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短歌 #37 散る

悲しいことがあっても開かないし雲散霧消したし卒アルは

この夏の記憶は散ったキンカンも灼けるアスファルトの匂いもなし

体から立ち上る湯気冷ましつつ目蓋の皮膚の薄さを思う

散逸と散会と散る花びらとどれがいちばんこよないものか

さいはての前人未踏の場所に咲く見たこともない百合が満開

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