この世界は毎日毎日、様々な情報で溢れ、奇想天外なニュースが吹き荒れ、喧々囂々の噂話が竜巻を起こしています。

そんな中、最近（いや結構前から）「AI」っていうのもちょっとしたトレンドになってますよね。AIなんていうともう「自立して考えることができる、なんか人間みたいな機械」って考えてる人が多いみたいですけど、「自立」は無理なんじゃないですかね。所詮「この世に存在する情報と手段を用いて問題を処理する」のがAIであり、「無から有を創造する」ことは不可能ですし。

でもよく考えてみると、人間の考えることだって「無から有を創造する」なんて「ない」と言っても過言ではないですよね。「新しいもの」って基本的には「過去に存在したものから派生したり、組み合わせたり」しており、ゼロからいきなり出現したものってないんじゃないかしら。じゃあ「その一番最初は何なんだ」って話もありますけど、それはもはやアレです。「卵が先か鶏が先か」ってやつです。

で、なんでそんな話を持ち出したかというと、こんなのを見たから。

記事のタイトルを見て「AIが作詞・作曲・演奏・歌唱・MIX…等の全部をやったのか？」と結構ビビったんですけど、どうやらAIが作ったのは「ZZトップっぽい歌詞」だけみたいです。で、Funk Turkeyって人がZZトップっぽい曲を作ってZZトップっぽい演奏やらZZトップっぽいMIXやらなんやらした、と。

この人、ZZトップ以外にもメタリカ先輩やニルヴァーナ等、色んなのっぽいやつを同じ手法で作ってるみたいですけど、それがまたホントにそれっぽいんですよね。と言っても、それを何にも言わずに人前に出したら「パ○リ」と言われても仕方ないモノですけど。作曲はこの本人である人間なのに、なんか「それっぽさ」がいかにも「機械が本物を真似て作った」感じがするんだよなあ。

そう言えばレコーディングでのMIXやマスタリング作業でもAIって出現しています。「こんな感じでMIX（マスタリング）して欲しい」と、基準になる曲を聴かせると、それっぽくやってくれるんですよね。ただオレ様も少し触ってみたんですけど、なんか全然ダメだったんだよなあ。まるで似ていませんでした。やり方が悪かったのかしら。

【皆殺しのベルを鳴らせ】
カタマリの朝塗りたくれ　そそり立った夜の壁に
青い空と青い海を　狂った赤で塗りたくれ

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