そもそもこれは本当にクライミングと言って良いのか?

軟派野郎が増えましたな。クライミングは出会いを求める場にあらず!とも言えないのが現代のスポーツクライミングです。こんにちわ。旧時代の遺物(臭い)です。

ごめんなさいね。完全に偏見なんだけれども、最近の若い子のコミュニティのやり取りを聞いていたら鳥肌が禁じ得ないと言うか、なんでいちいちファミリー感を出すのかわからんのですよ。めちゃくちゃ愛語ってる輩おらん?「お前ら愛してるぜ」みたいな風吹かせてない?

別にクライマーに限らんのやろけどね。サブカル系ロックバンドのボーカルみたいな若者が「◯◯は妹みたいなもんだからなー」とか「◯◯は俺が育てる」って過保護にフォローに入っとってね、めっちゃくちゃ臭いねん。全ての挙動が香ばしいんよ。

やめてくれよぉぉおお!狙ってる女の子を「妹だ」つって、さも狙っていない風を装っておきながら悪い虫が付かないように目を光らせるのやめてよぉぉおお!

くっさー!つって衣服を全部脱ぎ捨てて「取れないよぅ・・・」なんて泣きながらその場でシャワー浴びたろうかと思いましたわ。

いやマジで女の子の囲い込みがハンパないと言うか、そもそも女の子側もそんな扱いを受けててキレたりしないんか?わいの知ってる女子クライマーだったらキレてるし、シャイニングウィザードくらいはぶちかましてると思うんだけど。

流石に「頭ポンポン」レベルの異臭騒動は発生しなかったけれど、ジム!イツカラ!コンナンナッチャッタノ!

ジムは恋の駆け引きをする場所ではありません!・・・あるの?今はそうなの?それは今後チョークに媚薬成分のある薬を混ぜて「これは薬のせいなんだからね・・・」つって、エロ漫画みたいな展開があり得るってこと?

いやー、もはやクライミングが男の世界だとは言わないんだけどさ、十数年も遡ったらジムなんてムワッと男の臭気が立ち上るような場所ではあったし、多分全員ブリーフを履いてたんですよ。

(引用元:漫画「ゴールデンカムイ」13巻)

筋骨隆々とした男共が渇きを癒すためにジムに集結していて、一部のエリアに立ち入ると鋭い目線がギョロっとこちらに集まったりなんかしてね「うわぁ・・・入りづれぇ・・・」って、めちゃくちゃ敷居も高かった。まぁ、僕のホームジム独特の生態だったのかもしれんけど。

今はお洒落なジムも増えましたな。ダーツバーみたいな雰囲気のジムもあるしね。店内で掛かってる「ドラゲナイ」を口ずさみながら細マッチョが「イッツショウタイム!」みたいな感じで登っとりますし、それこそ男女が和気藹々と楽しんでおりますわな。

はぁん・・・本気で分けてほしい。求めてないこんな環境は。

まず彼らは何も悪くない。彼らは知らないだけで、こんな環境を作った大人たちが悪い。何もかも全てを「ボルダリングジム」に放り込んでいいわけがない。彼らはやっているのは「スポーツクライミング」なのだから「スポーツクライミングジム」を作ってお洒落要素はそちらに全て実装したら良い。

思うに、こんなん進化じゃないから。クライミングの発展じゃないから。ボルダリングの進化の先がスポーツクライミングなんじゃなくて、分岐してるんだって。

フリークライミングがあって、従来のボルダリングがあって、そこから僕の求めるボルダリングとスポーツクライミングに分岐してるんだって。イーブイからブースターとシャワーズに枝分かれしてるみたいな感じなの。

だから今スポーツクライミングが描いている未来に僕らはいないんよ。

どちらかと言えば老人寄りで年齢層の高かったクライミングが、アク抜きされて若者向きのスポーツになりつつあって、「もうこんなんパルクールやんけ!」みたいな、若者でも無理をしたら身体が壊れるような課題が増えてる。

まずクライミングってオシャレとか派手さを競うものじゃないからね。マジで勘違いしてる人多くない?カチ課題は指に悪いし面白くないからって、もう言わせてくれ、そんな奴はクライマーじゃない。あえて言うならパフォーマーだ。

そんなことを言われたら、人類の横暴によって望まぬ姿に変えられたクライミングも「シテ…コロシテ…」みたいに悲痛な声をあげるし、今の環境は川の魚と海の魚を同じ水槽にぶち込むレベルの乱暴さがあるから、なんとかせんといかんなって何度も言ってるし、言うことしかできない。

それでいつも我慢するのは先住民なんだからね。本当にやるせないわ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?