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アセクシャル・リスロマンティックの24歳アパレル店員。ジェンダーの事から、仕事のことま…

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アセクシャル・リスロマンティックの24歳アパレル店員。ジェンダーの事から、仕事のことまで色々書きます。

最近の記事

一人称の話

一人称‐いちにんしょう あなたは何を使っていますか? 私 僕 俺 自分 わし(?) ほかにもあるとは思うけれどこの辺かな。 自分を個として成立させるその言葉に、前から思っていることがある。 「あのね、リナね」(全国のリナ様本当にすみません。例えに使わせてください。) 自分を名前で呼ぶ大学生くらいの子を見かけるとうんざりする。 5歳児じゃないんだから一人称くらい変えなさいよと。 時たまお姉様でもいらっしゃるけど、それはもう触れまい。 お客様にも結構多く、親子でいら

    • 嫌う体力

      「うわ、なんかやだぞ!」 ぼくは心のこういう声になるべく正直でいようとしている。昔から勘を大事にしたほうがなぜだかうまくいくから。 好きか嫌いか、それはぼくたちに本能的に備わった感情。 でも本能に忠実でいようとしたらどうしてもぶつかる「嫌い」の気持ち。 「好き」は簡単に受け入れられるのに、負の感情はなかなか飲み込めない。 ある時、どうしても好きになれない上司がいた。 会社も扱いに困るような男女間で問題を起こす人だった。この時にはもうAセクの自覚があったぼくはこの人は理

      • 僕が生まれ持ったものは治らないものだった②

        そんな僕に転機が訪れる。 1年前の夏、僕の知人の恋愛に巻き込まれてとても面倒な思いをした。 僕の知人(女)と同級生(男)+女の浮気相手(男)の漫画みたいなNL三角関係だった。 本人がどう考えていたのかは知る由もないが、あっちもこっちも好きで浮気して、SEXの相性が~なんて言い出したから、『じゃあどっちが好きなの』って問いただしたら泣き出す始末。 あぁ、僕にこの子の気持ちが分からないように、この子には僕の気持ちが分からないんだろうなと、呆れと諦めと拭えない嫌悪感とで 縁

        • 僕が生まれ持ったものは治らないものだった①

          「推しが尊い」 好きな芸能人に対して僕がよく使う言葉、他の人もどこかできっと耳にしたことのある言葉。 中学生の時ある俳優さんが大好きになった。出てる雑誌はできるだけ読み、出演番組はほぼ録画、この映画に出ていたと聞けばTSUTAYAで借りるというオタ活をしていた。 生きている姿を一目見たい、そんな一心で ライブに行く妄想、彼がドラマの主役に抜擢されるとかあれこれと妄想したり。 彼女になりたい、とかではなくてその人が元気にテレビに出ている姿、芸に打ち込む姿に崇拝する気持ちを持

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