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小さくて大きな世界|『スコープ少年の不思議な旅』

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『スコープ少年の不思議な旅』 桑原 弘明・巖谷 國士 著

スコープ少年とは誰だろう?
誰しも目の前にスコープがあれば、つい覗き込んでみたくなる。
掌に載る大きさの金属の箱
覗き込んでみると、そこには驚異の部屋が――
桑原のスコープ作品に惚れ込んだ巖谷國士が、作品からインスパイアされ幻想旅行譚をつむぐ、しあわせな、極上のコラボレーション!

2005年12月
銀座のギャラリーで開催された個展で買ってきた本だ。
あまりにも感動した展示だった。

写真で見ても素敵なのだが、やはり本物を見ないと分からない迫力?というのも少し違う、息づかいがある。

実際にスコープを覗くことを体験してから本を見ると、その奥行きの深さを思い出して、少しだけあっちの世界に行くことができる。

本を見てから実際のスコープを覗くと、想像していた世界よりもあまりにも広いことに驚いて、自分の知っているもの、見えているものの限界を知る。

物語は1スコープ少年の旅だ。作品に触れる人それぞれがスコープ少年なのだから、旅はスコープを覗く人の数だけ沢山あるはずだ。

毎年、12月に銀座で個展が行われているらしい。
ぜひ、体験してみてほしいと思うとともに、誰かに教えてしまうのがすごくもったいなくもある。

2005年から10年間ほぼ毎年欠かさず行っていた個展だが、子供が生まれてから行かれなくなってしまった。
ギャラリーも移転したりしたようだし、今年は見ることができるのかな?

《処方》

💊 忙しさに追われ、冒険を忘れてしまったとき

💊 自分が小さな存在に感じる、または自分を過信してしまいそうなとき

💊 繊細な人

《旅の記録》


※ 追記中

本は普通の本屋さんで手に入る。
私の持っている本はこの改訂版ではない昔のものだ。
ギャラリーで買ったので、作家のサインが入っている。

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