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クリスマスの思い出

今年もクリスマスがやってきましたね。
40年近くも前なのに、この時期になるといまだに思い出す出来事があります。


我が家のサンタさんは必ず父の車のトランクにプレゼントを入れてくれていました。

夜、両親に「そろそろ入ってるんじゃない?」といわれて見にいくとプレゼントが用意されているパターンです。

数年はこの方法でクリアしていたものの、小学生のわたしはさすがに勘づきます。父が事前にスタンバイしていたことを。

翌年のクリスマス、家族全員でごはんを食べながらお決まりのセリフを待っていると外からバン!と車のトランクを閉める大きな音がしたのです。

「!?!?」

わたしと妹は驚き、恐怖さえ感じました。家族全員ここにいるのに他の誰かが車のトランクを開けている!

「サンタが来たな。トランク見てくれば?」
父がぼそっとつぶやきます。

そういわれても突然の大きな音と「サンタさんってホントにいたの!?」という疑心暗鬼が入り交じり、わたしと妹は興奮状態でした。

サンタさんは好きでしたが、いざ会えるとなると怖いんですよね(笑)

おそるおそる母とトランクを開けるとそこには欲しかったプレゼントが。

「やっぱりサンタさんはいたの!?」
わたしと妹は大喜びし、父の作戦は大成功におわりました。


高校生の時にふと思い出し、父に「トランクにプレゼント入れるの誰に頼んだの?」と聞いたことがあります。

ネタバラシされるかと思いきや、まさかの「サンタ」という返答が。

ボケなのか、なんなのかそのときはつっこまず「ふーん」と流しました。

10年以上たっているのにまだサンタだと言いきる父がかわいらしく感じたのです。

40代になった今でもあの日サンタさんが来た驚きと感動を鮮明に覚えています。

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