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読書レポ / あなたの繊細さが愛おしい

あらすじ

「あんなに美しく魅力的なのに
劣等感でいっぱいで、とても繊細なマリリン。

私は、彼女が「生きにくい」と嘆きながらも、
どんなに絶望しようとも、諦めることなく
真摯に生きた、その姿に惹かれる。

そして、そのまなざしでマリリンを
見つめたとき、たまらなく愛おしいと思う。」
(序 章より)


五百年に一人、と言われる奇跡の女優。
三十六年という短い人生。

その最期はミステリアスで悲劇的でしたが、
彼女はまちがいなく「大成功した女優」
であり、「超魅力的なセックスシンボル」で
あり続けています。

けれど彼女は劣等感のかたまりで、
とてもとても繊細な人でした。
そんな彼女が、すばらしい人間になるために、
どんなことを考え、どんなことを
してきたのか。

どんなに過酷でも
その人生を諦めたくない
すべての人に贈る一冊。

※ブルーモーメント公式より抜粋


感想

心がふああっと湧き上がるような一冊でした。
愛おしさと尊敬で胸がいっぱいで…
わ〜〜この気持ちを表せる語彙を
持ち合わせていないのが悔しい😭💥

性別に囚われず自由に生きられる
世の中ですが、どこまでも女性らしい
女性として生きる彼女に凄く惹かれました。

生きていたら会いたかった。
本当に会いたかった。


🚨前提として、ジェンダーレスや
 多様性が認められる社会には賛成である
 ことを伝えさせてください。

私は綺麗やカッコいいよりも
"可愛い"雰囲気を持ち合わせてるタイプの
人間で、そんな自分が好きです。

でもジェンダーレスが謳われる度に、
女性らしく可愛らしく生きる自分が
少し否定されている気がしていました。

女性は女性、男性は男性ではなく
全員がジェンダーレスでなければいけない
と言われているような。

でもこの本は、そのままでいいのだと
どこまでも可愛らしい女性になることを
追い求めていいのだと、思わせてくれました。


マリリンは愛されずに育った環境や
高校中退で教養がないことに、強烈な
劣等感を覚えていました。

それ故に貪るように本を読み、常に
愛されることを求め続けました。
しかしその容姿と役柄、恋愛スキャンダルの
数々から、彼女についたイメージは

頭の弱いセックスシンボル。

そんな劣等感を持ちながら大人になった
マリリンの心は、道端で車に轢かれた花を
見て泣き出してしまうくらい繊細でした。

触れた瞬間に崩れてしまうくらい繊細な
心を持ちながら世界のトップであり続ける
ことを想像したら、尊敬なんて
言葉ではどうやっても足りません。

本を読み終える頃にはきっと、彼女の作品を
1から10まで観たくなります💭🎞️

宝箱にしまっておきたくなるような本でした🫧

読んだらマリリンが愛おしくなる。
そんな一冊です🕊️

基本情報

出版社 ‎ブルーモーメント (2020/12/5)
発売日 ‎2020/12/5
言語 ‎日本語
単行本 ‎239ページ
価格:1600円(本体)
ISBN-10 ‎4910426000
ISBN-13 ‎978-4910426006
寸法 ‎11.6 x 1.8 x 17.5 cm

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