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なにげなく見ている当たり前の風景の中にある「特別」

灘区のフォトブック「なだだねVol.2」が完成しました

という神戸市の記者発表があった。

 神戸に住んでいても、「灘区」といわれても王子動物園くらいしか知らないので、どんなものかなあと、ネットに掲載されているものを見た。

https://www.city.kobe.lg.jp/documents/23007/nadadane_mizu.pdf

 タイトルの言葉は、「編集後記」にあるもの。

毎日なにげなく見ている当たり前の風景の中に、たくさんの「特別」が埋まっています。季節・時間・視点を変えて、特別な瞬間をこれからたくさん見つけていきたいと思います。

 掲載されている写真は、役所が関係しているものにしては、あれっと思うものが多い。
 写真についても「編集後記」にはこうある。

写真は誰でも撮れるふつうの風景らしさを伝えるため、スマートフォンやコンパクトカメラなど、あえて編集委員が日常使っているふつうのカメラで撮っています。インスタ映えとは違う、できるだけふつうの写真を撮るように心がけています。

 フォトブックのタイトルは「みず」となっており、「湧き水」や「伏流水」の写真がある。神戸は港町ではあるが、すぐそばに六甲山があり、山から水が流れてくる。「六甲のおいしい水」だ。
 豊かな水があるからこそ「宮水」が湧き、酒造りが盛んになった。写真の中には「酒と水」という言葉もある。
 水が人を生かし、産業を作った。その水は「かえる水」として海に流れ、海から空にかえり、また雨となる。
 当たり前の循環が人や生物を生かしてくれる。まさに当たり前の動きが生命を生かす。

 いつも見ているはずの当たり前の風景も、知らないことが多かった。

 おもしろいのでVol.1も見た。

https://www.city.kobe.lg.jp/documents/23007/nadadane_01.pdf

 そこには「水道筋」のことも書かれていた。
 水道筋という神戸の地名は知っていたが、なぜ水道筋かは知らなかった。大正時代にできた水道管の上にできた町だから水道筋。町の名ではあるけれど、「通り」としては通称でもある。正式の「通り」は「市道坂口石屋川線」。
 道路には愛称がついているものが多く、神戸では97件の道路愛称がわざわざ定まっているそうだ。

 神戸まつりのパレードをする「フラワーロード」は正式には「県道30号新神戸停車場線」。よく車を走らせる「有馬街道」は「県道15号神戸三田線」、一部は「国道428号」と重なる。

 身近なことでも知らないことがたくさんある。


知らない街を歩いてみたい
どこか遠くへ行きたい

永六輔「遠くへ行きたい」

 遠くでなくてもかまわない。
 自分が住んでいる街でも知らない場所がたくさんある。
 近くにある知らない場所へ行ってみたい。

夢はるか
一人旅

 


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