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【読書感想】 漆黒の慕情


漆黒の慕情 芦花公園



うーーわ(°д° )おもしろい❗️

『異端の祝祭』からすぐ読めば良かった。


『佐々木事務所シリーズ』第2弾‼️

この呪いは剥がせない――『異端の祝祭』の著者が放つおぞましい粘着ホラー

塾講師の片山敏彦は、絶世の美青年。注目されることには慣れていたが、一際ねっとりした視線と長い黒髪の女性がつきまとい始める。彼を慕う生徒や同僚にも危害が及び、異様な現象に襲われた敏彦は、ついに心霊案件を扱う佐々木事務所を訪れる。時同じくして、小学生の間で囁かれる奇妙な噂「ハルコさん」に関する相談も事務所に持ち込まれ……。振り払っても、この呪いは剥がれない――日常を歪め蝕む、都市伝説カルトホラー!

Amazon 内容紹介より



正直私は、霊の存在を信じる信じない、憑く祓う系の話は、そこまでそそられない。

小説とは言え、嘘っぽく感じ萎えてしまう気持ちが拭えない。

民俗学などでいう古くからのしきたりや言い伝え、呪いなどは大好きだし、悪魔『信仰』や宗教モノ自体は好きだ。
どうしても現実味を求めてしまう。


このシリーズはオーソドックスなホラーとは違い、登場人物も個性的。


塾講師の片山敏彦は、神がかった美しさをもつ。
彼は美しすぎて、普通の日常生活を送れない。

近頃、彼にいつも注がれるのとは違う粘着質な視線を感じるようになる。

やがて、俊彦に近づく者に危害が及ぶようになる。

佐々木るみは心霊案件を請け負う事務所の所長。
助手の青山はクリスチャンで、父親が神父。

青山は、信者の小学生、七菜香から、学校の噂話について相談を持ちかけられる。

「ハルコさんの話を広めないと夢に出る」という都市伝説系の話。


特殊な霊能力を持つるみの幼少期が凄まじく、母親というものの存在の大きさを感じる。

美人の天然主人公という感じではないのが好感度高い。

青山との関係性がまた良い。


美しい俊彦も、悩める美青年というだけではない所に、更に魅力があってたまらない。

ただ怖いだけのホラーではなく、意外性を持つ結末に、お見事としか言えない…。

ハルコさんの都市伝説も、学校の七不思議も、奇妙な雰囲気で独特だ。

ひと味違うホラー小説を読みたい時、満たしてくれる作家さんだと改めて思った。

クセになる…💕

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