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みんなのフォトギャラリー #2

この写真は2023年12月時点で、21の記事でお使いいただいている。
ありがたい。

何を撮ったか

2020年10月24日。神奈川県横浜市金沢区。
称名寺というお寺の境内で撮った写真である。
称名寺は美しい大きな池が中心にあり、まるで歴史絵巻に書かれているような風情のある橋がかかっている。
橋の手すりに手をかけて景色を眺めていたとき、自分の手を撮影した。

撮影者の想い

自分でも気に入っている写真だ。
あの空間の静けさとあの日の美しい光を思い出す。
風景をそのまま写してもよかったのだが、後からこの写真を見直すとその風景に息を呑んでいる自分が写っているような気がして、これも一つの伝え方なのだと思う。

どう使われたか

お使いいただいた21記事のうち、特に印象的なものをご紹介する。

さまざまな解釈ができる文章は面白い。
僕は「正義感」のようなテーマを感じた。

白線から出るのです
すぐに

そしてもう二度と白線を
越えてはならない

命令形やべき論的な文体を織り交ぜていることでそれを強く表現しているようにも受け取れるのに、どこか視点としては距離があって、押し付けない雰囲気が纏っている。不思議な魅力である。

短い文章で寒さを表現している。とだけいうと、なんてことはない文章のように感じるのだが、描写というものの奥深さを感じるnoteだった。
写真もこのようでありたい。

最も興味深いnoteの一つである。
それは内容というより属性。解離性障害について、当事者の方が書かれているようだ。
僕の写真はすでに複数の同様のテーマに使われている。
僕の写真がどういう性質を持っているのか、ぜひ聞いてみたい。他人の言葉によって、僕の写真が違うものへと変化していくような感覚が面白い。

文章が面白かったので紹介したくなったnote。
非常に素直で、シンプルに自分のことを吐露している。

2019年の私は、わずかに残っていた「変わりたい」という気持ちも捨てて、完全に沼の底に沈み、一体化してしまった。

特にここが好きだ。

次の展開を期待するような結びに、この写真を使ってもらえたのかもしれない。

これは逆に文の内容に共感ができなかったし、この写真が使われた理由もわからなかったnote。
でもよくよく読んでみると、この文章全体が、この人のnote全体、この人の生き方そのものが何か歌劇のような、本当のこの人は舞台裏で何かに掴まっているいるような、そんな気もした。
何気ない写真のチョイスというのは、実は奥深いのかもしれない、と思った。

内容については、読んでみることをおすすめする。
僕の写真は、「闇」とか「落ちていく」といった感じのイメージで使っていただいたのだろうか。

ここで挙げられている具体的な事象については正直知らない。
が、「長文文化」というものに関して僕と近い考えを持っているような気がしたので、共感したnoteだった。
写真はなぜ選んでいただけたのかわからない。でも色々な意味が包含されているような気もした。
希望、怒り、本質、確信。


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