ビジネス英語力(リスニング力)の伸ばし方。長年学習してきた経験談と気付き。

私は仕事上、英語力が求められる。入社してからの勉強や実務経験で、入社当時とは比べ物にならないくらい英語力を身につけたが、現在も英語は完ぺきとは全く程遠い状態。得意という意識も全くない。私自身、TOIEC900点程度を10年くらい前に取得後は、なんの英語学習もしてこなかったが、最近英語を活用する頻度が増えたため危機感を持っている。このため、最近、本格的に英語学習を本格的に再開した。10年前よりも記憶力の悪化をひしひしと感じているが、このような中での気付きや効果的な学習方法を記していきたい。若い人は勿論、高齢者にも役に立つ内容を心掛けていきたい。
まずは私の英語についての状況は以下の通り。

1 入社当時
・今からさかのぼること約20年前、新入社員は強制的にTOEICを受験させられ、当時の私は350点くらいだったと思う。TOEICという言葉も今ほど流通していない中、京都大卒の同期は700点近くなど、高学歴と言われる人たちは英語も得意なんだなぁと実感。
・逆に、私のような普通の学歴の人間でも、800点を超えたら一目置かれることになるのではないかと思い、少しずつ勉強開始。
・入社して半年くらい経ったころ、本社の方と飲み会の機会があり、会社の中に海外を相手にする仕事があることを知る。ビジネスクラスで海外出張、欧米企業と交渉・ディナーなど、華々しい話を色々と聞くことになり、興味を持ち始める。しかし、TOEIC700点は必要とされると聞き、まずはそこを目標に頑張ることに。

2 入社後3年間
・当時は今ほどTOEICの教材は充実していなかったが、書店で自分に合う本を色々と試し、独学で3年間で700点強を獲得。そして、海外関係の仕事に申請を出して無事に異動。

3 異動先での英語を使った仕事
・華々しい活躍を夢見ていた私だったが、赴任後数年間は総括的な仕事であり、庶務的な雑用業務がほとんどだった。たまに海外から英語の電話が鳴ると英語で受け答えをするくらいで、単発的な出張を除けば、思っていたよりも英語を活用することはなかった。

4 海外赴任
・そのような中、非英語圏ではあるが、東南アジアの国への赴任が決定。一応仕事で毎日英語を使うように。ただ、現地人も英語のネイティブスピーカーではないため、当初イメージしていたような欧米のきれいな英語とは異なる英語能力がアップすることに…。
・とはいっても、数年間毎日英語を使って仕事をしていたため、TOEICは800点代後半に上昇。

5 日本帰国
・海外赴任が終わり、日本に戻ることになった。最初の数か月は、仕事で英語を使うときはあまり問題なく使いこなしており、リスニングも特段の苦手意識はなかったが、半年もするとだいぶさび付いてきたことに危機感を抱く…。
・オンライン英会話をスタートするも、海外赴任中よりも英語力の低下をひしひしと感じるようになる。
・とは言っても、仕事に子育てに忙しく、英語の勉強時間なんて取れないと信じ込んでいた自分は、週に数回TOEICの問題集を軽くやるくらいのことしか学習をせず、英語力はたいして伸びず。しかし、TOEICは900点を少し超えることができた。

6 間接部門
・間接部門というか管理的な仕事というか、第一線で英語を使う仕事ではなくなったため、特に英語学習のモチベーションがわかずに何年も過ごしてしまう。
・この間で、英語力はみるみると低下…。

7 現在
・再び海外との交渉などで英語を使うことになった私は、なんの対策もなく、2023年前半にTOEICを受けてみた。対策しなくても800点はとれるだろうと思っていたところ、なんと700点台前半…。合わせて、ビジネスマンにはTOEICよりもすすめられることが増えているVersantを受けたところ50。
・英語力の低下を実感はしていたが、周りには一応TOEIC900点ホルダーで通しているし、これはまずいな、と思い、本格的に勉強を再開。
・時間もないので、まずは一気に英語力を元に戻し、さらに高めていきたいと考え、オンラインコンサルティングの受講を決意。English company, ライザップEnglish、プログリット、TRAIZ、Strailなど色々とある中、Strailを受講。
・思ったよりは物足りなかったStrailではあったが、3か月間、学習量は増えることになり、受講終了後はVersant53に上昇。TOEICは、音声スピードもかなり遅く、はっきりすぎる発音であるため、ビジネス英語向上にはあまり役に立たないと感じるようになりました。また、実際に使える英語の実力を測る尺度としても、あまり有効ではないと思うようになったため、受験せず。
・現在40代で記憶力が悪いお年頃になりましたが、根性だけは負けないように、20代の頃のように英語学習を本格化しています。

8 現時点の英語学習の気付き
 私はリスニングに苦手意識を持っていますが、リスニングだけやっていてもあまり向上しないということを実感してきました。
このため、一つの改善策として、最近では多読を取り入れるようになりました。
ポイントは、時間を図りながらスピード感をもって読むことと、絶対に読み返しをしないことです。要は、多読しつつ、英語リスニングと似たような環境を意識して作っています。
英語リスニング中は、わからなかった点を何度も読み返すことなんてできませんからね。
また、スピードを持って読むことで、いちいち日本語を頭の中に入れずに、なんとなくでも「イメージ化」して、文章を読み進める練習になっています。
リスニング中も、いちいち日本語に訳していたら、途中で脳内処理が追い付かなくなりますからね。

2023年11月末時点の日々のメニューとしては、TEDなどのきれいすぎずくだけすぎずの英語音声のシャドーイング、多読、単語、英作文、オンライン英会話をメインに数か月やっています。
ただ、色々と改善点などの気付きも出てきていますので、また次回以降の記事に書いてみます。

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