人の偏愛は聞いてておもしろい

ふと、テレビを見ていたら、日テレ系列の番組で「上田と女が吠える夜」というバラエティー番組が放送されていました。毎週水曜日の夜9時から放送されている、1時間番組ですね。

今回の番組テーマは「マニアックな趣味を極めた女が大集合」というものでした。

普段、バラエティー番組はあまり見ないのですが、今回の放送はシッカリと見ました。なぜなら、番組テーマとゲストさん達のトークがおもしろかったからです。司会者である芸人の上田さん、そして、今田耕司さんも面白かったのですが、それ以上にゲストさん達のトークがとても興味深く、すごくおもしろかったんです。

トークがおもしろいといっても、ガハハハといった感じで笑いが起こるようなおもしろさじゃないんです。へぇ〜、そんな趣味があるんだ、そんな世界の見方、切り取り方をする人がいるんだ、といった感じで、ゲストさん達のマニアックな趣味、つまり、偏愛がドバドバ出てるようなトークが飛び交っていたんです。それがとてもおもしろかった。

カエル、仏像、鉄塔、パン、フリーダイビングなど、女性芸人さんや女優さんなどが、「自分の偏愛をプレゼンする」という、とても変な企画だったんですね。

皆さん、「自分が好きなことをプレゼン」するということで、熱量籠った語り口だし、また、それぞれの話が意外性があったり、知らない世界だったりして、見ているこっちも知的好奇心が刺激されるんですね。同じように感じた視聴者も少なくないと思います。

これは、コンテンツとして価値があるなぁと率直に思いました。
本人はただただ異常に好きなことを話しているだけかもしれませんが、その異常性が他人から見てとてもおもしろく、また、そこに価値が発生しているんですね。

たとえ、そのマニアックな趣味や偏愛が理解出来なくてもいいんです。いや、むしろ、理解出来ないくらいの方がおもしろいと思います。
他人から見たらさっぱり理解できないし、また、共感も出来ないけど、当の本人はびっくりするくらいのめり込んでいる。
こういう構造のなかにこそ、面白さが存在している。

そして、気付いたんですが、マニアックな趣味、偏愛があると、人は異常な行動力を知らぬ間に発揮するんですね。そして、その過程で新たな発見をしたり、事件に巻き込まれたりして、それが新たなエピソードとして加わって、おもしろさに拍車がかかるという、、。

本当に、人の偏愛っておもしろい。

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