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SF要素もストーリーもえっちも全部描きたくて111Pの創作BL漫画を描いた話

「自分の描きたい漫画」について本気出して考えてみたら、憧れて慕われて、感情ぶつけ合って結ばれて、その先にあるえっちまできっちり描いたSF風味な能力モノBL漫画(111P)になってた!


おはようございます!駆け出しBL同人作家の鴨尽です。

そろそろ原稿を追い込まなきゃいけない時期になってきました。
でもまだペン入れすら全部終わってなくて焦ってます!!!!やばい!!!!がんばる!!

描く上での具体的なノウハウ的な内容を考えるにはPOWERがちょっと足りないかも!!!と思ったので今日は前回描いた創作BL漫画の内容を振り返りながら「自分はどんな漫画を描きたいのか?」について思考整理しようかな〜と思います!

私と同じように、描きたい漫画の方向性について悩んでいる方がもしいらっしゃったら何かの参考になればいいなと信じて…


そもそもは何のジャンルの漫画を描くかも迷っていた


現在は「創作BL漫画を描いて電子同人誌として販売する」というスタンスに落ち着いたのですが、一時期とあるWeb媒体の編集者の方に担当していただいて商業連載を目指していたことがありました。(※別名義です)

でも、まあ〜よくある話なんですがなかなか連載会議を通せなくて結局は話自体が流れてしまい、色々思うところもあって一旦同人でがんばってみるか〜〜と思い今に至ってます。
(この時期の思い出話もいつかしたいね)

いま思い返すと当時はまだ全然自分の描きたい漫画の方向性が固まってなくて、その割にマスを狙いに行ったようなふわっとした内容の案ばっかり考えてたな〜〜と思います。。

(当時の担当さん死ぬほど忙しそうだったのにも関わらずデビュー前の新人に時間割いてくださってありがとうございました…結果を出せず申し訳なかったです)

一番頻繁にやり取りしていた時は仕事しながら毎週のように案出しして担当さんに送っていたのですが、案を送れば送るほど、逆に自分の描きたいものが一体なんなのかが見えなくなってきている自覚があって…結構迷走してた気がします。。。

いろいろ描きたいお話はあったんですけど、逆に手を広げすぎてて方向性が無かったというか…

小さい頃は少年少女漫画に影響を受けてノートに落書き漫画描いてたし、学生の頃は芸術系の学部でこねくりまわしたような内容の作品作ってたし、社会人になってからは二次創作BL漫画を描いてたしでふらふらしてたせいで中途半端に色々興味があって…

自分は一般向けの漫画を描きたいのか?それともBLに絞って描きたいのか?
それすらもふわふわしてました。

「とりあえずインプットをせなあかんわ!!!!」と思い立って映画観たりゲームしたり小説漫画アニメ読んだり色々していたら、とある作品にスルッとドハマりしてしまい・・・そのまま1年ぐらいそのジャンルの二次創作をしてました。
沼に落ちちゃったもんはしょうがない!

ハマった勢いで濃い内容のそこそこ長い同人誌が作れたので、ちょうどいいし今後の方向性について一回相談してみるか〜〜と思い立ち、同人誌を頒布しに参加したイベントの出張編集部で編集部の方に見てもらうことにしました。



出張編集部に相談に行ってみたらめちゃめちゃ良いアドバイスをもらった


確かその時はBL系、少年漫画系、青年漫画系の合計3つの編集部を回った気がします。

・BLの二次創作の80Pぐらいの漫画
・一般向けの一次創作短編やネーム等

この両方を読んでいただき、「今後は一次創作の方で活動していきたいけど、BLか一般向けかどっち描くか迷ってます」と率直な悩みを伝えてみました。

すると、3社からはほぼ共通のアドバイスが。

「最近は一般向けかBLかで二者択一の作風である必要はないかと思います!」
「でも鴨尽さんの場合はBLの方が熱量が込もってると思います!」
的な!

