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【優勝へのラストピース】06ブルズ奥田一弘・和歌山ファイティングバーズ・中林達哉

春先の怪我からついに復活

「戻ってきたら知らない選手がたくさん増えてました。」

冗談交じりに語るのは奥田一弘外野手。昨年までブルズの不動の中堅手であり、リーグ屈指の5ツールプレイヤーだった。

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(9月18日イベント用ユニフォームを着用した奥田)

しかし開幕後に痛めていたアキレス腱を手術。長期離脱が確定した。

「長い夏休みでしたね……」と離脱期間を振り返った。

9月に入って打撃練習を再開した。ロングディーを行うほか、チームの力になるため、打撃投手なども買って出る。

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試合にはスコアラーとしてベンチに入ったり、トレーナーと一緒に下半身強化のトレーニングを行ったりしていた。

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(試合中に球場周りを走るなど、トレーニングを続けている)

少しでもチームの力になりたいという意思が行動に表れていた。

例年になく混戦のリーグ戦。チームはまだ優勝の可能性がある。10月10日、ついに出場選手登録されることとなった。

「実際打席に立てるかどうかはわからないですが、戦力としてグラウンドに戻ってきたいです」

最終戦まであと少し。怪我人に泣かされ続けたブルズの最後のブースターとして、奥田は戻ってくる。

先発投手として飛躍

今季和歌山ファイティングバーズは西垣彰太というとんでもないイニングイーターがいる。そんなエースに続けと、田井良樹や杉本大樹らが試合日程が詰まっているときに先発をする。

そして後半になり、一人の選手が先発投手として安定した成績を残し始めた。中林達哉。MAX143キロのストレートと鋭く落ちる変化球が武器の2年目の投手だ。

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昨年から今季にかけて主に中継ぎとして登板を続けていたが、9月になって先発に回った。

9月28日、ブルズ戦では負け投手になったものの初めて1試合で100球以上を投げた。

「今まで30球ぐらいでヘロヘロになってたんで、そう考えたらしっかり投げられているのかなと思います。西垣さんからは最初から飛ばしたら試合に入りやすいとアドバイスしてもらっています」

昨年からウエイトトレーニングに取り組み、フォームもよりボールの質を上げられるように変更してみた。それががっちりハマり結果として出てきた。

「負けられない中先発を任せていただいてありがたいです。自分のボールをしっかり投げたいと思います」

残り試合は少なくなってきた。混戦を抜け出すための切り札として、中林がまっさらなマウンドに上がっていく。

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(文 写真 SAZZY)

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