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LINEでリモート演劇 キャラクターエフェクト(VRキャラクター)でSF風の芝居に挑戦してみよう

さて、前回に続き。今回はリモート演劇、リモート芝居だからこそ出来ること。
LINEのカメラ機能、エフェクトを使った芝居の稽古についてです。
自粛中で演じる場所がないっ!と嘆く俳優・声優の卵の皆さんやリモートで初めて演劇を指導している演劇講師の皆様に活用いただければと思います。

リモート演劇 リモート芝居の特徴

シンプルに考えるなら、オンラインで俳優、スタッフ陣が集まり、芝居を創作。
ということでしょうか。
ネットワーク環境によるラグ(間)が出来たり、その間が演劇的な『間』なのか
ラグによる『間』なのか。など、俳優同士が画面越しに演技をするので
独特の芝居技術も必要だったり、演者である俳優が演出部分(衣装、ヘアメイク、照明はもちろん、カメラアングルや構成の流れについても)も一手に行う必要もあり、俳優=演じるの枠を超えてクリエイティブに何が出来るか。というのも
問われていると感じます。

また、リモートによる芝居は制約がある分、そこに合わせた脚本・演出を新しく生み出す必要も。
このnoteをご覧頂いている皆さんは、その辺りは重々ご存知の方だと思うので割愛しますが、SNSやTV等でもリモートによる映像作品の数々は話題です。
これからどんどん、俳優、演劇の作り方、映像の撮り方。革新的なことも生まれることでしょうね。
さて、今回は私が演劇をリモートで教えている若手俳優100名以上と行なっている
演劇のリモートレッスンについての続きを書いていきます。


LINE演劇 VRキャラクター『コニー』を使って
近未来風のSF台本に挑戦!?


ZOOM演劇をされている方が多い(録画機能など、色々有効な点も)と思いますが、私が指導している若手俳優たちはPC所有率が低く、また、彼らがなるべく簡単に演劇のレッスンに参加できるよう、日常的に身近なLINE (ビデオ通話・音声通話)を使用しています。→前回参照

さて、そろそろLINEを使って、自宅環境下で演劇のレッスンをするのにも慣れてきたようなので、掛け合いの芝居稽古をスタート。
う〜ん。でもただテレビ電話で誰かと喋る、という設定はツマラナイ…。
そうだ!このLINEの機能を使ってみよう〜!

LINEのビデオ通話には自分の顔をキャラクターエフェクト(VRキャラクター)にする機能があるのです。エフェクト画面に行くと、左下にある、コニーをタップ。するとみんな大好きLINEのキャラクター、ウサギのコニーになれちゃうのです。

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笑顔、ウィンク、目がキラキラになったり。と表情を豊かにするとコニーも連動してお喋り。体の動きはなく、顔のみと至ってシンプルなので初めてVRキャラクターを演じる人にもとても簡単!



このVRキャラクター(台本ではコニーではなくAIラビットという名に)を未来のAIと設定し、演者。2人の掛け合いの台本を書いてみました。


よくありがちな(笑)AI系のお話です。演劇初心者でも分かりやすいイメージが持てるよう、主人公の設定はドラえもんののび太のようなダメダメっ子。
このAIラビットの日常がスタートする初めての出会いの1シーン。
(スマホでも読みやすいよう、横書き台本にしてあります。)
ぜひ一度、本読みしてみてください。
AIラビットは、可愛く演じるのはもちろん、大阪弁や、おばあちゃん風でも
個性的にキャラ立ちするように演じるのがコツです。



POV的な撮影→セルフィーでスマホを持ちながら演技するときのコツ



この台本では主人公の山田未来(やまだみらい)とAIラビット。
両者の目線(主観ショット)POV撮影を意識した構成にしてみました。
視聴者は2人の登場人物たちの視点を疑似体験しているような感覚です。

※POV撮影で撮られた映画ってどんなの?はこちらから↓


そして定点アングルでなく(PCカメラ、もしくはスマホを三脚などで固定しての演技)スマホを持ちながら演技するシーンがあります。
つまり、セルフィでインカメラを自分に向けて撮影しながら演技する、ということです。例えばSF映画『クローバーフィールド/HAKAISHA』なども有名ですが

POV的に撮影しようとすると、まるでその現場にいるような臨場感がある反面
大きな揺れによる画面酔いの問題が出てきます。
俳優がいつも稽古場でやってるような大きな感情や体の動きをセルフィーのインカメラで撮影しながらやると、それはもう大変なことに(笑)。

稽古用の短いシーンですが、朝、慌てふためく主人公を
『あ、ここで今こう動いたらすごい揺れて映るから、ここは○○して演じよう…』
みたいな、俯瞰の自分を持ちながら演技することが必要。

・素早くカメラを動かさない
・高さや距離に注意し、顔のアップばかりが続かないようにする


というのもセルフィーで撮影するときのコツ。
でも慣れれば初心者でもコツをつかむことが可能ですよ!


VRキャラクターとリモート演劇のメリット

これはやはりわざわざLINEを使って行なった甲斐があったと思うのですが
AIラビットとの掛け合いはとても盛り上がる!
稽古場で俳優同士で演じるのとは全く違う演劇手法と
VRキャラクターとセリフを掛け合いする初体験を楽しめます。

ディズニーシーのタートルトークのように、人とVRキャラクター
アドリブでの芝居の掛け合いにも挑戦できますよ!

Vtuber的な要素も楽しめますし、俳優だけでなく声優を目指す方にも
まず今回ご紹介したこちらの台本は簡単に2人いれば行える内容なのでぜひ
演じてみてください。

また、仲間に視聴者になってもらい、演者だけが楽しいのでなく
視聴者が楽しむ感覚を知っていくのも大切なのかな、とリモート演劇については感じています。

やはり、ドラマだろうと、舞台だろうと、リモートだろうと。
観ていただく方があってこそ。

・どうしたら視聴者に見やすい映像やアングルになるか
・その世界観をわかりやすく伝えるために、どんな衣装やヘアメイクが必要か
・小道具なども自宅にたくさんある日用品が使いたい放題!

俳優、声優は様々なスタッフの皆様に支えられているということがこういうセルフプロデュースを通して知ることも出来、また、現場でのイメージ力の強化にも繋がります。

リモート演劇、リモート芝居。
可能性は無限大!?

※ZOOM演劇で行える『録画』がLINEによるビデオ通話の演劇では
行えません。シクシク。あくまで稽古用で現在は使用しております。
PCデスクトップ録画が出来る方はぜひ。
私はアナログですがレッスン中はLINEをMacで。
レッスン生の演技はiphoneのカメラでデスクトップ録画し共有しています。
LINEさ〜ん。録画機能、待ってます(笑)。
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