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「ビジネスはゲームからセッションへ」~マーケティング5.0は音楽的に~■はじめに「これは朗報です。」

<目次> 
■はじめに「これは朗報です。」
一章 マーケティングの進化の駆け足での振り返り
二章 マーケティング5.0以上の概念のペライチ
三章 VUCAな世界では「音楽的」であるのが強いかも
四章 もう見えて来た「音楽的」なマーケティングの兆し
五章 小規模ビジネスにおける具体的実践について
六章 そして、その先にある世界 音楽と発酵の共通点など
【補足】お笑いの世代変遷とマーケティングの変遷の相似性

■はじめに「これは朗報です。」


VUCA、ブーカ、ぶーかと世間はいつも騒いでいる昨今いかがお過ごしですか?

VUCAとはVolatility(変動性)、 Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)が人類社会にはびこり「てーへんだー、てーへんだ」という困難な状態のことを言います。

でもそれって「音楽の世界」では古代から常日頃発生している状況であり、だからこそ演奏者も観客も面白いのだということがあります。

特に音楽的なジャムセッション(即興で集まったプレイヤーが合わせる演奏)と呼ばれる場では、大きなスタイル、テーマやコード進行が大枠決まっていても、その中でメロディーもリズムも常に変化していきます。個々のプレイヤーは周囲の音を聞きながら、次に来る音の流れを感じ取り瞬間的な判断をしていきます。そして生まれるハーモニーとグルーヴに身を委ね、時には没我の境地入り一つの曲を作りあげて行きます。

もし音楽セッションの感覚がちょっとイメージつかないという方は、サッカーのようなスポーツをイメージして見て下さい。くるくると場面が変わりながら選手たちは自律的な判断をしながら作戦を遂行して行きますね。ブラジルの選手がサンバのリズムでサッカーをしているとか、僕の小6の息子の「なんだか真面目に遊んでいるように見える」というコメントには、スポーツもロジカルな展開よりも音楽的な展開の方が強いということを直観的に表しているように思います。

ただ大きな違いが音楽とスポーツではあります。
それは「ゴールや勝敗が明確に可視化されているか否か」です。
野球でも、サッカーでも、バレーボールでも、バスケでも、テニスでも卓球でも、マラソンでもなんでもスポーツには、「どこに玉が入ったら点数となるか」や「どこに到達したら1番なのか」、「線」が引かれ、プレイヤーも観客も審判も「見る」ことが出来る。

一方、音楽では、そういった「これがこうなったらゴールだね」という可視化された取り決めはありません。その中で、プレイヤーは観客の感動や熱狂を追求していきます。それは、何がゴールで何がシュートで、誰が決めた勝ち負けなのか全て曖昧なのがVUCAという時代と似ていると思います。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」(方丈記)

大昔に鴨長明さんが書いている通り、変動性(Volatility)と不確実性(Uncertainty)は世の常だとして、確かに複雑性(Complexity)と曖昧性(Ambiguity)は明らかに加速している現代。

小規模組織でビジネスを成功させていく時に、存在価値の言語化「文学性」の観点は引き続き土台となるとして、もっと即興性の高い「音楽性」を取り入れることが発展の鍵となるのではないかと、「リクルート」という会社に所属していた16年も、京都嵐山「発酵食堂カモシカ」という小さな事業を経営して来た8年も、ぼんやり考えて来ました。僕自身がドラムやパーカッションを趣味として来たからという思考の土台はありますが、実感値が高まっています。

フィリップ・コトラーさん達の「マーケティング5.0」が出たので、その中で「テクノロジー」「デジタル」「データ解析」の進化がマーケティングを進化させるということに合意しつつも、中小企業、小規模ビジネスでは中々実感が湧かないのも事実。

「マーケティング5.0」をちゃんと途中まで読んだ上で、一旦無視して、手前味噌ではありますが、次世代マーケティング「マーケティング5.0は音楽的に」という提言をさせて頂きます。

まず、これまでのマーケティングの進化をざっと振り返り、その次にこれから音楽的であることがなぜ求められるのかの理由と、既に見えてきた兆し。最後に、具体的な「音楽的」事業運営の実践手法の示唆と、その先に待っている世界について、綴ってまいります。

Business is a gameという世界からBusiness is a sessionの世界へ
これは朗報です。

https://note.com/kamoshikashi/n/n63fb9dbff6f5

■はじめに「これは朗報です。」
一章 マーケティングの進化の駆け足での振り返り
二章 マーケティング5.0以上の概念のペライチ
三章 VUCAな世界では「音楽的」であるのが強いかも
四章 もう見えて来た「音楽的」マーケティングの兆し
五章 小規模ビジネスにおける具体的実践について
六章 そして、その先にある世界 音楽と発酵の共通点など
【補足】お笑いの世代変遷とマーケティングの変遷の相似性


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