を検討されている方へ
こちらの野菜栽培基礎講座は、一般の方を対象とした講座となっております。もし企業の方で、受講を希望される場合は別途企業向けの講習会を追加で受講をお願いしております。こちらにつきましては個別にお問い合わせください。
また企業や個人を問わず、実証実験やアドバイザリー業務をご希望の場合には、業務内容に応じて個別に対応しておりますので、ご相談ください。
(*)・・・基材とは、生ごみを腐らせずに、減量、減容するための副資材です。


6準研修生について
受講費用の捻出が難しい「社会的常識(4 注意事項参照)」のある申込時25才以下の学生を対象に、準研修生制度を実施致します。当農園で最低280時間、農業研修に従事してもらえれば講義費用30万円を免除します。但し、資料代、生ごみ処理ケースと床材(*)、栽培体験実習費としての5万円は、実費をいただきます。(5万円の支払いも難しい場合は、別途相談してください。)
自分に農業や農ができるか試してみたい方、学校を卒業後営農することを検討している方等に参加してもらえたらと思います。準研修生終了後、本格的に就農や資源循環の取り組みを仕事にする際には、相談と合うものがあれば求人紹介(当園を含む)もします。
準研修生希望者は、受講申込書(募集要項末尾)と履歴書(顔写真は不要)を用意の上、jun0307kamosida@yahoo.co.jpまで、連絡をお願い致します。日程調整の上、面談をしながら畑を案内できればと思います(全体で90分程度)。
なお、農業研修に従事して貰う期間については、野菜栽培基礎講座開始日から2年以内を原則とします。どの期間で研修をしてもらうのかは要相談ですが、野菜の配置転換の時期である4月20日から5月10日、7月10日から25日、8月10日から9月5日の各期間は参加することをお勧めします。この期間の研修に参加すると、年間の輪作の流れが掴めます。

サポート制度
準研修生対象外の20代以下、または60代以上の方で、費用面が受講の障壁になる方のために、今回の
野菜栽培基礎講座より受講費用を減額するサポート制度を開始しました。詳しくは説明会にご参加ください。

7 講義予定期間
2024年6月上旬~2025年6月上旬以内を予定 計18回+考査試験2回(午後は実習)+視察(2日間) 
今回の野菜栽培基礎講座から例年までの講義回数より2回分増やすことにしました。理由は、この講座をとおして伝えていきたいこと、共に考えて行きたいことが私の中で増えてきたためです。例年より2回分講義内容は増えますが、その分情報量の多い講座内容に仕上がっていますので、楽しみにしていただければと思います。
講義の他に実技課題等を用意していますので、受講生たちと相談の上、鴨志田農園等で課題をこなすようにしてください。具体的には、農園視察(現役農業者、小規模堆肥化グループ見学)、堆肥管理、グループワーク等をおこなってもらいます。遠方の方から参加される方は、無理に参加しなくても大丈夫です。参加した受講生から感想を共有してもらってください。
農業は、場数がとても大事です。理論は授業内でしっかり伝えていくことが出来るのですが、瞬時に判断しながら栽培管理をしていくためには、練度を高めていくことが大事です。そのため野菜栽培基礎講座の現役受講生や修了生を中心に鴨志田農園の開放日(無料)を指定しています。月2,3回以上農作業に参加すると講座の理解が進みますので、積極的に参加してみてください。特におすすめの期間については、4月20日から5月10日、7月10日から25日、8月10日から9月5日の期間です。開放日には、作業をしながら壁打ち相手になります。気軽に相談してください。
 
授業日については、以下の日程を予定しています。ですが参加者に遠方の方が多い場合には、実技の部分でまとめられるところに関しては集約したいと考えていますので、ご協力をお願い致します。またコロナウイルスや季節性のインフルエンザ等で、生徒の半数以上が欠席する場合や講師の体調不良の際には、別途日程調整を行います。その際は青色で書かれている日程を、予備日として指定します。
奇数回については、オンライン(都合のつかない方は、アーカイブ視聴が可能です。アーカイブ視聴の場合は、A4版レポート用紙2枚程度に講義の内容をまとめて提出すれば出席扱いとします。講義でメモ取りしたノートの写真でも出席扱いにします。)開催となります。偶数回と考査日は、鴨志田農園での実施となります。農園での実習日は、作業状況や天候、そして参加人数によって時間が17:00頃になることがあるため、後ろの時間に余裕を持って頂けると幸いです。(申し込みフォームの方にPDF版のシラバスがあります。そちらの方は、日程の色付けしてあります。)
1回目2024年6月5日(水)19:00~22:15
1回目は、オリエンテーション、参加者自己紹介(各自5分以内で、スライド等にまとめて発表してください。)を行った後、講義に入ります。
2回目2024年6月15日(土)10:00~16:00
3回目2024年7月10日(水)19:00~22:15
4回目2024年7月27日(土)10:00~16:00
5回目2024年8月7日(水)19:00~22:15
6回目2024年8月24日(土)10:00~16:00
7回目2024年9月18日(水)19:00~22:15
8回目2024年10月19日(土)10:00~16:00
9回目2024年10月30日(水)19:00~22:00
10回目2024年11月23日(土)10:00~16:00
中間考査、午前は試験、午後は実技があります。2024年11月24日(日)9:30~16:00
視察2023年11月下旬から12月上旬ごろの2日間を予定。9月下旬に希望者で改めて日程調整します。

