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心理師、オステオパシーを学びはじめる。

「先生助けて下さい、頭痛がなくなりません」
「生理痛がひどくて事業所へ通所ができないです・・
 こんなので本当に仕事ができるのか・・不安です」

さて、どうする・・。
上記の症候群を「心身症」とも呼ぶべきなのか。
※心理・社会的要因によって生じる身体症状


「あなたの症状の原因はストレスです!
 何か我慢しているのでしょう?話してごらん?」

と言ってよいものなのか果たして・・
※講座を通して間接的に可能性として伝えるが・・・


とにかくPMSや痛みに関する講座を受講して頂いたりマインドフルネス講座に参加して頂いたりするが症状が軽減している実感があるようなない様な・・

客観的な指標を取り入れる必要があるであろうし私自身もっと研磨したい。「そうだ、オステオパシーを学び直そう」
という事で現在に至ったのだ。


実は、オステオパシーは理学療法士1年目の時期から学んでいたのだが5年目以降は仕事が忙しくて受講が出来なくなってしまいそのままフィードアウトした経緯がある。


しかし、何かの縁でバイオダイナミクス(オステオパシーの流派の一つ)を学んだり頭蓋仙骨治療は就労支援事業所で提供もしている事から
なんやかんやで現在もオステオパシーとつながっているのだ。


そして、「心」や「魂」等の非物質なるものを自分なりに探求する中で何か
オステオパシーの中核に近づけた実感があるのだ。
当時よりも・・だ!!

例えばオステオパシーの3大哲学に、「身体は自然治癒力を有している」という概念がある。

当時の私はこの言葉があまり好きではなかった・・
何故なら、「自然治癒力」という言葉があまりのも曖昧で当時リハ業界で
一人歩きしていた印象があったからだ。

というのは、私が理学療法士の一年目の時に様々なセミナー団体が乱立し、オステオパシーやカイロの施術をリハビリに取り入れ、あたかも魔法の様に患者様が変化する事を強調したマーケティングが跋扈していたのだ。
※不安を煽り高額セミナー、そして独立という流れだ。


がちがちの科学宗教家の私にとって「主観」は淘汰されるべきであり、
「客観的な事実(評価)」こそが絶対的な真実であると信じていたのだ。
※後にソマティック界隈に首を突っ込み考えを改めることになるが・・


「自然治癒力」ってなんなんだろうか?
と思いつつ、それでも、オステオパシーを学び続けていたのは患者様に変化を引き起こせない自分が嫌で、何かに縋りたい思いや、良く分からない謎の力が働いて奇跡が起きないかをどこかで期待していたからなのかもしれない。(今思うと、相当に浅はかでした・・)


私が運が良かったのは、海外でオステオパシーの資格を取得し、詳細な解剖生理学の知識に基づいた施術を可能としかつ
オステオパシーの限界点を適切に説明できる師に出会えたことだ。

※なお、もう一つのオステオパシーの団体はあまりにも人間性に難があった
 ため初回で通うのを辞めた。

さて「自然治癒力」とは何なのだろうか?
実は、本質的にはまだ「よくわかっていない」そうなのだ!(笑)
※これは宇宙物理学者の先生が述べていた言葉

だからこそ良く分からない力を「ホメオスタシス」であったり
「生命の息吹」「神の力」という形で表現しているのだ。

かの有名な「シュレディンガーの猫」でお馴染みシュレーディンガーさんは以下の様に述べている

生命とは負のエントロピーを食って情報と構造を保つシステムである。

<補足>
エントロピーとは無秩序を示す度合いを示すものである。
エントロピー増大の法則とは、自然界は常に小さい⇒大きい
(秩序⇒無秩序)という方向に進む法則

例)ミルクをコーヒーをたらせばミルクは広がっていく。
  宇宙はいまだに広がり続けている

エルヴィン・シュレーディンガー

意訳するとこうだ!!

「生命」という現象は、宇宙最強の原理…エントロピー増大の原理に真っ向から逆らっていますよー!!


エネルギーが供給されるかぎり、秩序と構造(いわゆる生命)が維持されますよー!!


その謎のエネルギーをオステオパシーの創始者であるスティル博士は医師でありながら確信に至っていたのであろうか?


そして私なりに、にわかには信じがたい治療法を学んだり、哲学書を読むに従って徐々に身体の目に見えない神秘性を受け入れられる様になったのだ。


とまあ原点回帰し精神・発達障碍の診断をお持ちの方に対しオステオパシー的な手技は有用なのかについて今後は機会があればレポートしていきたい。


また、長くなりそうなので一旦きります!

ご拝読ありがとうございました!!!






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