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【ワーホリ国際恋愛体験談】㉔ひとり、流れ着いて先

英語もまともに喋れないまま29でオーストラリアへワーホリで行き、30になって日本に帰国。
これから冬に向かう現実の世界に戻って来た。

たった1年居ないだけで私は浦島太郎になった気分で、あのネジが数本抜けたような人々で溢れた世界はまるで夢のように感じていた。

これまでの話を読んでくださった方は私の見た目が良いと想像したかもしれない。
だけど実際はそんなことはない。中の中、本当にごく普通だと自覚している。
私に限らずワーホリや留学など海外に出た方たちは、みんな少なくない様々な出会いを経験していると思う。


ここまで出会いが多いのにはいくつか理由があり、私なりに考えてみた。

そもそも海外の人はコミュニケーションモンスターばかり

自分に正直、というか本能に忠実な人が多い。
自分に合う・合わないを本能で嗅ぎ分けている気がする。
時間を掛けてその人を知っていくのでなく、一目惚れに近いものが多いし、良いなと思えば即行動に移る。

一人行動

コミュ力お化けの彼らは、こちらが一人で居ると大抵誰かが声を掛けてくる。
特にオーストラリアは、タクシーをつかまえれば助手席に乗るのが当たり前の国だ。
誰も彼もがお喋り大好きで、誰も放っておいてはくれない。

日本人

欧米はともかく、アジア人に日本人は大人気だったのは何度も記した通り。
かの日本人ブランドが今でも活きているかは分からない。
これまで日本の印象を良くしてくれた先人達には頭が下がる。

聞き役

英語の苦手意識が拭えない私は、とにかく英会話習得のためにも周囲の会話をよく聞いた。
話好きな彼らはしっかり話を聞いてくれる私に好感を持ったところは大きいと思う。

ややぽちゃ体型

体型は第一印象の大きな決め手の一つ。
本能に忠実な彼らは女性らしい体つきが大好き。つまりむっちりしたお尻や胸だ。
しかし残念ながらそれらが無い私は、ややむっちりしたときに腰のくびれが目立ったようだった。
外国人男性の視線はとても正直なため、いくら鈍感な私でも気づいたことである。


出会いは多い。
だからこそ、気を付けなければいけないことも多い。

何事も正直な海外の人々だが、そこですぐに触って来ようとする人とお付合いした友人たちは、ことごとく別れている。
つまりそういうことなのだと思う。

また、甘い言葉をスラスラ言う人もあまり信用しない方が良い。
息を吐くようにポジティブな言葉を紡ぐ文化背景を持つ人々の話は、半分以下に受け取っておくことをオススメする。

注目すべきは彼らの行動だ。

見てくるけど触ってこない。
サルか人間か、これが私の判断基準だ。

真っすぐなサルは母性本能をくすぐられるかもしれない。
しかしまだホモサピエンスに進化していない男につかまると、将来自分が泣きをみる。


1年間のワーホリ生活の中、掛け替えのない友人はたくさんできた。
恋のチャンスも多かった。
だけど未来に続く恋となるかどうかはその時々。
恋をしにオーストラリアへ行ったわけではなかったけれど、私は結局ひとりだった。

ツアーではなく、全く未知の世界を体験したかった。
これまでの常識をことごとく覆された日々はあまりに刺激的で爽快だったので、私は日本の普通の毎日に戻れないでいた。

自分の中の熱に促されるまま、またワーホリビザを申請。
30歳。
ワーホリ申請が出来るギリギリの年齢だ。

これが最後と、私はニュージーランドへ旅立った。


『アラサー女がワーホリで恋してきた話』
ーごく普通のOLがオーストラリアで出会ったオトコたちー
おわり。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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