第4期ハイパーは絶対来ないと思っていた

第4期ハイパーヨーヨーが始まりそうな商標出願がバンダイから出されたのが少し話題になってますね。

第3期ハイパーヨーヨーで始めた僕としても、こうやって子供たちがヨーヨーを始めるきっかけが増えることは手放しで喜べます。

ただ、シンプルに疑問なのが

今の時代にハイパーヨーヨーはコンテンツとして成立するの?

業界の内側を知らないパンピーとしては前からそう思っていました。

そんな疑問と「ハイパーヨーヨー」が広まることへの漠然とした不安感について今回は書いていきます。


第3期ハイパーヨーヨーを子供目線で見たとき

第3期ハイパーヨーヨーを大人視点から見た業界全体の話は良く聞くのですが、子供目線の狭いコミュニティの話は聞かない気がします。
なので、ちょっとだけ僕の昔話をします。

第3期ハイパーヨーヨーが始まった2010年冬当時、僕は小学6年生になる直前でした。
僕はコロコロコミックを読んでなくて、北海道の札幌に住んでいたので次世代ワールドホビーフェアなんかとも無縁でした。
そんな僕がハイパーヨーヨーを知ったのは、土曜の朝にやっていた「おはコロ」の途中で見たCMでした。
時期的には第3期ハイパーヨーヨー第2弾としてウッドバレットが発売された頃です。
そこからヨーヨーを始めて、1週間後には軸を磨いたウッドバレットでフォワードパスマウントを覚えて、その後出たマーキュリーのスターをすぐ潰してフックを覚えて、最終的に認定店でプロトスターを振り回す頭のネジが飛んだ問題児に成長するのは別の機会に書きます。

さて、3期ハイパー当時の子供目線だと、今とは違ってインターネットを使いこなす子供は多くなかったイメージです。
はフラッシュゲームで遊んで、YouTubeはGTAマリオとか棒人間とかばっかり見てたし、ましてやスマホなんて持ってる子はほぼ居なかったです。

僕の家にはパソコンがありましたが、ハイパーヨーヨーと検索すれば勿論バンダイのページが一番上に来ていました。
僕の小学校でもハイパーヨーヨーを始めた子はそこそこいましたが、ハイパーヨーヨー以外のことを知ってる人はいませんでした。

当時からフリースタイル競技に出ていた子供たちは全然いましたが、ハイパーヨーヨーをやっていた人口から見るとごく一部だったと思っています。
そういう子たちは、主にヨーヨー専門店が存在していた地域の子だった認識です。
(認識している専門店:スピンギア、リワインド、ネスト、アイランド、趣味ヨー)
札幌の場合はASが出来る前から練習会がありましたし、僕も行ってました。
ただ、他の人については何をきっかけで存在を知ったのか聞いたことがないので、良く分かりません。

とはいえ、周囲の環境が恵まれていたり、探求心が強くて調べものを良くする子供たちがハイパーヨーヨー以外に触れていった時代だったと感じています。

令和の子供は簡単に”脱ハイパー”出来る

令和の世は、第3期ハイパーの頃と比較すると子供たちが圧倒的に情報を入手しやすい時代です。

youtubeもtiktokもChatGPTもなんでもある世の中、ちょっと調べればハイパーヨーヨー以外にヨーヨーの世界があることが分かるでしょう。

ハイパーヨーヨーと調べるだけでもスピンギアやJYYFのページがヒットします。

しかもヨドバシカメラだったりで既にヨーヨーが売っているのに、新しくおもちゃ売り場にハイパーヨーヨーが出現しても区別はなかなかつかないでしょう。

そんな世界でバンダイは、どうやってヨーヨーハイパーヨーヨーブランドを分けて商品を売っていくのか疑問を持ってしまいます。

第3期ハイパーヨーヨー末期のようにフリースタイル競技を推すのであれば、すぐ競技ヨーヨーという言葉に触れてしまって、ハイパーヨーヨーを買うという選択肢が無くなってしまう気がしてます。

そうでなくこれまで通りにハイパーヨーヨーとそれ以外は関わらないようにプロモーションしても、遅かれ早かれハイパーヨーヨーは買わなくなってしまうと思います。

ヨーヨーをやる子供なんて、より性能がいいヨーヨーがあるなんて知ったらそっちを欲しくなるに決まってます。
大人ですら欲しくなるんだから、子供たちがその欲求に勝てる訳なんてないんですよ。

なんならハイパーヨーヨーをねだられた親御さんが間違ってハイパーヨーヨー以外を買ってしまうまであります。それで認定会で使えないといわれて子供に怒られて困る親御さんの姿が僕には見えます。

”流行り”のまま終わって欲しくない

これまで多くの人が「昔のハイパーヨーヨーと違って今のヨーヨーは進化してるんだ」と、ヨーヨーのイメージを変えるために発信してきてるわけです。

「おもちゃ」の枠を超えて「スポーツ」や「長年継続できる趣味」のようにイメージを変えていき、今では子供から大人までいろんな形で楽しまれています。

ヨーヨーのイメージは、やっている人からすればもう十分変わっていると思います。
ヨーヨーをしていない周囲のイメージも少しずつ変わっているかもしれません。

ハイパーヨーヨーが「おもちゃ」として売り出されると、また「ヨーヨー=子供のおもちゃ」というイメージがまた定着してしまうのではないかなと思っています。
これがハイパーヨーヨーとして広まることへの不安感であり、以下のようなポストをした理由です。

そういう考えもあり、もしまたブームになるならハイパーヨーヨーとしてではなく、ヨーヨーとして広まって欲しいと思っていました。

ただ、冒頭にも書いた通りヨーヨーを始めるきっかけが増えることは喜ばしいことです。

ハイパーヨーヨーとしてもそうでないにしても、”今流行りのヨーヨー”ではなく”幅広い世代で楽しまれるヨーヨー”となるのが一番の願いです。

おまけ

第3期ハイパーヨーヨーのページを見返したんですけど...

全部コンテンツ吹き飛んでる!?!?!?!?!?!?

まじすか...
第4期に向けての準備なのか...?
本当にくるかも


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