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清涼院流水がオススメする「知識ゼロから聖書に親しむための10冊」(No. 943)

考える人 メールマガジン
2021年12月23日号(No. 943)

「名探偵」竹内康浩と鴻巣友季子がサリンジャーの謎に迫る!
謎とき対談 風と共にサリンジャー

サリンジャーの名短篇「バナナフィッシュにうってつけの日」のラストについて、これまで誰も発したことのない問いを投げかけ、名うての読み手たちを仰天させた竹内康浩・朴舜起著『謎ときサリンジャー』(新潮選書)。

スカーレット・オハラとレット・バトラーという名キャラクターを擁し、めくるめく展開が心揺さぶる巨篇『風と共に去りぬ』の本質は恋愛小説ではない、として熱烈なファンたちを瞠目させた鴻巣友季子著『謎とき『風と共に去りぬ』』(新潮選書)。それぞれの著者が、文学作品を読む楽しみを思う存分、語り合います。

対談 三浦佑之×安藤礼二「海の民、まつろわぬ人々――。」

出雲と筑紫、そして若狭、能登、糸魚川から諏訪まで続く「海の道」――古代日本、「表通り」は日本海側だったことを、『古事記』等の文献はもちろん、考古学や人類学も含めた最新研究から丹念に追った『「海の民」の日本神話 古代ヤポネシア表通りをゆく』(新潮選書)。

著者の三浦佑之氏(千葉大学名誉教授)と安藤礼二氏(多摩美術大学教授)による、古今東西を自由に駆け巡る、刊行記念対談をお届けします。

前篇 旧石器時代からいた「海の遊牧民」

後篇 国家に対する違和感を持ち続けて

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「考える人」と私(43) 金寿煥

 今年2月にWebマガジン「考える人」の編集長に就任してから続けてきた、このメールマガジンのコラムも本年最後となります。「『考える人』と私」と題して、2002年に創刊した季刊誌「考える人」がどのような雑誌であったか、あるいは、私自身がどのように関わってきたかを縷々つづってきました。
 当初の予定では、「50回もあれば現在まで振り返ることができるだろう」と考えていたのですが、なかなかどうして。いざ、当時のことを思い出してみると、「そういえばこんな記事や連載もあったな」などズルズルと記憶が蘇ってきてしまいました。気付けば42回を数えたところで、まだ創刊から4年後の2006年。超スローペースを余儀なくされています。
 当時の誌面をビジュアルで見せることなく、文字情報だけで説明するという不親切設計ですから、読者のみなさまを当惑させているだろうという自覚もあります。また、「新米編集者」が関わってきた仕事量を考えると、雑誌の「全体像」を語るだけの資格や経験がないことも。
 それでも、「考える人」という屋号を掲げたメディアを続けるにあたって、それがどのような雑誌であったかを紹介し、メールマガジンで発信することは必要な作業だったと今でも考えています。季刊誌時代の姿勢を継承するのか、それともWebマガジンとして新しいことに挑戦するのか――いずれにせよ「我々はどこからやって来たのか」を考えることは、就任1年目の今年しかできないことだったなと思っています。
 来年も、本コラムを続けていく予定です(少し駆け足にいたしますが)。また、12月27日~31日の5日間で、2021年に掲載した記事をランキング形式で振り返っていきます。読み逃していた記事などを探していただき、年末年始にお楽しみいただければ。

 それでは、良いお年をお迎えください。

※12月30日(木)のメールマガジンはお休みします。
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