女子生徒をどうやって叱るか【女子校の先生になったら読むnote】
私立高校(女子校)勤続10年のkanari_Pです。
女子校に勤務されている先生、あるいは勤務が決まった先生向けに、本日は「生徒をどうやって叱るか」をテーマにお話しいたします。
叱り方を間違えると、明日から学校に来なくなってしまうことがよくあります。私も、初年~2年目は叱り方をよく間違えました。そのせいで、担当していた部活動の副部長が退部するなんていう失態までやらかしたことがあります。
しかし、叱ることが無い日はありません。私のような失態をやらかさないよう、先生方におかれましては、指導のポイントをしっかり押さえておかれることをオススメいたします。
男子生徒へも通用するような内容と感じていただけましたら、その旨お知らせいただけますと嬉しいです。
それでは、よろしくお願いいたします。
・【本日のケーススタディ】
次のようなケースを想定します。
「本校は8時30分以降の登校を遅刻としている。今自分のクラスの生徒が9時00分に登校してきた。どのような指導を行いますか?」
今回は具体的な生徒情報がありません。そこがポイントとなります。先生方ならどのような指導を行いますか。
・【この指導だけは避けたい】
<注目する場所がズレてはいけない。>
次のような声掛けだけをするのは、避けたいところです。
「8時30分までに登校するのが学校のルールです。次からはちゃんと、時間までに登校しなさい。」
不適切な行動に注目し、正していくのは当然の指導です。しかし、起きた事実だけに声掛けをするのは物足りません。この生徒は今後、しばらくの間は遅刻がなくなると思いますが、時間が経てばふたたび遅刻するようになると思います。
なぜなら、なぜ遅刻したのかという本質を指導できていないからです。
また女子生徒の場合、次のような最悪のストーリーが予想されます。
<予想される最悪のストーリー>
指導した次の日、当該生徒が欠席した。次の日も欠席した。欠席の理由は「体調不良」だった。
電話連絡してみると、母親が出た。母親は「体調不良ですので・・・。」と繰り返すばかりだった。いろいろ聞いても具体的な話が出てこない。あきらめかけた時、「ただ、先生と会いたくないとは言ってます・・・。」とだけ、母親から聞き出すことができた。どうやら敵と認識されてしまったようだ。
1週間ほど体調不良による欠席が続き、改めて電話で連絡してみると、母親から驚きの話を聞いた。
「先生、うちの子、通信制に転学すると言ってます。手続きを進めていきたいと思います。」
・【本日のポイント】
大切なのは、遅刻した事実よりも「なぜ遅刻したのか」という理由です。したがって、理由を聞くところから指導を始めていくのがよいと考えます。
そして、「なるほど、そのようなことがあったのか」と一言伝えるだけで、生徒は「この先生は私の話をちゃんと聞いたうえで、ダメなことをダメと言ってくれる」と感じます。
生徒は、人の話を聞いてくれる人の話しか聞きません。この点を覚えておくだけで、生徒指導がスムーズになります。
かつて、次のような理由を返ってきました。何点か並べたうえで、特に私が心がけていることをご紹介します。
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