スタッフやお手伝いをしてくれた子と一緒に食事に行くときは、ちょっとだけいいレストランを選ぶように心がけている。

普段はカフェに行くような若い女の子たちが自分たちではあまり選ばないような・・・高級レストランとまではいかなくても、少し大人向けでお料理が美味しい場所だ。

先日は薪火肉料理Enza、その前は焼き鳥みずき、他にも鮨 紺乃やリオノルテ カーサモリ、、、などなどに行ったりしている。どこも美味しいし素敵な場所だ。

こんな風に、お世話になった子たちにお返しをするやり方は、前職の会社員時代に学んだ。

いつも社長が、わたしが行ったことのないようなお店に連れて行ってくれるので、その度にわたしはドキドキと感動が入り混じった体験をさせてもらえた。

そんな場所へ行くと自分も少し大人になれたような気がするし、食べたことのない食事を覚えて経験値も上がり、もちろんお料理は美味しいし盛り付けも美しいしサービスも行き届いていて、全てが学びだった。今でも声をかけてくれる社長にはとても感謝している。

スタッフたちが喜んでくれるとわたしも嬉しい。

そして、わたし自身も美味しいところで食べたいから普段行けない場所でも理由をつけて行けるのが嬉しいし、自分もみんなも行ったことのないお店にチャレンジするのも楽しい。

社長がかつて教えてくれたことを、今わたしが経営する側になってスタッフに体験してもらおうとしている。

何かの役に立つといいなと思ったり、そんなことどうでもよくてみんなで美味しいものを食べるだけでも有意義な時間だと思ったりしながら。

そんな時、スタッフたちの先輩として、食事に行って少し気をつけていることがある。

一つ目は、写真を撮るならお店に断りを入れること。

二つ目は、ドリンクを必ず頼むこと。

三つ目は、長時間滞在しすぎないこと、居るならオーダーすること。

わたしが若い頃は意識できていなかったこと。

経験を積んで、やっと気づいたことをさりげなく伝えられたらいいなと思っている。

＜写真について＞

SNSへの写真投稿が盛んな現代、どこでも写真を撮る習慣ができている人たちにとっての飲食店での撮影の可否は、すでにさまざまな議論がある。なのでここでは割愛するが、個人的にはレストランで「写真は撮らない」方が「スマート」だな、と思う。

良し悪しというより、「客観的に見たら無粋な行為だ」と思うので、カジュアルなカフェならまだしも、レストランや料亭での撮影行為はなんとなく美しくない。TPOをわきまえたいと思う。

なので、必要がなければ自分だったら撮らないのだけれど、それでも撮りたそうなメンバーがいればなるべく率先してお店の方に写真を撮っていいか確認するようにしている。

それを見て、「声をかける」ことを知らない子がいたら知ってもらいたいと思っているのは、年配者のお節介だろうか。

＜ドリンクについて＞

食事だけ注文するのではなく、基本的にドリンクも１杯は必ず注文することにしている。

飲食店のマナーとしてツイッターなんかで話題になった話だから、ドリンクを頼むか頼まないかの是非は割愛するけれど、これも単純にわたしは「ドリンクも注文した方がスマート」だからするようにしている。

若い頃は、お酒も飲まないし、食事を頼めばあとは水でいいという考え方だったからドリンクを頼まないこともよくあった。ドリンクなんてむしろ贅沢だな・・・と思っていたくらいだし、せいぜい余裕があれば食後のスイーツに合わせてホットドリンクを１オーダーする程度だった。

（そしてそれですむような程度のお店にしか行ったことがなかった。）

もちろん、お店によってドリンクを注文するべきかどうかは違うので気にしすぎる必要もないのかもしれないが、「みんな、まずドリンクどうする？」と自ら言うことが、今後TPOに合わせてオーダー内容を意識するきっかけになればいいなと思って、スタッフにも促している。

そうはいっても、ソフトドリンク何杯もはなかなか飲みづらいけどね。お酒飲める人が羨ましいと常々思う。

＜長時間滞在について＞

これはお店をやっている人ならどんな業種でもわかると思うけれど、購入しない人が長時間店内に居ることはマイナスであることが多い。

お店が混んでいる場合はなおさらだけど、いくら店内に空きがあっても水だけで何時間も滞在するのはさすがにお店の人に申し訳ない行為だと思う。

これも、若い頃は分からずよくやっていた。

おしゃべりはいつまでもし続けられるし、喉が渇いたら水を飲めばいいし、むしろそんなこと疑問にすら思っていなかった。

いつのタイミングからか「食事が終わって少し落ち着いたらすみやかにお店を出よう」「長く居たい、話したい場合は、必ず追加でオーダーをしよう」と、思うようになった。

これって当たり前のようだけど、結構気にしてない人が多い印象だ。

物販ならまだしも、飲食だと他人事ながら勝手に回転率とか大丈夫かな・・・と考えてしまう。笑

そう考えてる段階で、わたしはやはり自分でお店を運営し始めてから特に、お店側のことを意識して行動することが増えたんだな、と思う。

特に、個人店で頑張っているお店に対してはなおさら意識する。

マナーって難しいもので、基準があるようでない。

だから人によって意識は違うし、完全な間違いも正解もない。

TPOによったり、お店の業態によっても違う。

ただ、「わたしだったらこうする」というのが、もし他の子にも影響していったらいいなぁ・・・と、思って、やんわりと行動に示している。

意味があるかどうかも分からないけれど、わたしがかつて尊敬する人の立ち居振る舞いを見て学んだように、誰かがわたしの行動を見て「いいな」と思って真似してくれるのは嬉しいことだ。

そんな気持ちでまた、次の美味しいお店を探そう。

美味しいものを心地よくいただく時間が大好きだ。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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今回は「スタッフとは、コージー（夫）と食べに行けない場所になるべく行きたい。」です。

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