ボルダリングジムの利用料金とか

うーん、前もどこかで書いたと思うんですけど、ジムの利用料金ってそれぞれ自由に設定して大丈夫なんですか?

カルテル的なお話になったらそれはそれで困りますが、安すぎたら安すぎたで同業者にダメージがあるんじゃないかって思うんですけど。ちなみに法的知識は全くないんで思ったことを書いていますので悪しからず。

いやもう本当に難しいと思うんですよ。ジムの規模とか設備の充実度も関わってくるし、クライマーにも色々な層がいますしね。

ガチのクライマーなら休日丸ごとジムで過ごす人もいるし、それこそテーマパークよりも楽しめて一日2000円ちょっとで済むんだから破格ですよね。個人的にはもうちょっと高くてもいいし、なんならホールド拡充と言う意味でジムにお金を落としたい人もいるくらいだと思うんですけど。

でもクライミングにちょっと興味があるだけの人とか、軽い運動目的の人からしたら利用料金は安いに越したことはないんでしょうね。性別によって利用料金が違うジムもあるし、いやまぁ敷居は低くなるだろうけど・・・

それが戦略であることは理解できるのですが、利用料金が安いことで一極集中しちゃったら必然的に苦しむジムがありますよね。何度も言っているフレーズなんですけれども。

うーん、それにしても女性価格はすごいな。これガチの女性クライマーからしたらちょっとモヤっとしたりはしないのかな。

だって女性だけ料金が安い理由って、女性は体力的に利用時間が短いとか、女性が多いことで男性も集まりやすいとか、女性がいると他の女性も集まりやすいのいずれかでしょう。まぁ建前的には一番最後なんでしょうけど、実際は女性が多ければそれで集まる男もいますわな。

僕がジム経営者側だったら内心穏やかじゃないんだけどなー。

こうやって冷静に考えていても結局ゲスの勘繰りにしか見えないだろうし、この件に踏み込んで利用料金が改正されたらそのヘイトを全て被ることになるだろうから周りは何も言えなくなるのがなー。

もっと上の、業界を取りまとめる機関がこの辺りも取りまとめた方がいいんじゃないかなー。

いやー、もしかしたらこの手のジムのメインターゲットはクライマーではなくライト層であり、本来ならば取り込めない層を利用料金の安さとグレードの甘さで取り込んでると言う認識だから誰も触れないのかなー。

だったらもうボルダリングジムでもスポーツクライミングジムでもなくフィットネスクライミングジムを作るのもアリなんじゃないですかね。

気軽さを前面に押し出して「課題のグレードはそのままに、従来のクライミングにありがちな恐怖核心や指の負荷を軽減し、お求めやすい価格で提供いたします」って、ジェネリック的な売り文句で。

いや別に馬鹿にしてるとかじゃなくて現状がおかしいんですよ。だって生活の全てを登りに捧げている仙人のような人間と、ダイエットのために週に何回か通っているだけのメタボおじさんが同じクライマーを名乗って、同じ場所で登ってるんですから。

これってダルシムと片岡鶴太郎が、いや片岡鶴太郎はもうダルシムの方に大分寄ってるから、ダルシムとその辺のパンピーが同じ舞台に上がっているようなもんですからね。

んで、スポーツクライミングは誰でも挑戦できるお気軽なスポーツでーす、みたいな扱いを一方で受けておきながら、もう一方では大きな事故も起きていて「クライミングは自己責任のスポーツだ」とか言われてるんですよ。

言葉の上では同じクライミングとして扱われてますけど、内情を見たら明らかに矛盾している点が多数ありますからね。

だからもう箱からある程度分けられるなら分けた方がいいんですよ。極論ですけど。

やい、クライミング業界。都合の良い時だけクライミングの定義をブレさせてたらいつかこの歪みがとんでもない出来事を生み出すかもしれないぞ。そこそこ生み出してるぞ。

ここで書いたことが極論だとしてもスポーツクライミングの延長から外岩に行くようになった人は、どこかで意識の改革を求められるのだから、その分岐点がどこにあるのかを明確にするべきだとは思っていますよ。

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