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【イベント参加レポート③】CSカレッジ - コミュニティタッチサミット2021

おまっとさんでした。ふ菓子とサウナを愛する金子です。
8月5日の20時~にCSカレッジ主催で行われたコミュニティタッチサミット2021に参加しました。基調講演+7社様の事例発表であまりに情報量が多く、どの事例もとても学びが深かったので記事を分けて書くことにしました。レポート③は株式会社Box Japan様の山口 文香さんの事例になります。

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(当日は他の方もツイートされていましたが自社の好きな機能を自己紹介に記載されているって素敵ですよね!)

山口さんのお話は下記に該当する方が響くそうです。
(というのも山口さんがジョインした時にはすでにユーザー会が走っていたので「最初の一手」についてはお話が難しいとのことでした。)

※自社はこれからコミュニティサイトをローンチするというフェーズですが、それでも十分すぎるほど勉強になったのでこれからコミュニティ運営をされる方も参考になると思います。

ユーザー会をもっと盛り上げていきたい方
ユーザー同士の交流をもっと増やしたい方

Box社様のコミュニティ施策

Box社様は9000社ほどハイタッチで行っていない企業様の活用支援を行っているそうです。それを実現するためにロータッチとテックタッチを行っています。セミナーやニュースレターなどをやられているのと一緒にユーザー会やカスタマーアワードといったコミュニティタッチが含まれています。

【Box社様のコミュニティタッチ施策】
①ユーザー会:Box Local
②カスタマーアワード:Box Customer Award Japan

ここで衝撃的な事実がサラっと山口さんから告げられました・・

「これだけのことを2人でやっているのでコミュニティマネージャーをひとり置かなくても出来ますということを伝えたいです。」

(一体どうやって・・・・!!!???)

Box Local

▶Box Localとは四半期に1回開催されているBox管理者のためのユーザー会

・テーマはハイタッチ支援を行っている方から関心が高いものを聞いてテーマを設定する
・テーマを決めたらイベントの形式を考える(パネルディスカッション、講演会、LT、ブレイクアウトセッションなど)
・イベントを行う際に必ず目的を共有している

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①Boxからユーザーにネット上で配信しているものよりも良い情報を届ける
②ユーザー同士の分かち合い
(1)先進的な取り組みをされているユーザーから発信をしてもらう
(2)1ユーザー同士が交流をする
③「良い話を聞けた」で終わるのではなく学びを持ち帰って社内で実践をしてもらう

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でも、山口さん曰く、「Box Localはユーザ会としては上手くいっているけどユーザコミュニティとは言えない・・・」とのことでした。

Box Localがコミュニティと言えない理由

▶ユーザーコミュニティの一員である意識がない

・聴講を聴いて帰るという一方通行の会になっている
・イベント時は盛り上がるがその後はユーザー同士の交流が無く、四半期のイベントのときのみの盛り上がりになっている

▶要因

・Box CSがイベントの企画をしたり、当日の司会をしているというように運営主体を行っているのでユーザーがお客様意識になりがちで「いいセミナーだったな」で帰ってしまうことが多い

過去にそれを象徴する事件も・・・・

「ユーザ会後に懇親会を行うために食事や飲み物を用意していたのに乾杯の前に8割のユーザーが帰ってしまったんです。オンラインに移行した際にも同じく8割の方が帰ってしまい、残った方でブレイクアウトルールで交流をしようとしたら説明している間にどんどん退出されました。。」

▶改善

図解の右側ふたつを実現するために試行錯誤を繰り返した

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▶成功した会

・イベントの設計を変えた
「〇〇の事例が聞けます」ではなく「Box管理者 情報交換会」という名目でイベントの集客ページを作った
・ハードル設計、メッセージを変えた
「みんな正解が分からないから悩みや現状を共有しよう」とハードルを低くした

すると・・・【7割以上の方】がディスカッションに参加してくれた!!

▶教訓

講演会と交流会を混ぜずにどちらかにフォーカスする。今後はベストプラクティスを講演してもらう会とひたすら交流してもらう会の交互でやっていく予定。

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Box Customer Award Japan

・年1回のイベント(※去年からスタートした)
・Box Localは60人くらいの規模だがAwardは500人規模のイベント
・Box Localで学んだことを社内で実践してみた結果を共有する会
・ユーザー会との差別化は現場のエンドユーザー視点でのユースケース共有
・Boxの複雑な使い方を競う場ではなく、ビジネスの課題をBoxを使ってどのように解決したか?を共有する

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▶Point

・優れた発表をした企業を表彰することで他ユーザーに影響を与える
・Awardで発表してもらった事例をイベントレポートとしてコンテンツ化して2次利用をしてネタ不足を解消&循環を作る

一番伝えたいこと

ユーザー会とアワードは車の両輪なので片方をちゃんと取り組んでいないともう片方も自然と盛り上がらなくなる。

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▶Point

・ユーザー会で課題を解決しあって活用頻度を増やしてもらわないとユースケースが生まれてこない
・ユーザー会で「知らないことはベンダーから教えてもらうんだ」ではなく、「知らないことはユーザー同士で共有しあって解決していくもの」という意識(文化?)を作っていく
・「いっぱい他の方からの情報で助けてもらったから自分も情報をGiveしよう」という人をいっぱい作っていく(※これをしっかりしないとアワードの応募が集まらない)

山口さんの宣言

山口さん)「ユーザー会だったものがユーザーコミュニティなれているとは思っていないので下記の内容をここで宣言します!」

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感想

自社もコミュニティサイトをローンチしたら、オンラインイベントを開催したいと考えています。そのため、「講演会」と「交流会」を混合させるのではなく、どちらかにフォーカスするというお話は大変参考になりました!

このnoteを書きながら当日質問をすればよかったな~と思ったことがあります。

【いっぱい他の方からの情報で助けてもらったから自分も情報をGiveしようという人をいっぱい作っていく】

ユーザー会やイベントレポートを読んだ方が自然と「Giveしよう」と思うようになったのか?それとも山口さん達がその流れを作るためになにか施策を行われたのか?が気になりました。もし、なにか施策を行われてそうなったのでしたら、その施策内容についてもいつかお聞きしたいと思いました!

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