11回目2025年2月19日(水)19:00~22:00
12回目2025年2月22日(土)10:00~16:00
13回目2025年3月5日(水)19:00~22:00
14回目2025年3月15日(土)10:00~16:00
15回目2025年4月23日(水)19:00~22:00
16回目2025年4月26日(土)10:00~16:00
17回目2025年5月7日(水)19:00~22:00
18回目2025年5月10日(土)10:00~16:00
期末考査、午前は試験、午後は実技があります。2025年5月11日(日)9:30~16:00
修了式2025年5月24日(土)9:00~12:00 (オンラインとオフライン併用)
オンライン予備日①2024年10月9日(水)19:00~22:00
オンライン予備日②2025年3月19日(水)19:00~22:00
オンライン予備日③2025年4月9日(水)19:00~22:00
実技予備日①2025年10月20日(日)10:00~16:00
実技予備日②2025年3月16日(日)10:00~16:00
実技予備日③2025年4月20日(土)10:00~16:00


8 修了要件 中間考査および期末考査で各80点以上、授業出席日数全22回中16回以上、及び各種課題を提出した方に修了証を授与します。なお準研修生については、280時間の農業研修時間も満たすこと(修了式までに農業研修時間が終了していない場合は、後日、修了証を授与します。)。
 
9 実技開催場所   鴨志田農園     〒181-0012 東京都三鷹市上連雀6-31-16 
 
 
10 募集人員  野菜栽培基礎講座募集人数10名(鴨志田農園、三鷹)。最小催行人数5名。
応募者多数の場合には、受講理由書を鑑みて選考致します。
準研修生若干名募集

11 授業担当
○鴨志田農園 
鴨志田 純(かもしだ じゅん)
1986年東京都三鷹市生まれ。コンポストアドバイザー。ネパールや全国各地で、生ごみの堆肥化や有機農業の仕組みづくり等を実施中。農林水産省、消費者庁、環境省主催「サステナアワード2020」にて、アドバイザーとして関わった黒川温泉一帯地域コンポストプロジェクトが「環境省環境経済課長賞」を受賞。2021年、肥料の自給性や地域の防災機能性等を高める取り組みとして、自立分散型コンポストシステム構築向けた小規模実証実験「サーキュラーエコノミー型CSA」を開始し、各方面から注目を集める。同年、循環経済をデザインするグローバル・アワード 「crQlr Awards(サーキュラー・アワード) 」にて、「Agriculture-as-Commons Prize(コモンズとしての農業)」と「Wholesome prize」の2部門を受賞。2022年、「地域」や「地球」の課題解決に向けて挑戦する生産者を表彰する「ポケマルチャレンジャーアワード2021 〜課題に立ち向かう生産者たち〜」にて、約6600名の生産者の中から年度テーマ「一次産業の現場から、地球を持続可能に」の最優秀賞を受賞。元数学教員。防災士。パタゴニアプロセールスプログラム。趣味は、旅(地球一周、自転車日本縦断、四国遍路等)と読書。



[取組みの参考記事リンク]
新しい循環のしくみが違和感なく社会で広がるための要点とは?(トヨタコネクティッド)
https://toyotaconnected.co.jp/challengingfor2020/ux_arc06.html


黒川温泉一帯地域コンポストプロジェクト(映像)

写真提供:黒川温泉・北山元さん


コンポストがつくる「人と土」の循環システム。
https://v-sustainability.jp/tsunagu08/
 
〈鴨志田農園〉に教わる、土壌微生物たちのすばらしき世界
https://markmag.jp/2022/05/kamoshida_farm/140266
 
 
堆肥作りは、料理作り。公共コンポストで地域を“発酵”させるサーキュラーエコノミー
https://ideasforgood.jp/2020/09/28/kamoshidajun-yasuiakihiro-circulareconomy-compost/
 
鴨志田農園|堆肥づくりが地域の悩みを宝に変える
https://www.kankyodainari.com/specials/interview/kamoshidafarm-divide01
【crQlr Awards(サーキュラー・アワード)について】
crQlr Awards 受賞プロジェクト63点を発表! | crQlr



【ポケマルチャレンジャーアワード2021 〜課題に立ち向かう生産者たち〜について】
課題解決に挑戦する生産者を表彰する「ポケマルチャレンジャーアワード2021」を発表9都府県の生産者が受賞、年度テーマは「一次産業の現場から、地球を持続可能に」|株式会社ポケットマルシェのプレスリリース (prtimes.jp)


12 特別講師
例年は、受講生募集の段階で講師の皆さんを確定させていましたが、9回目の開催になってくると、
受講していただいた生徒の皆さんと対話していく中で、講師の方に依頼した方がいいなと感じるようになりました。そのため、講師の皆さんについては受講期間中の後半に講義を依頼することを予定しています。これまでに登壇いただいた講師の皆様については、説明会でお伝えします。

13 講座説明回について
以下の日程で、第9回野菜栽培基礎講座の説明回を行います。
3月13日(水)20:00~20:30
3月20日(水)20:00~20:30
3月27日(水)20:00~20:30
4月6日(土)14:00~14:30
4月10日(水)20:00~20:30
いずれかの日程の調整がつかない方には、3月13日以降に、講座説明会のアーカイブを送らせていただきます。
 
説明会への参加をご希望の方は、下記載のフォームから申し込みをお願い致します。申し込みから3日程度を目安にzoomIDとシラバスを送らせて頂きます。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdkLQsOfY0yliZI1MYXlyYXtAlvh9sgZKc0Zw4nDzHH6Ay7jg/viewform
早期に受講生が決まった場合、以後の説明会については、行わないことがあります。あらかじめご了承ください。

こちらのnoteの内容については、こちらのリンクにPDF形式でダウンロードできるようになっております。こちらも併せてご確認ください。
https://drive.google.com/file/d/1LnuowtTe0lFkuTjirSxdM7IaIXzXYBf6/view?usp=sharing

沢山の方の参加をお待ちしております。

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