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多様で愉快な、町工場の新しい働き方 / 工場夜話

この会社で働いてみたい!と思った。

単純作業も複雑な作業も、その人の特性に合わせた働き方ができる、早川工業さん。


岐阜県関市の「関の工場参観日」という企画に3年ほど前から関わらせてもらっている。

今年は本開催は11月18日〜20日の3日間だが、プレイベントとして本開催まで毎月「工場夜話」というトークイベントを開催することになった。


モデレーターは私。

モデレーターと言っても、話すだけではなく、事前のゲスト選出から打ち合わせ、話す内容をおおよそ組み立てて、当日会場&オンライン向けにトークを回す。


5月は、早川工業株式会社のお二人

何について話そう?と思った時に、真っ先にこの会社の特徴である「多様な働き方ができる」という点に着目した。


実際のトークはこちらからご覧いただきたい。

なかなか充実した内容で、個人的には様々な企業のトップの人たちに聞いてほしいし、これから仕事を探す人などにも見てほしいと思う。(約1時間)


<トークのポイント>


5:細谷君工場参観日ポスター

①障害者雇用

障害者の雇用率が20%近くあるが、決して障害者雇用を推進しているわけではない。「特技や特性を生かして働ける人」という視点で採用しているので、健常者も障害者も関係なく働ける部門があれば誰でもそこで働ける。障害があるからといって低賃金・単純作業と決まっているわけではなく、その人の特性に合わせて様々な部署で働くことができる。障害があっても強力な戦力である。


7:レインボーエキスポ

②ジェンダー平等

LGBTQフレンドリーとしての環境づくりとスタッフへの教育。トイレを男女分けない、就業規則では結婚と同様「同性婚」や「パートナーシップ」を認める内容の記載、履歴書などで性別欄の廃止など、まずは小さなことから環境整備を。そしてスタッフにも知識として知ってもらうための勉強会など実施し、心理的安全性にも配慮。関市自体がフレンドリーシップ宣言をしているため、行政の対象行事などに積極的に参加するなど。


9:zaoの2人の写真

③会社も社員もwin-winな課外活動

焚き火台を作ったり、端材でアクセサリーを作ったり、工場の音をサンプリングして音楽を作ったり、マルシェを開催したり・・・。仕事以外の時間でも会社の設備を使ったり会社の名前を使ったりして、「自分がやりたい」活動を自由にできて認められている。その活動が会社の宣伝広告にもなるし、楽しみを見つけることでただ働くだけでなく生き生きとした暮らしにつながる。遊びが仕事につながることもあり、「楽しみの活動」は仕事をすることにもメリットがある。


10:ミッドナイトレーベル

④町工場のイメージを変える

単純作業、忍耐が必要、職人!、というだけの町工場のイメージは実は全然違って、いろんな働き方があるよ、と知ってほしい。クリエイティブな創作活動が日々のきちんとした製品作りに生かされること、外に飛び出して様々なものに触れ、体験することが、新しい製品の発想に結びつくこと。町工場で働くことは、画一的なものではなく、広がりがあるんだ。


様々な事例をもとにお話をしていただいた。

終始お二人は「取り組んでいるというほどでもない」「普通のこと」「当たり前のこと」ということをずっとおっしゃっていた。


そうなのだ。

障害者雇用やジェンダー平等なんて、本来はいう必要がないのだ。

障害があろうがなかろうが、セクシャルマイノリティであろうがなかろうが、たまたまそういった名前のついた特性があるだけで人は皆バラバラで、多様で、違って、いろいろで、一人一人がその人だけの特性を持っている


働く時だって、それを採用する側も働く側も分かった上で、その特性に合わせて働けばいいだけ。

そんなの当たり前じゃない?と、早川工業さんは言う。

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でもまだまだ世の中は、残念ながらそれが当たり前じゃない。

だから知ってもらいたい。

それが当たり前になるように。

働くのも、暮らすのも、その人らしくあれるように。


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これだけダイバーシティという言葉が普通になってきた今でも、全く考えたことがない、知らなかったという人たちのためにも、こういったトークイベントがきっかけとなるといいなと思う。

自分のやっている「知る時間」というトークイベントのシリーズと同様、まず「知る」ことから始まるからね。


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楽しかった・・・!


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次回も楽しみ!

また全く違う話をします。


次回は、6月18日18:00〜

会場は岐阜県関市のせきてらす。

詳細・ご予約はこちら↓


youtubeでも同時配信予定。


見てね!


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