新年のはじまりとラーメンの味わい。そして映画はやっぱり飽きない

あけましておめでとうございます。

お正月は時間が有り余っているので好きです。

有り余った時間で映画をたくさん観たので、感想を残しておこうと思います。
美しいと感じたものをこうして言葉に残していくことは、今年続けたいことのひとつです。

①はじまりのボーイミーツガール
https://hajimari-bmg.com/

2018年一発目はフランス映画。初恋に落ちた少年少女の挑戦の物語です。
チャレンジする人を助けることもまたチャレンジ。

昨年見た中でベスト映画のひとつである『はじまりへの旅』といい、「はじまり」が冒頭につく映画はどれも面白い。
あとはこういう映画には欠かせない「主人公を助けるために大活躍する友だち」が本当に好き。

②勝手にふるえてろ
http://furuetero-movie.com/

『ボーイミーツガール』を観てすっかり映画熱が高まった私たちはその場でもう一つチケットを購入し、ラーメンを食べた後にこの映画を観ました。
このラーメンは「はじまりのラーメン」なのか、それとも「はじまりへのラーメン」なのか。おせちを始めとする正月料理に飽きた口に放り込まれたラーメンは「塩分のはじまり」であり、その意味では前者だろうか。

ただ、この映画自体ある意味はじまりでした。ただのラブコメではないです。(ラブコメほとんど観たことないけど)
ヒロインの気持ちが揺れ動くさまを鮮明に描写しつつ、描写自体のヒロインに対するスタンスが変わっていくような展開が新鮮で面白かったです。
また、ヒロインが最後に放つ、タイトルでもある「勝手にふるえてろ」というセリフは、映画では原作と異なる意味で使われているらしい。すばらしい脚本だった。

③エンドレス・ポエトリー
http://www.uplink.co.jp/endless/

映画熱は一切冷めず、翌日も観ました。
88歳になる映画監督で、詩人でもあるアレハンドロ・ホドロフスキーの自伝映画の第二作。ちなみになんと全5作の構想らしいです。

で、これ、新年早々すごい衝撃を受けました。めちゃくちゃ震えました。一生忘れない映画になる気がします。
この映画の魅力を語ることなんてできる気がしないけど、映像、セリフ、音楽全てが芸術的でとにかく衝撃を受け続けました。これが一人の人間の人生を描いたものであるのは、ただただ恐ろしい。
ただ、最後にはそうした衝撃とともにエネルギーが湧いてきます。「詩とは行動である」という言葉からは、自分の人生を生き抜くことだけに徹するホドロフスキーの壮絶な力強さを感じました。

ぜひ自伝1作目の『リアリティのダンス』も観たいし、残り3作も作りきって欲しい。

④希望のかなた
http://kibou-film.com/

そのまた次の日に観た映画がこれ。『エンドレス・ポエトリー』とは打って変わって、静かな作品でした。
無表情な主人公の生き様と、無表情な周りの人たちの温かさとユーモアは、観終わった帰り道にじわじわと心に沁みてきます。
ラストシーンで主人公に寄り添う、仏教からイスラム教に改宗した無表情の犬が可愛かった。
この映画にも、例のごとく「大活躍友だち」が登場。素敵でした。


良いお正月でした。

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