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人って泣きすぎると顔面が痛くなるらしい。 ~不妊治療、稽留流産を乗り越え、体外受精で妊…

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人って泣きすぎると顔面が痛くなるらしい。 ~不妊治療、稽留流産を乗り越え、体外受精で妊娠した子も人工死産~ 辛くても大事な思い出、記録に残したくて。 妊娠・出産は奇跡であることを知ってもらいたくて、始めました

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#1 人って泣きすぎると顔面が痛くなるらしい

安定期目前の妊婦検診。5月30日(火) 14w6dの日。 3週間ぶりの診察だったから、久々にお子に会える喜びと、ちゃんと成長しているのかの不安と… 両方抱えながら産院に向かう私。 最初に超音波検査。 今まで膣エコーだったので、お腹にジェル塗られてみてもらう感じ。 「ドラマでよく見るやつだ~」って思ってなんかわくわくした。 心臓も元気に動いてるし、身体も元気に動かしてるし、ホッとした。 「順調に育ってるんですかね?」 前回流産を経験していることもあって、色々と不安も… 思わず

    • #9 お父さん・お母さんになった日

      16週1日で産まれた赤ちゃんは、体重20g身長12cmの女の子だった。 旦那さんに似て、足が長いスタイル抜群の女の子。 顔だちもハッキリしていて、きっとモデルさんになれたね~なんて話をして。 無脳症の赤ちゃんだから、頭がちゃんと形成されていないだろうし、ちゃんと対面できるかな…と、不安な気持ちもあった。 でも、生まれてきてくれた我が子は本当に可愛くて愛おしかった。 まだ皮膚はできあがっていない段階だから、触ると傷つけてしまいそうで怖かったけど…旦那さんが用意した棺に移して、

      • #8 7時45分

        6月9日、早朝3時。 麻酔のおかげで少し寝ていた私、先生の声で目覚める。 保冷剤を身体の色んなところにあてて、硬膜外麻酔の効きを確認する。 腕、冷たい。 左足、冷たくない。 右足、冷たい。 左の下腹、冷たくない。 右の下腹、冷たい。 … どうやら、効いているはずの右下半身、保冷剤がちゃっかり冷たい。 麻酔の効きが悪いみたい。   このままラミナリア抜くと、恐らく激痛。 「じゃあこれからラミナリア抜くからね、しばらく眠ってもらいますよ~」 強制的に全身麻酔に切り替え。 痛いの

        • #7 つかの間の休息

          6月8日(水)12時頃。 約4時間ぶりくらいに、旦那さんに会う。 1週間以上会えなかったのではないかと思うくらい、久々な気がしてホッとする。 このまましばらく一緒にいたい… そんな思いとは裏腹に、お腹の痛みがひいていなかった私は 追加で硬膜外麻酔をしてもらうために、今度は分娩室へ。 私の場合、分娩の時に部分麻酔のオプション(硬膜外麻酔)を追加していたので、痛みがひどくなってきたら、いつでも処置してもらえるそう。 ※ただし、処置は分娩室での対応になるので、しばらく旦那さんと離

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        #1 人って泣きすぎると顔面が痛くなるらしい

          #6 地獄の痛み

          6月8日(水)8時から入院。 事前の説明が全くないこちらの産院。 コロナの検査を受けた後、 受付で旦那さんと待っていたら、私だけ呼ばれて軽い気持ちでついていく。 そしたらいきなり、安静室に案内された。笑 「この後処置になるので、呼ばれるまでお待ちくださいね~」って。 え、心の準備できてないんですけど。 旦那さんとお別れのギューしたかったんですけど。 先に部屋に案内とかないんですか。 旦那さんにとりあえずLINEしなきゃ。って思って携帯つかんだ時には処置室に呼ばれ、連絡もでき

          #6 地獄の痛み

          #5 入院前日 ラミナリア2本で激痛

          7日(火)入院前日の日帰り処置。 「ラミナリア1・2本入れるだけだから、この日は全然痛くなよ。」 って先生言ってましたよね、余裕ぶっこいてたんですけど… 超!痛いんですけど!!!! 卵管造影検査や流産、体外受精の採卵など、まぁそれなりの痛みは味わってきたけど、比べ物にならなかった… ちなみに、ラミナリアってのは、子宮口を広げるための棒みたいなやつ。 子宮口に入れておくと、徐々に水分?を含んで膨らんでいって、 元の2~3倍の大きさになる。 それを最終的には20本近く入れて、

          #5 入院前日 ラミナリア2本で激痛

          #4 入院・出産日が決まる

          6月3日(金)産院で話を聞く。 旦那さんに付き添ってもらったのに、コロナの影響で院内立ち入りできず… オンラインでつないで会話をしてもらうことに。 妊婦検診とか、ハッピーな時ならいいけど、 死産を決める大事な話の時ですら、一緒に話聞けないってどういう事なんだろう。 受け付けのおばさんの対応も冷たくて、思わず苛立ち 「最低だよ」って、でかい声で呟いてしまった… 心に余裕がなくてすみません。 結局、出産する予定でいた産院で入院・人工死産すること決めた。 どの病院でも、分娩の方法

          #4 入院・出産日が決まる

          #3 覚悟は決まっていた

          6月2日(木) 大学病院へ向かう。 ちょうど仕事がお休みだった母親が、付き添ってくれた。 11時の予約だったけれど、診察に呼ばれたのは13時30分ごろ。 大学病院って待たされるって聞くけど、こんなに待つのか… 担当してくれた先生は若い女医さんで 「ここが背骨だね、これは内臓だね…」 と色々と説明をしてくれるし、口調も優しくて、なんだかホッとした。 いよいよ肝心の頭蓋骨。 「頭蓋骨がなくて、頭の部分がぶにっと膨らんじゃってますよね… 私も産院の先生と同意見です。ただ、生命に関

          #3 覚悟は決まっていた

          #2 大学病院の予約が大変

          妊婦検診で無脳症の診断を受けた私。 帰りの電車で色々と調べて、状況を理解する。 妊娠初期の段階で、何らかの原因で頭蓋骨が形成されない状況のこと。 脳がさらされた状態になるため、子宮の壁にぶつかったりして 徐々に脳が小さくなってしまうことから、無脳症と呼ばれていること。 お腹の中では生きていけるけど、外の世界に出たら長く生きていけないこと。 ※奇跡的に1歳くらいまで生きている子の記事もよんだ 状況からして、大きい病院で診てもらうのは悪魔でもダブルチェック。 あ、やっぱり頭蓋

          #2 大学病院の予約が大変