中〜長編の同人誌を持ち込んだBLの方と違って、一般向けの方は短編やネーム段階のものを持ち込んだというのも大きかったとは思いますが、「一般向けの方は『こんな感じかな?』っていう手探り感が強い」という感想をいただきました。
(まこと確かに!!!と当時の私も思いました)

その際、某少年誌の編集者の方からいただいたアドバイスでとても参考になったものがあります。

それは、「自分のキャラに熱量を持つ」ということ。

「この二次創作の同人誌には熱量がある。
それは多分、鴨尽さんが好きなキャラへの熱すぎる想いがあったからだと思う。

だから、既存のキャラに感じたその想いは、どの要素に惹かれたのか?ということを分析して、その要素に自分の解釈を入れて再構築してあげれば、自分のキャラにも熱量が持てるようになると思います。」

もう、マジで天啓をいただいた気分でした。
鴨尽は好きなキャラへの重すぎる気持ちと自分で歪ませた解釈が入りすぎてだんだん二次創作が辛くなってくるダメなタイプのオタクなので、なるほど〜〜〜〜〜!!!!と腑に落ちまくったというか。

もしそういう想いを自分のキャラにも込められたとしたら悲しい解釈違いも起こらないし最高じゃん!!!!と思い、お礼を言って喜び勇んで帰りました。
本当にありがとうございましたあの時の編集者の方・・・!!!!!



「どんな話なら熱量と情念を込められるかな?」と考えた


そんなわけで自分の想い…熱量……あけすけに言うと性癖と向き合ってじっくり考えてみた結果、こんな話が描きてえ!!!となりました。

・BL
・近未来が舞台の能力モノ
・しっかりしたストーリー構成がありつつもしっかりえっちなシーンもある
・情念の込もった三角関係
・その過程で起こるNTR、3P、メインカプの結ばれえっち

…書き出してみて思ったけど自分の性癖に向き合い過ぎでは??????

これは本当に性癖の話で恐縮なんですけども、私は普段かっこいいキャラが感情に振り回されたりえっちな顔になったりするのが性癖で性癖で…

あと色々インプットしてみて、世界観つよめでストーリー性のある漫画が好きだな〜〜と改めて思ったので、しっかり軸になるストーリーがありつつも、ちゃんとえっちな漫画が描きたい!!!!!!というのがありまして…

既にキャラに思い入れも出来てるし、どうしても描きたい!!てか自分が読みたい!!!と思ったので頭捻りまくってなんとかプロットをまとめ、ネームを起こしてみたところ、驚きの113P。(そこからなんとか2P削って111Pにしました)

コミックスとしてならともかく、DLsiteで売るつもりの一作目としてはいささか長すぎるのでは?と不安がよぎったのですが、「まあ〜〜一回描いてみよ!」の精神で描き始めてみました。

途中あまりに不安が募りすぎて、下書き段階でまた出張編集部に行って3社のBL系編集部の方に読んでもらったのですが、全員に「長編ですが最後まで手が止まらずちゃんと面白く読めました!(でも要素はちょっと多いカモネ!)」と言ってもらえたので、もう描きあげてしまえ〜〜!!!のテンションで完成させました。


111Pを描き上げてみて


そんなこんなで無事に完成したのがこちらの「電子の犬は憧れ慕われ鳴かされて」です。副題は「NTR→3P→結ばれえっち」です。ヘキ!
(pixivの方で冒頭34Pの公開もしてますhttps://www.pixiv.net/artworks/106412648

勢いで描いたものの「さすがに自分しか興奮しないのでは…」とめちゃめちゃ不安でしたが、ありがたいことに現在約690人の方にご購入いただき、めちゃめちゃ嬉しすぎる感想付きのレビューもいただきました…!

正直、間違いなく人を選ぶ内容だろうなというか、好き嫌い別れそうな素材を合わせまくった自覚があったのですが、「世界観が好きです!」「読み応えめっちゃありました!」などなど嬉しい感想を伝えてくださった方もいらっしゃって、私と同じヘキの方がいるという事実にめちゃめちゃに嬉しくなりました!

お読みいただいたみなさま本当にありがとうございます…!

そして、私はでかいパイを狙いに行って狙い通りに描けるタイプではないなと改めて自覚したので、自分と同じような趣味や性癖の方に届け…!!!という想いと熱量を込めて、今後も漫画を描いていきたいなと思います。


…ていうかよく考えたら二次創作でも「絶対このカプ王道やろ?????」と信じて疑わなかったカプがマイナーだったり逆カプの方が多かったりすることばっかりなので、そもそも私の王道センサーは使い物にならないようです。

じゃあもう自分が好きなヘキを描くしかないね!



長くなってしまいました!
最後まで読んでくださってありがとうございます…!

同じ世界観であと数作描きたいなと思っているので、引き続き原稿がんばります〜!!!
みなさまの原稿や作業も進みますように〜!
それでは!


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