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「三流の維新 一流の江戸」&「人口と日本経済」

原田伊織著&吉川洋著

今年は明治維新150周年記念として、全国各地でイベントが行われているようだ。NHKの大河ドラマ『西郷どん』から始まり、特に鹿児島・山口・高知・佐賀では、このゴールデンウィーク盛り上がっているだろう。

当時、多くのアジア諸国が西洋列強たちの植民地と化した中、日本はこの明治維新を果たし列強の仲間入りをしたという、世界的にも歴史的価値ある近代化革命の明治維新。

だから「三流の維新 一流の江戸」で、あえて別の見方を!

この本を通して、歴史とはどんな「観点」を持って解釈するかによって、まるっきり反対の表現も可能であることを実感。(特に「勝者」によって、記録に残されたのが歴史だからねぇ。)

ここでは明治維新よりも、江戸時代に対する新しいイメージが新鮮だった!

特に江戸時代では自治体が連携していて、もし個人が病気を治すために湯治へ行って亡くなっても、地元に送り返すというシステムもあったというからビックリ。また、南の方で西南戦争をしている時でも、東の関東では旅行ができていたというから、またビックリ。

中でもこの本で嵌ってしまったのは、人口学だった。そもそも江戸時代には住民台帳のような、人口を管理するシステムがあったらしい。


そこで手が伸びてしまったのが、もう一冊の本!人口に焦点を当てて経済を解いていく「人口と日本経済」で、東大の経済学者が提案した人口学だった。

人口減少は「イノベーション」によって乗り越える!

発想の転換から全てが始まるといい、だからこそ積極的に投資する必要があるが、今の企業は消極的であると批判する。AIが人を補う時代であって、人口増加が経済成長と並行するとは限らないと言い切っていた。

へぇ~人口学って、面白いんだな~!!
お堅い東大の学者さんのイメージが変わって、柔軟性ある先生もいるんだなと、楽しく読ませて頂いた。

真逆の選択から、人口学へ・・・人生とは、面白いものです♡





拙い文章を読んで頂いて、ありがとうございました。 できればいつか、各国・各地域の地理を中心とした歴史をわかりやすく「絵本」に表現したい!と思ってます。皆さんのご支援は、絵本のステキな1ページとなるでしょう。ありがとうございます♡