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トレーディングは戦略がすべて

ご無沙汰しております。鹿子木健です。

自分が個人投資家として外国為替証拠金取引(Forex Exchange、略してFX)を始めた時から数えて、トレードの世界に入ってから足かけ18年になりました。
30歳そこそこだった私も、ついにアラフィフになりました。
年齢を重ねると普通は人間的に成長しますし、さまざまな経験を積んで視野も広がり知恵も深まるものですよね(そうでありたいと願うものです)。

たしかに私自身、自分が描く人生観というか世界観にも深みが出てきたように感じます。
そして「神は細部に宿る」という言葉が示すように、より具体的な一つ一つの仕事の質が、人生観や世界観を証明することになるのだと思います。
それはトレーディングでも同じで、具体的にどのようなトレードをするかを見れば、その人の考え方、行動、習慣が成熟しているか未熟なのかがわかる、と私は考えています。

美しいトレードなのか、醜いトレードなのか。
自己抑制の利いたトレードなのか、欲を発散させるトレードなのか。
合理的なトレードなのか、ロマンチスト的トレードなのか。
決断が見えるトレードなのか、流されているだけのトレードなのか。
計算し尽されたトレードなのか、運を天に任せるトレードなのか。
利益を基準とするトレードなのか、やりがいを基準とするトレードなのか。

私は10年以上、多くの個人投資家の取引を観察する機会を与えられてきましたが、その人のトレードを見れば、その人がどのような人なのかわかるようになりました。
もちろん基本的な知識や考え方も大事ですが、それは勉強すれば簡単に得られるものです。
しかし本や投資スクールが教えてくれないこと、それは「戦略」です。
トレーディングの中に戦略があるかどうか、言葉を換えれば、戦略の枠組みの中でトレードを組み立てているかどうかです。
戦略がない人は、成功しません。

戦略こそが、資金管理だったり、トレード手法だったり、いわゆるテクニカル分析やファンダメンタルズ分析だったりの上位に来るべきものです。
戦略がないトレードは、行き当たりばったりで、目的地も不確かな車の運転と同じです。
戦略こそが、トレーディングの成功を決める要素だと思います。
そして戦略のもとに組み立てられた分析や資金管理、そしてトレード方法を、私は「勝ちパターン」と呼んでいます。

比較的長い期間この世界にいることで、戦略のないトレード手法ばかりが広まり、それを鵜呑みにして取引して失敗する無数の個人投資家が市場から退場していく現象が、いつの時代でも繰り返されていることがわかってきました。
簡単に稼げる、チャートだけで稼げる、考える必要ない、機械的に取引するだけ、自動売買に任せるだけ、などといったキャッチ―なワードたちが次の鴨をおびき寄せる餌として利用され、その背後には凶暴な鰐が口をけて待ち構えている構図があります。
悲しいかなこれは15年前も、10年前も、今も、変わりません。

戦略があってこそのチャート分析です。
戦略があってこその資金管理です。

では、戦略をどのように学べばよいのか?
戦略を教えてくれる人から学べばよいのです。
トレードスキルを教える人は掃いて捨てるほどいますし、チャート分析手法を教える人も同様です。
「なぜライバルが増えるだけなのに他人にトレードスキルを教えるのか」というくだらない質問に対して、株と異なり流動性の高い為替市場ではライバルなど関係ない、という正論の答えがあります。
しかしそれとは別に、トレードスキルを教えても、チャート分析手法を教えても、その人たちは同じように勝てるようにはならないという事実も存在するのです。

同じトレード手法を実践しても、同じ結果にならないのは当然です。
たんに「トレード手法」を行うことに焦点を合わせているのか、それとも「戦略」を具現化するためにトレード手法を活用しているのか、によって雲泥の差が生じるということくらいはすぐに想像できるでしょう。

私はこれまで、2013年からなので10年ほど、戦略を勝ちパターンという形に落とし込んで伝えることを試みてきました。
テクニカル手法と資金管理を統合した勝ちパターンに戦略が宿っている、という考え方です。
しかし戦略そのものについては、鹿子木相場塾という特別な場を除いては、正直あまり伝えてきませんでした。
戦略の価値を理解してくれる人が少なかったこともあります。

情報量だったり、分析対象の広さだったり、結果だったり(もちろん結果は大事です)、見せ方が上手かどうかだったりが、価値として計られる一方で、戦略を見せる、戦略を伝える、戦略に基づいたトレードを公開することの価値が理解されない傾向があることは感じていました。
しかし私はこの戦略の価値は、分析情報の100倍価値があると思っています。

これまで出してこなかった戦略を伝えるという内容を、5月29日にスタートした新サービス「FX UNLIMITED」では中心に据えました。
もちろん相場全体、各通貨ペアの具体的な売買の価格やタイミングも伝えていますが、ちゃんとわかるように戦略を土台に置いています。

それ以前に提供していた個人投資家向けサービスの多くを一斉に終了し、「FX UNLIMITED」と「勝ちパターンFXの学校」の2つだけに集約しました。
価格も、旧投資助言サービスの「鹿子木健の勝ちパターンシグナル」の7,480円/月から、11,000円/月に変更しました(異なるサービスなので値上げとは言いません)。
ただ、誰も教えない(教えられない、教えたがらない)戦略を伝えると言うことの価値を考えると、これでも安すぎると思います。

理解できる方にだけ利用していただければ感謝です。

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