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Designship2021に参加して自分のデザイナー像を考え直したお話

「はじめまして」と「こんにちは」
ペーペーデザイナーのカナです。久々の投稿かつDesignshipからだいぶ経ってしまいまいたが、振り返りをします。
私の解釈でまとめているので、ご了承ください。

自分がDesignshipに参加した目的

今回私がDesignshipに参加した理由は、「自分はどんなデザインに興味があるのか、心動かされるのかを知ること」です。
何のデザイン追求していきたいのかが、どの領域のデザインが好きなのか、最近迷走していました。

参加した結果、今後のデザイナーとしての生き方を考え直そうと思うきっかけとなりました。この目的のもと、この先読んでくださると読みやすいかと思います。

今回のDesignshipで多く出てきた言葉

まずは私の話より、今回Designshipで多く出てきたと感じた言葉をいくつか紹介し、私の考えを添えさせていただきます。
なぜデザイン、デザイナーでこの言葉が多く使われたのかを一緒に考えてみましょう。

「寄り添う」

主に繰り返しおっしゃていたのが、深澤直人さん、YING ZHONGさんかなと個人的に思います。

深澤直人さん
生活者に寄り添うことで同じ視点で暮らしを体験することができ、課題を見つけ、適した解決策を導き出す。

深澤直人さんのお話を聞いて、寄り添う=課題に気づける場所にいるという意味かなと解釈しました。
課題に気づける場所へ自ら行かなければ、生活者(ユーザー)の悩み・インサイト・課題を見つけることはできません。
この学びから、仕事上で自分は、生活者(ユーザー)に寄り添えているようで寄り添えていなかったなと痛感しました。

YING ZHONGさん
寄り添うことで、価値観の変化に気づき、モノも変化させることができる。

人の価値観・ニーズは変化します。その変化にいち早く気づきモノに反映させることが、モノづくりをしている人にとって、生き残るために必要なスキルだと思います。
寄り添わなければ、変化に気づくことはできません。
また、寄り添うだけでなく、気づこう!と前向きに相手と向き合う姿勢も大切です。

生活者(ユーザー)の価値観や生活スタイルなどが、変化、多様化してきたからこそ、寄り添わなければ本質的なニーズや課題が見えづらくなったため、「寄り添う」の言葉が使われるようになったのかなと思いました。


「心を動かす」

主に繰り返しおっしゃていたのが、前田育男さんと田中夏波さんかと個人的に感じました。

田中夏波さん
自分自身の心が動いたポイントを大切にして、動く瞬間をデザインする。
前田育男さん
人の心を動かすことがデザイナーとしての役目。時代が変化しても、ここは変わらない。

お二人を比較してみて、違いに気づきましたか。田中夏波さんは心が動く対象が自分で、前田育男さんは相手(生活者)です。

自分の心動いたものをデザインすることで、相手の心も動かすことができるのだと思います。自分がときめかないものは、愛情が湧きません。デザイナーに愛されない、愛情がないデザインは、最大限輝くことができず誰にも愛されないです。そのため、少なくとも、デザイナーが心を動かされる、ときめくものをデザインしなければならないのだと気付かれました。


そしてときめきは連動します。デザインを見た人にも、デザイナーの想いが伝わり共感をすることができれば、心を動かされアクションを起こします。

情報が多様化し、サービスがコモディティ化している中、少しでも生活者(ユーザー)の心を動かし、ファンを獲得しなければ生き残れません。
そのため「心を動かす」の言葉が使われるようになったのかなと思います。


自分の心が動かされたデザイン

私が今回のDesignshipで心動かされたデザインは、田中夏波さんや前田育男さんのお話でした。お二人に共通しているのは、日本の伝統です。昔から日本の伝統工芸や伝統美には興味があったのですが、こんなに心動かされ、ときめいたのは初めてでした。

日本の伝統は、どんなにデジタルが発展したとしても、廃れてはいけない、消えてはいけない文化だと思います。
日本の伝統こそデザインの軸だと、前田育男さんのおっしゃっていた「余白」「反り」「移ろい」「抜け」「作法」から、感じました。
今後デザインする上で5つを意識してデザインをするようにします。

日本の伝統は作者の「想い」が強いです。ひとつひとつ丁寧に、使う相手のことを思いながら、使いやすさ、美しさ、伝えたいメッセージなどを頭の中で設計して、つくっています。その想いがあるからこそ、作品に共感する人が使い、作者のファンとなり他の作品も買うようになります。また、後継者に受け継がれ愛され続ける作品が生まれるのだと思います。

サービスやプロダクトも一緒です。生活者(ユーザー)の課題や悩みは何かと考えながら、解決策をサービスやプロダクトで届け、その想いに共感した生活者(ユーザー)がフォンとなり使い続けます。
そのサービスやプロダクトをつくる人や会社の想いに共感して、一緒に働きたいと思える従業員が増えることで、会社も成長し、より生活者(ユーザー)にとって良いものを届けることができます。

また、単に日本の伝統は美しいからこそ心動かされたのかなと思います。
美しいと思っている瞬間はどういう時か、考えてみると感動している時だと気づいたのです。今回言語化したことで美しい=感動に結びつくことができました。そのため、今後は単に「美しくデザインをしよう」ではなく「自分も周りの人も感動するデザインをしよう」と考え方を変わりました。

一瞬でも感動を届けるデザインを世に出していくことが、今私が目指したいデザイナー像だと思いました。

大学2年から社会人1年目までのデザイナー像はこちらでした。

・幸せにしたい人の幸せを確実に届ける

社会人2年目になった今のデザイナー像はこちらです。

・人の心を動かし、次のアクションを届けるきっかけをつくる
・一瞬でも感動を届ける

比較すると、「幸せ」という抽象的な言葉よりも具体的になったのではないかと思います。

長いこと綴らせていただきましたが、私の価値観に共感してくださる方はぜひ話しましょう。

少しでもデザインを考えるきっかけ、デザイナーとしてどう生きたいかを考えるきっかけになれば幸いです。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
ペーペーデザイナーのカナでした。

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