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人生において大事なことを教えてくれた本

大自然に佇むホテルに宿泊した時のこと。

それは不思議な出会いだった。

書斎のような寛ぎの空間に本がたくさん並べてあった。

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ソファに座ると時間が穏やかに流れるのを感じた。

子どもが絵本を選ぶのをソファに座りながら待っていた。

ふと、顔を横に向けた。

1冊の本と目が合った。

本に目や口があるのかは分からない。

普通あるとは思わないが、その時は確実にあると思った。

たしかにその本と目と目が合ったし、その本がわたしを呼んでいた。


「アルケミスト」


どういう意味だろう。

わたしをわざわざこんな山奥まで呼び出して、この本が伝えたかったことって何なんだろう。

手に取って読んでみた。

羊飼いの少年サンチャゴは、宝物がピラミッドに隠されているという夢のお告げを信じ、アンダルシアから砂漠を越えエジプトを目指す。彼はさまざまな出会いと前兆に導かれ困難な旅を続けていく。そしてある錬金術師、アルケミストとの大いなる出会いを果たし、ようやくたどり着いたピラミッドで、彼を待ち受けていたものとはー。

読み終えた後、心がざわざわした。



人生において大事なことをこの本が教えてくれた。


「夢見ることをやめてはいけないよ」


「心が言わなければならないことを聞き続けなさい」


「前兆に従ってゆきなさい」


「マクトゥーブ」



この本を自分の人生の友にと、後日購入した。



そして、幾度となく、この友と話をしている。



#読書の秋2020
#アルケミスト


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