26℃ー美的センスとオタク

※彼は自分の文章にそれなりに自信を持っているつもりでnoteを書いています。いじめないであげてね。


美的センス、またの名を簡単に「センス」。それは皆が欲しいもの。センスがある者はそれだけで持て囃され、またそれを遺憾なく発揮した暁には賞賛を浴びせられるような輝かしいもの。と、言うと少し言い過ぎな気もするが、基本的にセンスはある分には困らないものだと思うし、ありすぎて困るのは、正味勉強の苦手な生徒に塾講する時に、生徒がなんで躓いているのかを理解できない時くらいであろう。故に、私はセンスやセンスを持つものを礼賛する。羨望も多少は籠っているが、基本は畏怖・尊敬的なニュアンスによって。

上の引用で述べた通り、私は体を使ったり体で表現したりする芸術活動や運動は頗る苦手だ。その本質的な理由は正直わからない。幼少期に身体運動をしない生活をし続けたのは大きかったと思うが、それが今の生活にこれほど影を落としているのだとしたら、幼稚園生の時にピアノの誘いを断り、小1でサッカークラブに入らない決断を下した自分を恨むほかない。それは一旦置いておいたとしても、現実として今それらのことはやっぱり上手くできないし (例えばハンドクラップとか!!!) かと言って今から始めようとしても上手くいかないことが多い or 時間が無限にあっても足りないことが予想される。先日投稿した「努力の話」でも多少触れたが、全ての事柄を努力ベースで捉えることは非常に陳腐かつ有害な利益しか生み出さないと最近特に思う。もちろん、別にセンスは平均点を超えることが全てではないと思うし、偏差値70だからセンスが必ずあるわけでもないというのはよくわかっている。しかし、偏差値35から努力して偏差値47になったことを「センスあるね」とはやっぱり言わないし、そんな自分だから、なんでも努力で解決してやろうと思う割に、努力でどうしようもないことも多い → 努力 or センスの二項対立の議論に引っ張られがちになる気がしてならない。まあ要は、センスなさすぎくそくそくそ、でも今更どうしようもできないオワタ\(^o^)/ってことですわな。

まあ、innate skill の話はもういい。正確にはlearned skill であるが、幼少期という極めて己の選択の[[[センス]]]がない時期の決断にその議論を持ち込むのは[[[ナンセンス]]]すぎる。そんなことよりもう一つ私が困り果てているのは、そういうセンスに恵まれた人のことを特に誰も推してこなかったことによる共感覚のなさ、あるいは話題のなさである。(詳しくは以下参照)

推し (広義) がいないと、熱く語れるものがなくて困るという話は散々触れてきたことだが、最近新たに思いついたのは、推しに対して情熱を持つ人は皆クリエイティブになるのではないかということだ。推しに近づこうとする者、推しへの愛を表現する者、そのきっかけや行動論理はさまざまであるが、強い感情が内から湧き出ることで自分が新たな境地へ駆り立てられるということは大なり小なりあると思う。(私から見ると) 一方、私はどうだ。ないじゃないか!!
推しと言わず、オタクと言ってもいい。とにかく、そういう対象が自分には足りない。(足りなかった。) そのせいで自分は何かに傾倒・心酔する機会が少なく、それが今のlearned skillの少なさにつながっているのではないかという仮説がある。好きなアイドルがいればダンスと歌をコピーできたかもしれないし、好きなアニメがあればファンアートを描いてOP/EDをピアノで弾きながら熱唱するための努力を怠らなかったかもしれない。もちろん、運動とか学術的な分野などに関してもそうだ。それらが、全部、ない。これは相当のマイナスではないかと思う。

そんなぼくだが、センスがないしオタクでもない割には今のところ楽しく生きさせてもらっている。中途半端に色々やっているので、なんかそれなりに色々頑張っている気分になっているからだろうか。(実態は、忙しすぎて時間が足りていないだけで、充実とか成長とかは正直あったもんじゃないと思っていたりする)
ただ、突然だが、門外漢ながらほぼ唯一知っているピアノ曲・幻想即興曲をミスタッチなく完璧に弾けるようになったら命が果ててもいいと、実は本気で思っている。これに関しては、本腰入れたら割と遠くない将来には達成できる気もするし、何十年あるいは一生かかる気もするし、あるいは2100年ごろにはピアノという楽器が一般の家庭からは消失しているというどうしようもないパターンが起きる気すらもしているのでどうなるかはわからない。そもそも、しぬのが嫌になって幻想即興曲の練習に取り掛からない可能性すらある。でも、人はいつかしぬので、その時に自分自身がどの答えを引くことになるのかはかなり気になる。それを追いながら人生を着実に進めていきたい。
……オイオイ、おまえ、結局一番興味があるのは自分のことじゃないか。そうか、私は自分推しだったのか。(一つの解決)

ねむい。そのせいもあってだいぶ取っ散らかった文章を書いた気がする。これでは、美的センスが唯一ある (と過信している) 文章力に関しても黄色信号だ。なので、後日改訂を入れるかも。


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