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本物の『L.A.M.F.』

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新曲公開しました。目の前が真っ暗になるほどカッコイイので聴いてください。→ 『幻覚PCM
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音質の良し悪しってその作品の評価にどれくらい影響を与えるものなんでしょうね。

作る側の立場で言えば、ミックスやマスタリングと言った音質を決定づける作業は、本当に尋常じゃなく神経をすり減らす作業です。でも聴く側としては「音質が多少良かろうが悪かろうがあんま関係ないっしょ」とも思ってるんですよね。

以前、桑田佳祐氏のソロアルバム(シングルだったかもしれません)制作風景のDVDを観たことがあるんですけど、「よし!完パケ!」とOKを出した直後に「いや、やっぱりもう少しアレを上げた方がいいかな…」と、いつまでもミックスを終わることができないでいる様子が映っていました。いやーめっちゃくちゃよくわかるんです、その気持ち。他人様には絶対にわからないレベルの違いでも、その瞬間にはホントーーーーーーに気になるんです。

かと思えばMetallica先輩4枚目のアルバム「...And Justice For All」では「ベースが全く聴こえない問題」なんかもありますよね。このアルバムはベースの音が「ほとんど」というよりは「全く」聴こえない、という、音質面で言えば世界中に「?」が浮かんだ作品ですけど、そんな音質はものともせず世界中で売れに売れたのは皆様ご存じの通り。

また甲斐バンドがベスト盤をリマスタリングして再発した際、そのベスト盤が大好きだったオレ様ももちろん購入したんですけど、「なんか違う…」と思っちゃったんですよね。もちろん音質は圧倒的によくなってるんですけど、オリジナルの貧相な音の方が良いように感じてしまうんです。これって絶対「どっちが聴きなれているか」なんですよね。音質の良し悪しじゃなく。

今回のジョニー・サンダースの「L.A.M.F.」のマスタリングにしても、確かに今まで「オリジナル」とされていた音源は「音悪いなあ~」と思いますけど、いざちゃんとマスタリングしたもの(の予告動画)を聴いてみるとやっぱり「なんか違う…」と思ってしまいました。いや、めっちゃくちゃ音質は良いんで、完全に「どっちが聴きなれているか」でしかないんですけどね。でももし1977年にこの音質で出してたとしても、ジョニー・サンダースの評価には全く影響なかっただろうなあ。そう考えると「結局音質なんて音楽にはたいして関係ないじゃーん」と思うんですけど、いざ作り始めると気になっちゃうんだよなあ。


各曲MVの音質をさらにしつこくいじって作ったやつ↓↓↓
【FULL HD】カナシバリ - 覚醒麻痺 (OFFICIAL VIDEO)


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