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「ビジネスはゲームからセッションへ」~マーケティング5.0は音楽的に~の前に

なんだかいいタイミングで凄いものを見ました。

昨日岡崎のロームシアターに「石若駿」(いしわかしゅん)※さんという今の日本のトップドラマーが来るというので、息子と行って来ました。
 ※石若さんは、ジャズとロックとクラシックのバックグラウンドを持ち、「くるり」のLiveやジャズピアノの桑原あいさんなどとの演奏が有名です。

そしたら、それは想定を遥かに超える実験的かつ即興的アートの場でした。

養生テープを伸ばしていくピリピリ、バリバリという音を奏でる「正直」というアートユニットとドラムやパーカッションのコラボ。撮影自由ということで動画も少し。

何が凄いってなんも決まってないから、僕ら観客が動き周り、養生テープに引っかかったり、うまく巻き取れなかったテープが床にポロポロ落ちたりするのもひっくるめて即興アートらしい。

最後にステージに出来た“作品“もよく分からないけれど、確かに養生テープが回るカリカリという音やバリバリという音と石若さんのドラムは途中見事に連動してとても心地よいグルーヴを醸し出していた。

最初はとても退屈そうに「あ〜、ジュース飲みたい、今飲みたい」と気怠く寝そべっていた小6の息子が、最後ドラムの写真を撮りたいとステージの上まで上がっていったのが象徴的。

さてさて、ビジネスの場に身を置いて20年くらいでしょうか、スポーツ的なビジネス運営より音楽的である方がよい時代が来るのではないかとずっと考えて来ました。

よくサッカーは、凄いチームになると音楽的にリズムに乗っているようにプレイヤーが動いているとか言う。

どんなスポーツも個々がゾーンに入ると音楽的な大きな流れの中でポテンシャルが最大化されるのでしょうね。

その上で、スポーツと音楽が決定的に違うのは「ゴール」や「得点」や「勝敗」が可視化されているか否か。どんなスポーツでも線やゴールが可視化され素人でも勝敗が容易に分かる。

でも音楽の中で、プレイヤーの中には感覚的ゴールがあったとして、それは聞き手には見えない。常にメロディやリズムの変化を頭にイメージしながら即時対応をしていく中で、全く同じ曲でも都度都度に違うものとなる。

これは何かに似てないでしょうか。

VUCAですね。
Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字。

世の中はブーカだブーカだ、てーへんだ、てーへんだとメディア達が煽っているように聞こえるのを、なんだかなぁと思っていたけれど、つながりました。

何もかも不明瞭な世界や社会は、ようやく音楽的であること、特に即興的であること、が求められる時代。

いい音楽を奏でる為に、過去から学び、どうせなら後世に聴き継がれる演奏を残したいものかも🦆

養生テープと石若さん、ありがとうございました。
#石若駿
#正直

つまり
Business is a gameという世界から
Business is a sessionの世界へ

コトラーの最新刊「マーケティング5.0」もちゃんと途中まで読んで、一旦無視して下記を型化して可視化中です。

「ビジネスはゲームからセッションへ」
~マーケティング5.0は音楽的に~
https://note.com/kamoshikashi/n/n6d6f01e48ae9

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